神宮外苑地区まちづくり
神宮外苑地区まちづくり

Point 樹木の取り扱いに関する
3つのポイント

01
神宮外苑のシンボルでもある
4列のいちょう並木を保全します。
02
豊かなみどりの継承のため、
専門家の意見も取り入れながら
慎重にすすめていきます。
03
エリア全体の樹木数は、
既存の1904本から
1998本に増加します。

樹木の変化について

現況
1904
現況 1904本
完成後
1998
完成後 1998本
開発前1904本 開発後1998本 プラス94本
本計画の中で、やむを得ず伐採をした樹木は、利活用を積極的に検討致します。
※1移植先位置は詳細検討中。
※2移植検討樹木19本を含みます。
※3樹高3m以上の樹木本数です。
※本サイトでは聖徳記念絵画館前の整備を含む神宮外苑地区について掲載しております。なお東京都環境影響評価条例の手続きにおいては、聖徳記念絵画館前の整備は対象外です。

How to save 再開発の計画で
4列のいちょう並木を
守る工夫について

01調査段階の工夫

4列のいちょう並木を守るため、
根が現在どのように伸びているか
調べています。

いちょう並木周辺の状況
いちょう並木周辺の状況
調査イメージ(根の調査メッシュ)
調査イメージ(根の
調査メッシュ)
調査方法
  • ・2023年1月、実際に新しい建物が建つ位置よりも約1.5mいちょう並木に近い位置の断面で、根の状況について調査を行いましたが、一部でコンクリートブロックやビニールパイプが出てきたため十分に根が確認できませんでした。
  • ・2024年1月から、上記をふまえ、2回目の根の調査を行っています。
    太い根が出てきた際には、根を切らないように先端まで慎重に掘り進め、
    どこまで根が伸びているかを確認します。
  • ・第2回調査の結果は、東京都の環境アセスメント審議会総会で事後調査報告を
    したのち、本サイトで公表する予定です。
  • ・調査について詳しくは以下のお知らせをご覧ください。
    jingugaienmachidukuri_news_20230111.pdf
    jingugaienmachidukuri_news_24010901.pdf
調査結果と対応
上記の調査の結果、新しい建物が建つ位置にいちょうの太い根が複数確認される場合には、樹木医の見解を踏まえ、根を避けた計画にする、新野球場などの建物といちょう並木との距離を今の計画より長くするなどの施設計画の工夫を行い、いちょうを守ります。

02設計段階の工夫

いちょうの根への影響が少なくなるように
建物の形を工夫します。

現計画
現計画
検討案
検討案
設計対応検討
  • 並木に面した基礎梁に関しては、扁平化するなどの工夫により掘削範囲を限定し施設による根系への影響を低減します。
  • 基礎梁のプレキャスト化や既成杭の採用を検討し、工事現場での作業工程を減らし、根系への影響を低減します。
  • いちょうの根の周りの「根を守るゾーン」の舗装は、「浮き床方式」等を採用し根系領域を最大限確保し、根の育成に配慮します。
  • 根の調査の結果や樹木医の見解を踏まえ、根を避けた計画にする、必要に応じて新野球場などの建物といちょう並木との距離を今の計画より長くするなどの施設計画の工夫を行い、いちょうを守ります。

03施工段階の工夫

工事でいちょうの根を傷つけないよう、
丁寧に作業を行います。

施工イメージ 施工イメージ
【施工イメージ】いちょうの根系周囲の施工は、樹木医等立会いの下、手作業等丁寧な対応を行います。
施工対応検討
  • 施工に際しては、樹木医等の立ち合い・指導のもと、適切な施工対応を行います。
  • 施工範囲周辺に透水防根シート等を配置します。
  • 埋戻し箇所の土壌は、根系の発育を促進させるため、バーク堆肥等を含む改良土を埋め戻すことを検討します。
  • 埋戻し完了後は十分に水極めを行います。
  • 調査によって根が把握された範囲を明示しその上に重機等を置かないように配慮することで、根への負担を軽減します。

Recovery measures 4列のいちょう並木の
一部樹木の回復措置について

4列のいちょう並木は、内側2列を東京都、
外側2列を明治神宮が所有・管理しています。
ここでは、現在、
明治神宮にて行っている管理内容と
今後の対策についてご紹介します。

01これまでに
行った対策

  • 2019年11月より一部のいちょうが他のいちょうと比較して落葉が早い状態であることを日常管理の際に確認しており、専門家・樹木医等の見解をふまえ施肥や土壌改良措置等の対応を実施しています。
  • 2023年は明治神宮による日常管理の中で、西側の一部のいちょうに対して以下の措置を行いました。
    ①いちょうの周りのヘデラ(アイビー)等の除去
    ②いちょうの周りへの液体肥料散布
    ③いちょうの周りへの灌水

※2023年3月より第二球場の解体工事に着手しておりますが、4列のいちょう並木周辺の工事は実施しておらず、一部のいちょうの樹勢の変化は本計画に起因するものではございません。

ヘデラ除去の様子
灌水の様子

02今後の保全にむけた対策

  • 今年もいちょう並木全ての芽吹きが確認されました。
    2024年4月より専門家・樹木医等と相談のうえ、以下の対策等を順次実施しております。
    ①ヘデラ等の除去
    いちょうの根の水吸収を促すため、西側の1列のいちょうの周りのヘデラ(アイビー)等を手作業で取り除いていきます。
    ②土壌環境の改良作業等
    土壌調査の結果、一部の土壌が固結状態であることが分かったため、西側の1列のいちょうの根は傷つけずに水圧や空気圧等により土壌をほぐすための改良作業や施肥を行い、適宜灌水を実施します。
  • これらの他にも専門家・樹木医等と相談し、対策を検討のうえ、順次実施していく予定です。
対策の対象範囲
ヘデラ等除去後の様子
土壌環境改良イメージ
※掲載のパースやイラストは計画段階の完成予想イメージであり、変更の可能性がございます。