神宮外苑地区まちづくり
神宮外苑地区まちづくり

神宮外苑地区まちづくりに関する
ご質問について

本プロジェクトについての理解を深めていただけるよう、広く皆様からご質問を受け付け、月2回をめどに公式ウェブサイトにて回答しております。
可能な限り多くの皆様の疑問やご懸念にお答えするため、質問内容ごとにまとめて回答させていただきます。

過去に回答掲載済みのQ&Aと同様のご質問をお寄せいただくことがございますので、ご質問前にQ&Aページの内容をご確認いただきますようお願い申しあげます。なお、2024年11月12日から11月25日の期間にいただいたご質問のうち、過去に同様のご質問への回答を掲載済みのものは以下をご確認ください。

三井不動産、伊藤忠商事各社リリースへのご質問や、各事業者への個別質問については各社へお問い合わせください。

過去に行った説明会の質疑回答の記録も併せてご確認ください。
・樹木の更なる保全等に関する説明会(2024年9月28日実施)における質疑記録
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024100901.pdf
・近隣の皆様に向けた説明会(2023年7月18・19・20日実施)における質疑記録
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2023072801.pdf

建替えが必要な理由について

球場とラグビー場の場所を入れ替えて建て替える理由を教えてください。
各施設をその場でリニューアルすることはできないのでしょうか。
本計画では、神宮球場・秩父宮ラグビー場が抱える老朽化をはじめとしたさまざまな課題を解決しながら、工事による競技中断期間ができるだけ短くなるよう、段階建て替えを予定しております。
同じ場所で建替える場合、数年間にわたりプロやアマチュアのスポーツイベントが開催できなくなり、競技開催の継続性などスポーツ振興への影響を考慮して段階建替えの計画としました。
各施設の現況課題については、本サイトで公開している説明会資料・動画もあわせてご覧ください。
資料一覧ページ::https://www.jingugaienmachidukuri.jp/documents/
第二球場の跡地を活用して神宮球場をその場で改修することはできないのでしょうか。
過去に行った耐震工事では足りないのでしょうか。
第二球場跡地を活用して改修で対応することについて工程等検討しましたが、競技を継続しながら工事を行う場合、現球場に不足する一部の機能の追加にとどまり、現球場の建物自体に起因する課題を解決することができないため、現在のような段階建て替えの計画としています。
今回の計画では、グラウンドや客席などの更新はもちろん、バリアフリー対応、歩行者・車両動線の改良など様々な改善を行う予定であり、法令等に従い、実施済みの耐震工事では対応できない機能更新をいたします。
甲子園球場はその場でリニューアルしていますがなぜ神宮球場ではできないのでしょうか。
何が甲子園と違うのでしょうか。
実際に甲子園球場の視察も行いましたが、工期を確保できる運営環境ならびに敷地面積・延床面積など工事に必要な諸条件が神宮球場とは異なり、一部現球場の運営のために耐震工事やバリフリー対応は実施していますが、神宮球場において現地での大規模リニューアルで現状の課題を根本的に解決することは困難であり、次の100年に向けて建替えが必要と判断いたしました。

具体的にはバリアフリー対応のために、エレベーターやエスカレーターの設置が考えられますが、球場内のスペースには限りがあり、また、球場の外側も敷地が狭く、歩行者と車両の動線が分離できていないという課題もあり、新設は困難と考えております。

現在の課題については以下資料をご確認ください。
神宮球場の現状課題:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/240216_jingugaienmachidukuri-stadium.pdf

本サイトの「神宮外苑地区まちづくり計画説明動画」
https://youtu.be/kHAriqXzusY
や「神宮外苑地区まちづくりに関する説明動画の配信と質問受付」に掲載しております説明動画にて、「神宮球場を敷地内にて建て替え・リニューアルできない理由」をご説明しておりますのでご参照ください。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_2023071701.pdf
秩父宮ラグビー場を建て替える必要性について教えてください。
秩父宮ラグビー場は、完成から77 年が経過し老朽化が著しく、以前からユニバーサルデザインの導入や多様化するニーズへの対応が求められています。現在の課題については以下資料をご確認ください。
秩父宮ラグビー場の現状(施設・設備の老朽化):https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/230921_jingugaienmachidukuri-rugby.pdf
※秩父宮ラグビー場の歴史については日本スポーツ振興センター公式HPもご覧ください。
この課題を解決するには、競技運営上必要な諸室やコンコースの確保、座席寸法の検討やサイトライン(客席からの見え方)の確保など様々な施設要件に加え、観客のスムーズな移動の確保などの安全性を考慮した施設計画とする必要があります。それらを可能にするために、現在のような段階建て替えの計画としています。
ラグビー場や野球場を、建て替えてまで継続使用する必要がありますか。
神宮外苑地区地区計画において、本地区は、日本を代表するスポーツ施設が多く集積し、国民や競技者がスポーツに親しむ一大拠点を形成している地区であり、「2020 年の東京」計画(2011 年12 月策定)において、「スポーツクラスター」として集客力の高い、にぎわいと活力のあるまちの再生が方向付けられております。本計画はこの方針に沿った計画となっております。

将来なくなる施設について

どのような施設が整備されるのですか。新たにできる施設はありますか。神宮第二球場、ゴルフ練習場、軟式野球場、バッティングセンター、フットサルコートがなくなる計画ですが、子どもたちや一般市民が野球やサッカーなどのスポーツをしたり遊んだりできる場所は整備されるのでしょうか。
神宮球場及び秩父宮ラグビー場を更新するとともに、憩いの場となる広場やオープンスペースも多く整備します。また、新たに宿泊施設や商業施設、オフィスなどを設け、各施設を通路やデッキでつなぐことで歩行者の利便性や安全性を高め、誰もが気軽に訪れ、スポーツや文化イベント等を楽しめ魅力あるまちづくりを目指します。
各施設の特徴などについて、詳しくはこちらのページをご覧ください。

軟式野球場のある絵画館前エリアは、現状、野球をする人しか利用できない施設ですが、創建時の「開かれた外苑」という考え方を継承していくため、誰でも入ることのできる広場の整備を計画しております。

このように、本計画は限られた敷地で施設計画をしていく中で、ゴルフ練習場、軟式球場、打撃練習場の3施設は事業を終了することとなりますが、新秩父宮ラグビー場(仮称)、絵画館前広場、中央広場、複合棟Bの低層部に計画している室内球技場など新たな空間では、野球やサッカーはもとより、多様なスポーツ・運動・レクリエーション等、その時々に応じた体を動かす場としてより多くの一般の方々にご利用いただけるようにする計画です。なお、室内球技場では、部活動や大会、アスリートとの交流イベント等、多種多様な利用を想定しており、運営方法や利用形態等について現時点では決まっておりませんが、今後検討を進めてまいります。
日本スポーツ振興センターのテニスコートは移転されますか。それとも廃止されますか。
日本スポーツ振興センターのテニスコートはラグビー場の建替えにあたり、緑化等関係法令により必要となる敷地を確保するため、やむを得ず廃止になります。なお、神宮外苑地区まちづくりの中では、一般の方がご利用できるテニスコートを計画しております。
また、神宮外苑地区まちづくりにおいては、大規模スポーツ施設のみならず、誰もがスポーツを楽しめる環境・広場空間を整備し世界に誇れるスポーツクラスターの形成に寄与してまいります。整備予定の施設についてはこちらのQAもご覧ください。
軟式球場を廃止するのはなぜですか。
軟式球場は事業終了となりますが、これはまちづくり全体における施設配置計画によるものです。
今回の計画で、今の時代に即した姿・形で創建当時の広場空間を復元し、「開かれた外苑」というものを継承して⾏くために、柵で囲まれた空間ではなく、神宮外苑を訪れる誰もが⾃由に往来できる広場を再整備する計画としております。
軟式球場においてプロ野球選手の試合前練習を実施しているかと思いますが、再開発後に軟式球場がなくなった場合、練習はどこで行われるのでしょうか。仮に新球場で試合前練習を行うことになれば、プロ野球以外の使用機会が減り、学生・プロの共存が困難とならないでしょうか。
新球場でのプロ選手の試合前練習については各主催者とも協議しながら、学生・プロの共存を図ってまいります。

工事について

工事期間中の、災害時の避難場所や工事車両等からの安全確保、子供の遊び場の確保など、工事計画の詳細について教えてください。
本計画の工事は各施設の敷地ごとに行われますので、再開発エリア全体が一斉に利用できなくなるわけではございません。避難場所については、工事中においても必要な面積は確保してまいります。

各施設の施工業者は今後決定するため、詳細は今後の検討となりますが、工事用車両に関して、主な出入口は、周辺の道路の状況により、再開発エリアの東側及び西側や南側に分散して設け、外周道路から直接出入りすることを想定しております。工事用車両が一時的に集中することがないように運行管理を行い、車の受け入れがスムーズに出来るよう作業手順を整えて、道路上での待機や駐停車が極力発生しないよう運転手に対する指導も徹底いたします。
騒音・振動等の環境への影響については環境影響評価書の中で調査・予測・評価をしておりますので、該当ページをご覧ください。
施工計画:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235702.pdf

各施設の工事にあたっては、皆様にご迷惑をおかけしないよう安全第一で工事計画を検討するとともに、施設ごとに詳細を検討し、ご近隣の皆様には建築確認申請前に行う「中高層紛争予防条例に基づく建築説明会」等にて事前にご説明いたします。
大地震などによる工事遅延の対策について教えてください。
工事スケジュールに関しては、2023年2月に東京都から事業の施行認可を受けた際に概略スケジュールを公表しております。このスケジュールから大きな変更が生じる場合は極力速やかに必要な手続きを行い、お知らせいたします。自然災害等の不可抗力による遅延は避けられない部分もございますが、適切に対処してまいります。
東京メトロ外苑前駅から事務所棟地下をつなぐ地下道の建設は、いつ、どのように行われますか。
外苑前駅の地下通路に関する工事は、再開発事業全体の工期の中で実施する予定です。具体的な時期は未定ですが、外苑前駅のご利用に対する工事の影響については、東京地下鉄株式会社様と協議を行い、駅としての出入口の在り方や安全を確保する計画で検討しております。工事期間中は、外苑前駅利用者の皆様へ極力ご迷惑をおかけしないよう、今後検討を重ねてまいります。
また、本再開発事業によって、地下鉄銀座線外苑前駅の地下通路と事務所棟は地下でつながり、事務所棟の地下通路を経由して、青山2丁目交差点付近の地上へ出ることができる計画となっております。事務所棟内の地下通路に関する工事は、事務所棟の工期に含まれます。施工スケジュールについては、施工段階で改めて対象の皆様にご説明いたします。
地下インフラの深さ、太さ、位置、施工方法などを教えてください。
地下インフラの各配管について、施行認可時点で示した図面は概ねの位置を示したもので、今後の設計の深度化に伴って配管の深さや太さを決定してまいります。工事の方法について、各施設ごとに道路使用許可を取り、道路を一部掘削して配管工事を行う予定です。
建国記念文庫の森の工事用仮囲いを撤去してください。
なぜ仮囲いが必要なのでしょうか。
樹木の移植準備作業等を行うにあたり、関係者以外の立ち入りを防ぐ、騒音等周辺への影響を減らす、粉塵や資材などが工事現場の外に出ることを防ぐといった目的のため仮囲いを設置しております。撤去した場合、現場周辺を通行される皆様の安全確保ができなくなってしまいます。
【NEW】 新球場の地下躯体はどの程度まで掘削するのでしょうか。また、建物杭は地下何メートルまでを想定されていますか。
扁平基礎などの構造を検討しながら、いちょう並木側は3~4m(※)ほど地下を掘削する予定です。詳細は検討中の段階です。
※環境影響評価書においては、掘削する深さは2m程度と記載しております。いちょう並木の歩道縁石から新野球場棟地下躯体までの距離を約10.3ⅿ拡大し、約18.3ⅿに設定する方針としたことに加え、今後実際に掘削する深さや場所も含め具体的な新野球場棟の計画検討を進めたうえで変更届の提出を予定しております。

なお、建物杭については地下約40ⅿ程度までを想定しておりますが、地盤部分の施工内容も含め、詳細を検討中の段階です。
新宿区の伐採許可が出た2024年10月25日当日の夜から樹木の伐採に着手する予定だったのでしょうか。
神宮外苑地区まちづくりに伴う一部樹木の移植・伐採については、2023年2月・9月および2024年10月に東京都風致地区条例に基づく許可を得た後、高さ3m以上の樹木に関する移植・伐採作業の準備が整った2024年10月28日より着手をいたしました。
以下のリリースをご確認ください。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024102801.pdf
令和6年10月より樹木の移植や伐採が着手されていますが、これまでどのような手続きを踏まえ実施されているのでしょうか?
本事業におけるみどりに関する計画については、令和5年 1 月に環境影響評価書を提出のうえ告示・縦覧され事業段階の環境影響評価手続きが完了後、同年9月に東京都から「神宮外苑地区のまちづくりにおける樹木の保全について(要請)」があったことを受け、令和6年9月に当該要請に対する回答を行い、同年10月に開催された東京都環境影響評価審議会において見直し内容及び事後調査の報告を行いました。
また、一部樹木の移植・伐採については、令和5年2月・9月および令和6年10月に東京都風致地区条例に基づく許可を得た後、高さ3m以上の樹木に関する移植・伐採作業の準備が整った2024年10月28日より実施しており、各種法令等の手続きに則り適切に実施しております。
神宮外苑の樹木伐採については、現在訴訟が起こされているようですが、樹木伐採の行為自体に問題があるのではないでしょうか?
現在、実施している樹木の伐採は、新宿区から東京都風致地区条例に基づく木竹伐採の許可を受けています。
ご指摘の行政に対する訴訟については承知しておりますが、本事業はこちらのQA記載の通り各種法令等の所定の手続きを経た上で適切に実施しております。
2024年9月の計画見直しによって事業完了予定が変更となるなどの影響はありますか。
全体スケジュールについては、今後精査してまいります。

周辺環境への影響について

複合棟A、複合棟B、事務所棟および新球場等の建設による周辺への風や日照の影響について教えてください。また、それらのビルの建設による新球場への風や日照への影響についても教えてください。
風については、環境影響評価書で調査・予測・評価をしており、防風壁や防風植栽などビル風の対策も行うことで、風洞実験において建物竣工後も現在と同等レベルの風環境であるという予測結果を得ております。建物竣工完成後は事後調査を行って風の状況を改めて計測し、予測と異なる状況が発生した場合は新たに対策を実施いたします。

新球場計画に対する風の影響については、シミュレーション等の検討により、野球のプレーに大きな支障はないものと考えておりますが、今後も新球場計画の設計の深度化とあわせて快適な観戦環境となるよう継続検討をしてまいります。また、新球場計画に関わらず温暖化対策についても引き続き検討してまいります。

また、現状も再開発エリア周辺において強風時の課題があることは認識しておりますので、設計の深度化にあわせて風環境の改善の方策を検討してまいります。
環境影響評価書の中で、風や日影に関する調査・予測・評価を実施しておりますので、該当ページをご参照ください。
日影:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235713.pdf
風:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235715.pdf
高層ビル(事務所棟)、新球場や新ラグビー場など色々な建物が建つことで、景観への影響はありますか。
景観について、皆様に長い間愛されてきた神宮外苑ならではの景観をこれからも残していくために、4列のいちょう並木の保全、絵画館前広場の景観の再生などに取り組んでまいります。建築物の建築にあたっては、利用者への圧迫感の軽減や周辺の豊かな緑との調和を図ります。

環境影響評価書においても景観に与える影響を提示しております。離れた場所からの見え方も含めて予測・評価を行っておりますので、該当ページをご参照ください。大枠の配棟計画や建物ボリューム等については、事業の認可を得ている現在の計画に基づいて進めてまいりますが、外装等の詳細は今後の検討となりますので、周囲の景観への影響にも留意しながら設計等を進めてまいります。現時点で公表できるVR等の資料はございませんが、ご意見をふまえて検討いたします。
景観:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235716.pdf

また、高層ビルの建設予定エリア以外で憩える場を整備していきたいと考えております。中央広場、絵画館前広場など、一般の方々も広くご利用可能なオープンスペースの整備も計画の中で予定しております。
新たな建物が建つことによる景観への影響や圧迫感の評価について、行政だけでなく、中立的な第三者による評価は行われないのでしょうか。
本計画による景観への影響や圧迫感の評価については、「新たな建物による景観への影響」のQAに記載の通り、東京都環境影響評価条例に基づき予測・評価を行っております。
環境影響評価書は、技術的な知見を有する学識経験者等の審議会委員約20名から構成された環境影響評価審議会にて複数回審議されており、審議を通じていただいた意見を反映した上で提出しております。
また、東京都や区での景観審議会等においても、景観条例等に基づき、学識経験者等の委員を含めて審議されております。
新ラグビー場と新国立競技場が近接することによる圧迫感が心配です。
新ラグビー場の建物高さは約55mとありますが、地盤面の高さは新ラグビー場の方が高いため、新国立競技場より建物高さを低くすることは難しいと思いますが、建物の圧迫感をどのように低減されるのでしょうか。
また、他の情報にあるように新ラグビー場の建物高さは46.15mなのでしょうか。
ラグビー場と国立競技場が近接することによる建物の圧迫感の変化の程度について、新ラグビー場、および国立競技場が近接する公道上の地点において、予測評価を行い、環境影響評価書に記載しております。計画地及びその周辺には、高木等、歩行者動線とも連携した緑化を行い、地区特性に応じたメリハリのある緑化を推進する計画で、計画建築物による圧迫感の低減に努めてまいります。詳細は東京都のHPで公開されている環境影響評価書のP440、442(地点3)、464、467などをご覧ください。
景観:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235716.pdf
ご指摘の通り、国立競技場と新ラグビー場の地盤面の高さは新ラグビー場の方が高くなっており、施行認可時における事業計画書および環境影響評価書記載の新ラグビー場の建物高さは約55mです。壁面を部分的に後退させる等圧迫感を低減できるよう予測評価を含め施設計画の検討を行っているところです。
引き続き、設計・施工段階において、景観や圧迫感の低減に配慮して検討を進めてまいります。
なお、46.15mの建物高さについては、新ラグビー場に関わるPFI事業者の提案によるものです。
また、新ラグビー場の高さは24年9月に約48mの高さに変更する事を公表しておりますが、今後各種手続き行ってまいります。
新球場はドームではないのですか。新球場による騒音について、どのように想定し、対策を検討しているのか教えてください。近隣の方々からのご意見などにより、新球場での試合やイベント開催に支障をきたすおそれはないでしょうか。また、振動対策は行われますか。
新球場が屋外球場である理由はこちらのQAをご確認ください。
新球場から最も近い近傍住宅の騒音は、地上1.2mでは環境基準の55dBを満たしておりますが、神宮球場のスタンド高さ(約11m)における予測結果は、現在のプロ野球開催時に⽐べ、4dBほど増加し、62dBとなる予測結果が出ております。この値は、東京ヤクルトスワローズの試合の際に、球場の最上段で計測した値(83dB)から距離に応じた減衰を加味して求めております。
現球場でも、運⽤⾯で主催者に⾃主規制のルールを設け、⾳を出せる時間、⾳源の数・種類を制限し、球場最上段でのdB数の上限を規定するなど、対策を施し興⾏を開催しておりますが、新球場でも、状況に応じた騒音低減対策を講じながら、快適な観戦環境の実現に向けて、近隣の方々への影響も配慮した上で、運用方法を検討してまいります。また、イベントの事前周知も徹底してまいります。
振動については現球場の運営において支障は出ておりませんが、新球場においても振動等に関しても配慮しながら、今後詳細計画の検討を進めてまいります。
開発により樹木が伐採され建築物が増えることによる気温の試算はしていますか。
気温の試算予定は現時点ではございませんが、暑さ対策の観点では、敷地内のアスファルト舗装や人工芝等の面積を削減し、芝生や樹木などの植栽地を極力増加させること等を通じて、都心部のヒートアイランド対策等に貢献してまいります。
現在と再開発後の人口想定を提示して頂けませんか。
昼/夜、イベント有り/無し、平日/休日等の区分で比較したものをお願いします。また、外苑前駅の混雑対策についても教えてください。
今回の再開発事業に際し、働き⽅・オフィスの在り⽅におけるシミュレーションでは、各施設の就労⼈⼝は全体で約13,000⼈程度増加する予定です。また、スポーツ施設に関して、新ラグビー場の来場者数は最大約20,000人を想定しています。新球場の収容人数は約32,000名を想定しておりますが、新球場の詳細な設計はこれからとなりますので、今後の検討により増減する可能性がございます。

また、想定就業者数等をもとに、計画地の外周道路や歩行者空間等の各地点における平日・休日・イベント時の交通量、サービス水準等も試算しており、平日・休日においては全ての地点で5段階のうち最も良好なA、イベント時においてもAもしくはBを確保する計画となっております。

加えて、人口の増加に伴う駅利用者の混雑については、東京地下鉄株式会社との間で外苑前駅の改札増設・通路拡幅等に向けて協議を進めております。また、本再開発事業によって、地下鉄銀座線外苑前駅の地下通路と事務所棟は地下でつながり、事務所棟の地下通路を経由して、青山2丁目交差点付近にて地上へ出ることができる計画としています。

計画全体での来街者増加を加味し、ご利用者の皆様やご近隣の皆様のご迷惑とならないよう、安全な動線計画等の検討に取り組んでまいります。
新球場に設置される照明による周辺への影響は予測されていますか?
ナイター照明の形状や設置個所がわかる図面は公表されますか。周辺のオフィスや住宅、青山通りを通行する車などへの影響を懸念していますが、環境影響評価審議会で審議はされていますか。
現段階では、照明による光害について、周辺への影響予測は行っておらず、環境影響評価の対象項目ではございませんが(※)、今後設置する照明について周辺への影響にも配慮しながら検討を進めて参ります。
なお、照明については検討中のため、現時点では図面の公表は予定しておりませんが、今後詳細の設計が進んだ際には、イメージ等への反映を検討してまいります。
※新球場の構築物としての照明による影響については、環境影響評価書に記載の通り、いちょう並木への日照や景観への影響を考慮し、高さや色彩等にも配慮しながら検討を進めて参ります。
いちょう並木の保全のために新球場をセットバックするとのことですが、新球場の形状等が現在の計画案と変更となった場合、環境影響評価の今後の手続きに関してどのように進めるのか教えてください。
24年9月にいちょう並木の歩道縁石から新球場の地下躯体までの距離(以下「セットバック幅」)については、当初計画の約8mから約10.3m拡大し、約18.3mに設定する方針といたしました。環境影響評価書でお示しした新球場の形状等が変更になるため、予測の内容又は評価の内容に変更がある場合は、再予測・評価を実施し変更届を東京都へ提出する予定です。
2024年9月公表の計画見直しにより、新球場と4列のいちょう並木の距離が約18m離れるとはいえ、新球場や高層ビルによる日照の問題はないのでしょうか。
日照については、セットバック幅拡大前の約8mを前提に、環境影響評価書で調査・予測・評価を行っており、春・夏・秋は問題ありません。冬は一部日陰が伸びる部分があるものの、樹木医等にも確認し、いちょうは落葉樹であるため冬場は光合成量が少なく、冬期の日陰がいちょうの生育に大きな影響を与えないということを確認済です。
セットバック幅拡大後の影響については改めて検証のうえ、環境影響評価の手続きの中でご説明してまいります。

神宮球場について

新球場の防球フェンス高さについてはどのような検討を行いましたか。
防球ネットの高さについては、現時点において書籍等で公になっていた飛球データを参照に検討を行っております。適切な防球ネットの高さに関しては、継続して、打球シミュレーション結果等をふまえて安全性を第一に検討してまいります。
現球場はどのように変わりますか。なぜ屋外球場なのでしょうか。また、新球場の収容人数が増えるのかなどの詳細について教えてください。
新球場は、現在の秩父宮ラグビー場がある位置に整備する計画です。
いちょう並木などの豊かな自然を感じながら観戦ができる本計画地ならではの魅力と現球場の歴史の継承を目指し、屋外球場として計画しております。また、バックネット裏にはホテルが併設され、商業施設を備えた複合棟とデッキでつながります。
収容人数は約32,000名を想定しておりますが、新球場の詳細な設計はこれからとなりますので、今後の検討により増減する可能性がございます。現球場と比較し外野スタンドの座席が減少する予定ですが、日影や景観にも配慮し、外野スタンドの規模を縮小しながら球場全体の計画を検討していることが背景としてあります。

今後も、段階建て替えが可能な配棟、バリアフリー動線の確保、歩行者動線と車両動線の分離、十分スペースを確保したコンコースや通路、現球場よりゆとりのある座席の実現と座席数の確保、隣接施設や4列のいちょう並木との離隔など、様々な課題解決を図りながら、新しい座席やエリアの導入による様々な観戦スタイルを楽しむことができる等野球場としても魅力的な施設計画となるよう引き続き、検討してまいります。
2024年9月9日に公表された見直し案について、いちょう並木の歩道縁石から新球場の地下躯体までの距離を18.3mまで拡大するとのことですが、新球場にはどのような影響が出ますか。
新球場の詳細な設計はこれからとなりますが、施設計画の一部に変更を伴うものとなりますので、見直し案で公表したセットバック方針に従い、検討を進めてまいります。
新球場のセットバック幅を拡大したことにより、球場が狭くなる、ホテル棟がなくなるなどの変更はありますか?
設計の詳細については検討中ですが、新球場は野球を見る人、プレーする人双方にとってより良い環境となるよう調整中です。ホテルがなくなる、といった大きな用途変更はなく、形状の変更などを行う予定です。
段階建替えとなるため、詳細が確定した段階で公表させていただきます。
照明塔やバックスクリーンなどはどのような計画になっていますか。新球場のイメージ動画を見ましたが、外側に画面があるように見えました。周辺への影響や景観への配慮について教えてください。
照明塔については、景観に配慮し、上部に照明設備、下部に大型ビジョンを一体化したものとすることで、大型の工作物の数を抑えた計画を検討しております。バックスクリーンについては、適切なプレイ環境を確保するうえで必要な高さを前提に検討してまいります。
なお、現在公式ウェブサイトで公開しているパースや神宮球場で公開されている新しい野球場の動画はあくまで完成イメージですので、今後の詳細な設計により変更となる場合があります。
また、今後設置する照明塔やスクリーン等については周辺への影響や景観にも配慮しながら検討を進めて参ります。
神宮球場のバリアフリー化の詳細について教えてください。インクルーシブデザインの取り組みを予定していますか。
例えば、杖などを使用される方等が、階段というバリアを免れて座席に行けるものでしょうか?
新球場の詳細な設計はこれからとなりますので、障害者用トイレや設備、車椅子の方の観戦場所などの具体的な数や場所、インクルーシブデザインの検討方針等は決まっておりませんが、バリアフリー法、バリアフリー条例、福祉のまちづくり条例等各種基準に適合するよう検討を進めてまいります。
また、バリアフリーに配慮されたエレベーター等を歩行者用動線に設け、車椅子をご利用の方や杖歩行のみなさまにおかれましても地上から野球場施設やバリアフリーの配慮された客席までアクセスでき、新野球場での観戦を体験いただけるように検討してまいります。
新球場への動線の詳細について教えてください。
また、新球場の歩行者の出入口は何か所になる予定でしょうか。
新球場では、歩行者と車両の動線を分離することを目的に設置を予定しているデッキへの歩行者動線を、数か所設置予定です(現球場の1~18入口に該当する「ゲート」の設置数は未定)。
球場建物の出入口に至る歩行者デッキの幅員は10m以上で計画しております。また、外苑前駅・青山一丁目駅方面に加え、国立競技場駅・信濃町駅・千駄ヶ谷駅など北側へのルートについても、南北デッキや中央広場を経由するスムーズな動線を確保する予定です。

動線計画について現時点で決まっている内容については、本サイト上で公開しております説明会資料の25ページ「将来の新球場について」および説明動画の該当箇所でお示ししておりますのでご参照ください。

新球場の詳細な設計はこれからとなりますが、具体的なゲートの箇所や数、各座席からの動線計画や避難動線などについては、歩行者の安全を確保した計画となるようご意見をふまえて検討してまいります。なお、HP等で公開しているパースや現球場で公開されている新球場の動画はあくまで完成イメージで、今後の設計の深度化に伴い変更となる可能性がございます。
現球場は日本のプロ野球本拠地球場で希少な「フィールド内に投手ブルペンが設置」されている球場です。
新球場ではブルペンはどの場所に設置する想定でしょうか。
ブルペンの場所についてはこれからの詳細な設計の中で検討してまいります。
現在現球場を本拠地にする東京ヤクルトスワローズにとって建て替えにどのようなメリットがありますか。
ヤクルト球団との協議などは始まっているのでしょうか?
また、新球場計画とヤクルト球団の関わり方について教えてください。
今回の計画で、グラウンドや客席などの更新はもちろん、バリアフリー対応、歩行者・車両動線の改良など様々な改善を行う予定です。東京ヤクルトスワローズだけでなく球場を利用される主催者、選手が現在抱えるさまざまな課題を解決し、安全・安心で快適にご利用いただけるような計画としております。
また、ヤクルト球団ともこれまで通り協議を継続しながら今後設計を行う予定です。
クラブハウスやグッズショップなどの球場の付帯施設やバックヤード、トイレなどの計画、プレーヤー目線の光環境や風の影響などについて教えてください。
また天然芝か人工芝か、教えてください。
クラブハウスやグッズショップなど球場の付帯施設の場所や、光環境などプレーヤー目線の条件等の計画詳細はこれからの詳細な設計の中で検討してまいります。現時点では人工芝の使用を想定しております。トイレなど来場されるお客様の快適性については現球場から改善するよう検討してまいります。
その他、新球場の設計に際しては、頂戴したご意見を参考にしながら、快適でワクワクする観戦体験ができる野球場となるよう検討してまいります。
なお、新球場計画に対する風の影響についてはこちらをご覧ください。
球場併設のホテルの騒音対策などは、どのような計画としているのでしょうか。
球場併設ホテルの詳細の計画や運営の検討は今後ですが、スポーツ施設と一体となった今までにないホテルとすると共に、より多くの人に利用いただけるホテルを目指したいと考えています。なお、振動や騒音への対策についても配慮しながら具体的な施設の検討を進めてまいります。
新球場は左右対称な現球場に比べて左右が非対称であるように見えますが、一塁側と三塁側での座席数の違い、学生野球での応援団ステージが使えるのか、楽器などを使用した応援ができるのか教えてください。
新球場の詳細な設計はこれからとなりますが、運営の詳細な内容については今後各主催者と協議してまいります。
また、現球場でも、運⽤⾯で主催者に⾃主規制のルールを設け、騒音低減対策を施し興⾏を開催しておりますが、新球場でも、可能な限り現行に近い応援活動ができるよう、近隣の方々への影響も配慮した上で、対策を講じながら、運用方法を検討してまいります。
なお、新球場の騒音についてはこちらのQAをご確認ください。
学生野球は現在と同じように利用できるのでしょうか?
また、学生野球とプロ野球が併用する日は、プロ野球は室内練習場や軟式グラウンドで試合前練習を行っているかと思いますが、新しい計画ではどこで試合前練習を行うのでしょうか?
運営の詳細についてはこれまで通り各主催者と協議しておりますが、学生野球とプロ野球の併用を想定し、試合前練習ができる場所の確保についても、協議・検討をしてまいります。
新球場はどのようなコンセプトを考えられているのでしょうか。また、新球場の検討にあたってサンディエゴのペトコ・パークを視察したと伝えられていますが、参考にされている他の球場はありますか。
視察についてはペトコ・パークに限らず、国内外の複数の球場を視察しており、新球場の在り方やデザインを含めて検討中です。
現在の現球場はいつまで利用できるのでしょうか?
2032年にホテル併設新球場の完成を予定しており、それまでは現球場が可能な限り利用できるよう競技の継続性に配慮しながら、現球場の利用期間を決定してまいります。
昨今、気温上昇やゲリラ豪雨など気候の変動が顕著ですが、新球場の対応について教えてください。
新球場の詳細な設計や運営方法はこれからとなりますが、気候の変動なども考慮し、プレーする人、観戦する人にとって快適な環境となるよう具体的な暑さ対策や排水計画については、引き続き検討してまいります。
また、屋外球場で計画している理由はこちらをご覧ください。

秩父宮ラグビー場について

秩父宮ラグビー場はどのように変わりますか。一般的なラグビー場には屋根がありませんが、ラグビーの聖地と呼ばれている秩父宮ラグビー場を全天候型の施設とした理由や考え方について教えてください。
新たなラグビー場は、現球場 第二球場等がある場所に移転・整備します。
屋根は開閉式ではない全天候型のラグビー場とし、その他のスポーツやさまざまなイベントの開催も可能な施設となります。
また、スポーツミュージアムを施設内に設置するなど、スポーツに関する学びや楽しみを分かちあう機会を提供し、スポーツの多様な価値を発信するスタジアムを目指します。
整備の検討にあたっては、2020年9月に日本ラグビーフットボール協会(JRFU)から文部科学大臣宛に「スポーツ庁が示しているスタジアム・アリーナ指針を踏まえ、ラグビー専用スタジアムとしての機能を維持しつつ、多目的な用途が可能となるべく、全天候型の施設として整備いただきたい。」などとする要望書が出されたことを受け、スポーツ庁主催「ラグビーの振興に関する関係者会議」において、「ラグビーをプレーする人、観る人、支える人、集まる人にとって快適な施設にするとともに、他のスポーツ競技や各種イベントなど様々な用途でも快適に使用できるよう全天候型のラグビー場を整備する。」などとした「秩父宮ラグビー場移転整備の基本的考え方について」が示されました。
なお、JRFUからは全天候型となることについて、さまざまな大会やイベントの開催を通じて、ラグビーの裾野を広げられる可能性があるなど期待を寄せていただいています。
ラグビー場に人工芝を使用する理由を教えてください。
秩父宮ラグビー場は国際試合、リーグワン、大学選手権、関東大学対抗戦/リーグ戦などに利用されているため、シーズン中は芝を良好な状態に維持することが困難な状況です。このことから、新ラグビー場のフィールドの要件については、日本ラグビーフットボール協会からの要望も踏まえ、「競技者が安全かつ良好な状態で競技でき、ラグビー競技の国際競技大会が実現できるフィールドを計画すること」、及び「ワールドラグビー推奨人工芝メーカーの人工芝とし、ワールドラグビーが定めるターフ性能を満たすこと」としており、安全性を含めて国際基準に沿ったものを整備する計画としています。
ラグビー場の座席数が減少する理由を教えてください。
新ラグビー場の座席数は、敷地面積、容積率に基づく建築可能な延床面積、競技運営上の必要機能やコンコースの確保、座席寸法の検討やサイトライン(客席からの見え方)の確保等の様々な施設要件や、観客のスムーズな移動の確保等の安全性を考慮した結果、約1.5万席としています。
座席数は減少することとなりますが、秩父宮ラグビー場の利用実態としてはラグビー利用の年間約70日程度に対して入場者数が1万人を上回る日数は10日程度しかないこと、また、立見席を解消し、ピッチとスタンドの近さやスタンド勾配を継承しつつ、観る人が競技者と一体感を感じられ、臨場感のある観戦環境を創出する観点においても適正な規模であると考えています。
なお、数万人規模の観戦者が見込まれる試合については、現在でも国立競技場で開催されています。
ラグビー場の完成後の運営(利用日数、付帯施設など)について教えてください。
新ラグビー場は民間事業化を図るため、PFI事業者が運営することから、施設の利用日数や付帯施設の計画など詳細はPFI事業者において決定することとなります。

利用日数の調整は、ラグビーの利用日数について、日本ラグビーフットボール協会等と協議した上で、年間60日以上となるように優先的に調整することとしています。また、その他の日の利用についてはスポーツ、文化イベント、コンベンション、ビジネスマッチング等の様々な用途で活用されるよう、効果的な広報・誘致活動等を積極的に展開するなど、本施設の稼働率の向上に努めるとともに、各用途に応じて円滑な利用が図られるよう施設の提供等を行うこととしています。
新ラクビー場のバリアフリー化の詳細について教えてください。インクルーシブデザインの取り組みを予定していますか。
例えば、杖歩行の人が階段というバリアを免れて座席に行けるものでしょうか?
新ラグビー場のユニバーサルデザインに関する性能については、国土交通省が定めた「高齢者、障がい者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」及び「官庁施設のユニバーサルデザインに関する基準」を満たすとともに、「Tokyo2020 アクセシビリティ・ガイドライン」などを踏まえた施設計画としています。また、施設整備方針においては、「国際大会としての活用や誰にでも公平でやさしい競技場として、ユニバーサルデザインに配慮した計画(諸室配置、動線、サイン等)とすること」としております。座席への移動が容易な車いす席、車いす同伴者席及び付加アメニティ席(※)等を設けることとしています。現在、高齢者、障がい者団体及び子育てグループ等の協力を得てワークショップを開催しながら、進めています。
※付加アメニティ席は、車いすを使用していないが、歩行困難である場合や補助犬ユーザー、足腰・長身・横幅が広い等何らかの理由で配慮された席が必要な人のための席(参考:Tokyo2020 アクセシビリティ・ガイドラインより抜粋)
神宮外苑まちづくり 近隣住民向け説明会pdfでの新ラグビー場完成予定が、Ⅰ期として2028年、Ⅱ期として2034年の2つ併記がありますが、ラグビー場が使用可能となるのはいつでしょうか。
新ラグビー場は、Ⅱ期整備となる南側歩行者デッキ等を除き、屋根を含む主要構造部分がⅠ期整備で完成する計画としているため、Ⅰ期整備が完了となる2028年に一部供用開始する予定であり、ラグビー競技をはじめとするスポーツイベント等に使用されることとなります。なお、Ⅱ期整備が完了する2034年に敷地全体での供用を開始する予定です。
※ 2023年2月17日施行認可公告時のスケジュールです。
ラグビー専用の設備を廃止して博物館や国際交流に用いるというのは、ラグビーそのものの力や可能性が不十分だからということでしょうか。
東京都の上位計画で示される世界に誇れるスポーツクラスターの形成に向けて、日本スポーツ振興センターでは神宮外苑再開発事業において、老朽化したラグビー場を更新するとともに、文化交流機能、店舗等の導入により賑わいあるまちづくりへの貢献を図ることととしており、新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業のコンセプトにおいては、「我が国のラグビーを象徴するスタジアム」とともに、「スポーツの多様な価値を発信するスタジアム」をめざすこととしており、ラグビー場にスポーツ博物館を併設する計画となっております。
新ラグビー場周辺の歩行者動線(出入口の位置・数、各方面からの行き方)をわかりやすく示してください。
新ラグビー場周辺の動線は、歩行者と車両の動線を分離したうえで、外苑前駅方面は南北デッキや中央広場を経由するスムーズな動線を確保し、国立競技場側は敷地が一体となり、歩行者が自由に往来できるようになる予定です。
新ラグビー場の動線計画については、「競技者、観客、メディア、運営関係者及び施設管理者など、様々な利用者にとって機能的で分かりやすく、安全性確保やユニバーサルデザインに配慮した計画とするとともに、安全かつ相互に支障をきたさないよう動線を計画する。」としており、現在、設計等において検討中です。
ラグビー場は日本スポーツ振興センターが所有していると思いますが、移転建替えに伴い財産や権利が変わることに関し、どのような行政手続きが必要なのでしょうか?スケジュール等も教えてください。
秩父宮ラグビー場の所有者である日本スポーツ振興センターにおいては、現有資産の財産処分について文部科学大臣の認可が必要となります。また、神宮外苑地区第一種市街地再開発事業に関する行政手続きとして、再開発事業の施行者が今後策定する権利変換計画について東京都知事の認可が必要となります。なお、これらの認可は申請に基づき行われますが、申請時期は検討中です。
新ラグビー場は国際試合を開催する予定はありますか?
座席数を1.5万人とした根拠を教えてください。
国際試合を開催するのであれば座席数が少ないのではないですか?
新ラグビー場の整備計画は、ラグビー競技の国際試合の開催を可能とする施設水準とするため、「ラグビーワールドカップ2019 開催都市ガイドライン」を踏まえた上で、敷地面積、容積率に基づく建築可能な延床面積、競技運営上の必要機能やコンコースの確保、座席寸法の検討やサイトライン(客席からの見え方)の確保等の様々な施設要件や、観客のスムーズな移動の確保等の安全性を考慮した結果、座席数は約1.5万席としています。
なお、数万人規模の観戦者が見込まれる試合については、現在でも国立競技場で開催されています。
日本スポーツ振興センターが定めたPFI公募当初の条件は、座席数20,000席のはずですが、決定したのは15,000席でした。座席数が減った理由を説明してください。5,000席の減少は独立行政法人が行う公募として適切なのでしょうか。
新ラグビー場の座席数は、PFI事業の公募開始当初から15,422席以上としています。
ご質問の「PFI公募当初の条件は、座席数20,000席」とは、令和3年6月に定めた「新秩父宮ラグビー場(仮称)基本計画」において整備方針の一つとして記載した「座席は20,000席を想定する」を指しているものと考えますが、これは、秩父宮ラグビー場を神宮外苑地区の再開発事業により建て替えるにあたり、基本方針(ビジョン・コンセプト)や施設整備計画、管理・運営業務に関する基本的な考え方などについて定めたものであり、公募の条件ではありません。
その後、令和4年1月に「新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業」の公募を行うにあたって、上記基本計画を踏まえて策定した業務要求水準においては、施設整備業務に関して必要な施設機能や安全性の確保などを満たす水準として、座席数については「15,422席以上」としています。
なお、新ラグビー場は15,422席を上回る計画としております。座席数を約1.5万席とした根拠についてはこちらのQAをご覧ください。
また、基本計画や実施方針については、こちらからご覧いただけます。
https://www.jpnsport.go.jp/corp/tabid/1367/Default.aspx
秩父宮ラグビー場の「完成から76年(※)」という記載は、スタンドごとの年数と乖離があり、不正確ではないでしょうか?
完成から76年(※)という記載は、秩父宮ラグビー場の歴史を踏まえた、1947年11月の東京ラグビー場の完成からの経過年数です。
なお、スタンドの改築完了年は以下のとおりです。
メインスタンド:1976年
南スタンド:1980年
バックスタンド・北スタンド:1988年
※ここではご質問時点の年数表記のままとしております。

広場・オープンスペースについて

オープンスペースが現在に比べてどのように広がるのか教えてください。
本計画により、オープンスペースは大きく拡充されます。緑地などを含むオープンスペースは、今の約21%の面積から、整備後には約44%と倍近くに広がります。現在、予約利用制の軟式野球場がある場所には「絵画館前広場」を整備し、創建時の姿を新たな形で再現します。また、新球場と新ラグビー場の間には約1.5haの「中央広場」を整備し、広域避難場所として防災性の向上にも寄与します。

オープンスペースの面積の割合については、計画地全体の面積に対して、計画地において広く一般に公開されている公開空地等の広場、緑地、歩行者通路及びこれと一体的な空間を形成しているもの等(緑地等については管理上、人の出入りを制限している部分を含む)の面積を合算したものの割合を示しております。なお、現在、塀に囲まれた軟式野球場のあるエリアは、予約利用制としていることや、一時的なイベント開催エリアとしての利用となっているため、現況のオープンスペースの割合には含めておりません。

また、本計画において施設利用の有無に関係なく自由に往来できる場所に関しても、拡充することを予定しております。現在の神宮外苑は施設ごとに塀や柵で仕切られ、自由に通行できる場所や広場空間は限定的であり、例えばいちょう並木からスタジアム通りまで自由に往来することはできません。整備後は、東西南北に行き来のできる通路などが整備され、より自由な往来ができるようになり、中央広場や絵画館前広場を中心とした新たな広場空間もあわせて、訪れる皆様にとって、様々な緑に触れながら憩える場所が創出されます。
広場等の管理上の制限について教えてください。
広場等の管理の詳細については今後決定していくため現時点での回答は差し控えさせていただきますが、本計画に限らない一般的な施設管理上の立ち入り制限としては、施設の営業時間外に一部の通路の立ち入りを制限する、芝生の養生期間中に広場の立ち入りを制限する、といった可能性がございます。
広場やオープンスペースでのペットの同伴について、現時点での考え方を教えてください。
今回の再開発によって神宮外苑がより多くの方々に開かれた空間となるにあたり、トラブル回避の観点からペット同伴については一定の配慮が必要になるものと考えております。
広場等の管理の詳細については今後決定していくため現時点での回答は差し控えさせていただきますが、環境影響評価書に記載の通り、現状の多様な利用状況を踏まえ、訪れる皆様にとって利用しやすい自然との触れ合い活動の場となるように検討を行ってまいります。
絵画館前広場がどう変わるのか教えてください。また、大イチョウの木は保存されますか?
絵画館前広場については、誰もが自由に往来できるように整備を予定しております。運営管理上、芝地へは一部立ち入りの制限による養生期間等を設けながらの運用を想定しております。
絵画館前広場のほか、中央広場については、一般利用者の方々が体を動かし、憩い、佇む等、多様なアクティビティの受け皿となる開けた広場空間を想定しておりますが、設計や運用の詳細はこれからの検討となります。
なお、広場ではありませんが、新たにスタジアム通り沿いに計画している複合棟Bにおいては、室内球技場や屋上広場を整備し、スポーツ選手や一般の方々の幅広い利用による、フットサル等多様なスポーツ交流を図る計画です。

また、絵画館前の樹木に関しても他のエリアと同様の考え方のもとで保存、移植の検討を行い、その検討の結果(保存、移植等の樹木の本数等)については、こちらのページをご確認ください。
なお、絵画館前広場の大イチョウの木はその場で保存する予定です。
新しいテニスコートについて教えてください。
また、運営面について現状から引き継がれるものはありますか。
新しいテニスコートは絵画館前広場の両側に整備されます。会員以外の利用として、どなたでも受講可能なテニススクールやどなたでも予約可能なレンタルコートを予定しております。テニスコートの広場側には植栽を施し、景観にはより一層の配慮をしながら、今後の設計等の検討を進めてまいります。
また、現在の施設での運用を基本に検討しております。
中央広場でできることについて教えてください。また、中央広場でのイベントの頻度やイベントの際の騒音対策はどのように考えていますか?
新しい中央広場は、皆様が体を動かし、憩い、佇むなど多様なアクティビティに広くご利⽤いただける開けた広場空間として計画しております。⼀般向けの貸し出しや、芝生の管理のための養生期間、夜間の運用など詳細については今後検討してまいります。
中央広場で実施するイベントは屋外でのヨガ教室やトップアスリートによるスポーツイベント等を検討しております。具体的なイベント内容や頻度と併せて、騒音対策についても野球場同様に周辺にお住まい等の皆様に配慮をしながら、今後具体的に検討してまいります。
文化交流施設棟の全体イメージはどのようになりますか。
誰もが利用できる文化交流施設棟は、憩い・交流・スポーツサポートの機能を持ち、様々なアクティビティの拠点として、また人と人とのつながり育む場として活用できる施設となる予定です。

複合棟A・複合棟B・事務所棟
について

複合棟Aや事務所棟について、なぜ高層ビルが建てられるのですか。人口が減少し、オフィスビルの空室率も上昇するのではないかと思いますが、高層ビルを建てる目的について教えてください。
東京都が策定したまちづくり指針では、青山通り沿道等における土地の高度利用によるにぎわい創出を図ることが方針のひとつとして示されています。

今回のまちづくりにおいては、まとまった規模の広場の整備や広域避難場所としての防災性の向上、老朽化したスポーツ施設の更新といった整備を行うとともに、絵画館を臨む眺望景観や風致の保全、中央広場周辺の広がりのある景観形成を図る観点から、いちょう並木周辺や新球場・新ラグビー場等の容積を低く抑え、青山通りやスタジアム通り沿いに、オフィス、商業、ホテル等の用途を前提とした高度利用を図り、民間企業として投資可能な事業として計画し、一体的に市街地再開発事業を推進し、このエリアの特性を最大限に活かした計画としております。
例えば、三井不動産が整備する複合棟Aは、明治神宮が所有する土地の一部を借地し、オフィスビルやホテル等の高層建物を含む複合的な開発を行うことで三井不動産が収益を得る計画であり、これを原資に明治神宮へ借地料を支払い、この借地料が外苑の収入の一助となります。
高層ビルに関しては人口減少や空室率上昇への懸念につきご意見もございますが、三井不動産のノウハウを活かし、高層ビルでオフィス等を計画している複合棟Aをはじめ、同社が整備する施設に関しても魅力的な施設とすることで、競争力を高められると考えております。

伊藤忠商事の事務所棟は現在よりも大きなビルを建築することになりますが、伊藤忠商事はその付加価値分の資金を再開発事業に拠出する仕組みです。

これらの三井不動産の借地料や伊藤忠商事による資金と各事業者の資金拠出により、神宮外苑地区の施設建替や更新が行われ、そこから収益が生み出され、将来に亘り神宮外苑の「みどりを守り続ける」ために循環していきます。

※「土地の高度利用」とは、国の都市計画運用指針において、道路などの公共施設の整備水準が一定以上の土地について、有効な空地の確保、一定以上の敷地規模の確保などにより良好な市街地環境を形成し、土地を効率的に利用することと定義されています。
高層ビルと周辺の高校との見合いが心配です。
事務所などからなる複合棟Aに関しては、高校のある西側には建物のコアを配置し、主に東側に窓の開口を設ける予定です。またサービスアパートメントや室内球技場からなる複合棟Bは、東西両面に窓の開口を設ける予定です。周辺施設との見合いについて考慮しながら今後の検討を行ってまいります。
オフィスの就労人口はどうなりますか。
人が増えたことによる駅の混雑が心配です。
本計画の各施設の就労人口は全体で約13,000人程度増加する想定です。就労人口の増加に伴う駅利用者の混雑については、東京地下鉄株式会社との間で外苑前駅の改札増設・通路拡幅等に向けて協議を進めております。また、本再開発事業によって、地下鉄銀座線外苑前駅の地下通路と事務所棟は地下でつながり、事務所棟の地下通路を経由して、青山2丁目交差点付近にて地上へ出ることができる計画となっております。なお、伊藤忠商事は労働生産性の向上のための「働き方改革」の一環として「朝型勤務制度(朝型勤務推奨時間5:00‐8:00)」を導入しており、現在、半数強の社員は朝8:00前に出社をしております。
築40年あまりの伊藤忠商事本社ビルを新築するのはなぜですか。
築40年を超え、将来の建替を検討する中で、再開発事業に参画することで東京本社ビルの建替のみならず、帰宅困難者の受入による防災性向上、地下通路の創設、広場整備などによる歩行者ネットワークの拡充とバリアフリー強化など、地域と一体になった建物計画が可能となると考えております。
複合棟Aに関する質問です。複合棟Aのオフィス部分のみで、再開発全体の収益を確保することが出来ないのでしょうか?もしくは、スポーツ施設やその他の施設の収益と合わせて、全体の収益を生み出す仕組みなのでしょうか?
また、複合棟Aのオフィスには、どのような企業に入ってもらうことを想定されていますでしょうか?
本まちづくりは、市街地再開発事業区域で一体的に収支を確保する仕組みです。(詳細は「高層ビルを建てる目的」のQAをご参照ください)
複合棟Aの事業者である三井不動産は2024年7月5日にお知らせを掲載しており、本開発の意義や当社の事業スキームについて改めて記載をしておりますので詳細は以下URLをご参照ください。
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2024/0705/

また、複合棟Aに入居を頂く企業の想定は、現時点で具体的な誘致の方針は決まっておりません。多くの企業の皆様に入居を頂きたく、複合棟Aに関する情報につきましても、設計の深度化に併せて皆様にも公表をしていきたいと考えています。

計画の枠組みについて

これまでの開発の経緯と、今後のスケジュールを教えてください。
本計画は三井不動産・明治神宮・日本スポーツ振興センター・伊藤忠商事の4者が事業主体として推進しており、東京都から令和5年2月に「神宮外苑地区第一種市街地再開発事業」として施行認可の公告があったことを受けて、同年3月に明治神宮第二球場の解体工事に着手しております。
各施設の工事スケジュールなど詳しくは決まり次第お知らせいたします。
段階建替えの流れについて、詳しくはこちらのページをご覧ください。
神宮外苑まちづくり事業として、令和6年11月以降、行政に対する手続きとしてはどのように進んでいくのでしょうか?
今後、神宮外苑地区まちづくりとして、都市再開発法に基づく権利変換計画の認可申請や、建築基準法に基づく建築確認申請などの各種必要な手続きを適時適切に進めてまいります。
規制緩和の手続きはどのように行われたのでしょうか。
令和4年3月の地区計画の変更に伴い、容積率や高さ、建築面積、敷地面積等の規制の緩和または新たな制限が行われています。
詳細については以下のホームページをご覧ください。
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/toshi_saisei/data/saisei07_06.pdf
建物の高さの制限について教えてください。
どのような条例等に基づき、何メートルに設定されているのでしょうか。風致地区との関連性など含めて、詳しく教えてください。
神宮外苑地区は、令和4年3月10日に「再開発等促進区を定める地区計画」を策定し、その中で「建築物等の高さの最高限度」が以下の通り定められております。
・A-7地区(ラグビー場):55m
・A-8-a地区(複合棟B) :80m
・A-8-c地区(複合棟A) :185m
・A-9地区(事務所棟) :190m
・A-10地区(新球場/文化交流施設棟):60m
【風致地区との関連】
当該地区の一部区域は風致地区に指定されており、東京都風致地区条例において「当該建築物の敷地について風致の維持に有効な措置が行われることが確実と認められる場合であって、当該建築物の位置、規模、形態、意匠、建ぺい率及び容積率が、当該建築物の敷地の規模及び形態並びに当該建築物の敷地及びその周辺の土地の区域における風致と著しく不調和でないと認められる場合は、この限りでない。」(東京都風致地区条例第5条第5項より抜粋)とされています。
また、風致地区条例に基づく許可の審査等に関する基準において、風致地区の地域を区分し、地域毎の区分選定要件が定められており、当地区においてスポーツ施設や複合棟の建設を予定している地域(新宿区:S丙地域、港区:S地域)については、「公共的な街づくり手法等の適用を受けた地区で、特殊な位置づけを与えるべき地域。公共的な街づくり手法等との整合を図るため、地域をさらに区分することができる。」と規定されております。加えて、同基準の別表にて、高さの緩和は、再開発等促進区を定める地区計画運用基準の範囲内とされております。これらの規定を受けて、地区計画における「建築物等の高さの最高限度」が上記の通り定められております。
なお、事務所棟については、風致地区外に位置しているため、風致地区条例の適用は受けません。
本計画において、三井不動産や伊藤忠商事、明治神宮、東京都は個人事業主とみなされるのですか。
また、なぜ個人施行型を選択されたのでしょうか?
都市再開発法に基づく市街地再開発事業の施行主体は、「再開発組合施行」「個人施行」「再開発会社施行」「地方公共団体施行」「(独)都市再生機構、地方住宅供給公社施行」の5類型があり、本計画は「個人施行」に該当します。本事業の施行者である三井不動産、明治神宮、伊藤忠商事、独立行政法人都市再生機構は「個人施行者」に該当しますが、個人事業主ではありません。東京都は市街地再開発事業の認可権者で、事業主体ではありません。
本再開発は地権者が5人未満であり市街地再開発組合の設立要件に合致しないため、権利者全員の同意により事業を進めていく全員同意型の個人施行としています。
本計画の必要性について教えてください。
本計画では明治神宮の内苑・外苑を将来にわたって護持していくことを目的としております。明治神宮内苑の社や森、外苑の緑地は、外苑の諸施設の収益によって⽀え、維持してきました。その中でも神宮球場は欠かせないものであり、今回の再整備で神宮球場を次の100年に向けて更新することで、明治神宮の内苑・外苑を将来にわたって護持していくことが可能となります。
神宮外苑地区には、スポーツ施設の建設から半世紀以上が経っており大規模な改修が必要になっていること、オープンな憩いの場が少ないこと、各施設間の回遊性が乏しいこと、歩行者通路のバリアフリー化が進んでいないことなどの課題があります。
これらの課題を今回の再開発を通じて解決しながら、各施設の連携利用ができる世界に誇れるスポーツクラスターとして、またまちを訪れる人にとって、安心・安全な魅力ある空間として整備していくことが開発の目的です。
また、今回のまちづくりにおいては、まとまった規模の広場の整備や広域避難場所としての防災性の向上、⽼朽化したスポーツ施設の更新といった整備を⾏うとともに、絵画館を臨む眺望景観や⾵致の保全、中央広場周辺の広がりのある景観形成を図る観点から、いちょう並⽊周辺や新球場・新ラグビー場等の容積を低く抑え、⻘⼭通りやスタジアム通り沿いに、オフィス、商業、ホテル等の⽤途を前提とした⾼度利⽤を図り、⼀体的に市街地再開発事業を推進し、このエリアの特性を最⼤限に活かした計画としております。

現状の課題と将来の計画について、詳しくはこちらのページをご覧ください。
それぞれ土地・建物の所有者は誰になるのでしょうか。
中央広場の運営方法について教えてください。
各施設の土地・建物所有者は現時点では以下を想定しております。
・事務所棟:土地=伊藤忠商事、建物=伊藤忠商事
・複合棟A:土地=明治神宮、建物=三井不動産
・複合棟B:土地=明治神宮、建物=三井不動産
・新ラグビー場 :土地・建物=日本スポーツ振興センター
・新球場:土地=明治神宮、建物(野球場部分)=明治神宮、土地=明治神宮、建物(ホテル部分)=三井不動産
・文化交流施設棟:建物=三井不動産、土地=明治神宮
・テニスコート :建物・土地=明治神宮

完成後の運営方法に関して詳細は未定ですが、中央広場は、一般利用者が体を動かし、憩い、佇む等、多様なアクティビティの受け皿となる開けた広場空間としつつ、給排水・電気設備を設けてスポーツやイベント等に利用可能なしつらえとする想定です。
各施設の権利変換について教えてください。
都市再開発法に基づく権利変換により、各権利者は従前の資産に見合う資産を取得することになります。
本再開発の権利変換の方式は都市再開発法の111条型(地上権非設定型)ですか?
今後、権利変換計画を作成し認可申請をしていく予定で権利変換の詳細は未定です。
明治神宮は、本事業において費用負担・納税するのでしょうか。
近隣住民は、宗教法人法に定める利害関係人にあたると考えるため、維持管理費など財務状況を開示してもらえませんか。
本事業について、明治神宮も他の事業者同様、権利変換計画に基づく応分の費用負担をいたします。また、完成後の維持管理を含めた運営に関する事業につきましては、明治神宮も法人税法第4条1項に則り納税義務を負っております。
宗教法人法第25条3項で、宗教法人の自由と自主性を尊重すると同時に、「信者その他の利害関係人」が「正当な利益」があり「不当な目的」によるものではないと認められるときに限り例外的に閲覧させるという制度と理解しております。「近隣住民」は利害関係人に該当しないと考えており、閲覧し得るその他の要件も満たしていないと考えます。この解釈は同法の立法趣旨に沿うものであり、その後の行政解釈としても運用されております。
本計画は神宮内苑を維持するための再開発事業と伺いましたが、神宮内苑を維持するためにかかっている年間費用をお示しください。
具体的な数字の回答は差し控えますが、内苑を含めた明治神宮全体の護持には外苑の収益が欠かせないものであります。
再開発の総事業費とそれぞれの建物の事業費や完成後の収支見込みなどを教えてください。
再開発の総事業費は3,490億円となります。
また、新ラグビー場については、独立行政法人日本スポーツ振興センターにおいて、施設整備費が約538億円、30年間の運営権対価が約453億円(いずれも税込、令和4年11月時点)としておりますが、その他の建物の事業費や収支見込み等については、回答を差し控えさせていただいております。
風致地区の地域区分が変更された経緯について教えてください。
風致地区の地域区分については、新宿区において令和2年2月に変更したものと認識しています。
絵画館前広場の再整備について教えてください。
開発行為の許可を必要とする内容でしょうか?
絵画館前の再整備事業は、東京都の公園まちづくり制度の中で再開発事業と一体的に審査され、制度が適用されています。公園まちづくり計画の概要については以下URLの概要版もご覧ください。
神宮外苑地区の公園まちづくり計画の審査結果について:https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/toshi_saisei/saisei07_06.htm

また、絵画館前の再整備事業は、「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づく開発許可には該当いたしません。現時点の計画では都市計画法に基づく開発行為の許可にも該当しない内容となっておりますが、24年9月に公表した一部計画の変更内容も含め、設計の深度化に合わせ関係法令に沿って適切に手続きを進めてまいります。
文部省は1952年1月、明治神宮に外苑の施設運営を任せる代わりに、「国民が公平に使用できる」「アマチュアスポーツの趣旨にのっとり、使用料・入場料を極めて低廉に」「施設を絶えず補修する経費の見通しがある」「民主的運営をする」という条件を示しました。
今回の再開発は、文部省の条件に沿った運営になりますか。
GHQによる接収解除後の競技施設に関する文部省(現:文部科学省)との協議において、対象となる当時の明治神宮が所有する競技施設は「野球場」「競技場」「水泳場」でした。その後、「競技場」は国に譲渡され、二度の建て替えを経て現在の国立競技場となり、「水泳場」は競技施設としての使命を終え、施設自体の姿を変えておりますので、現存するものは「野球場」だけになりましたが、ご指摘の諸条件を踏まえた運営を続けて今日に至っております。

したがいまして、将来にわたって神宮球場の運営を続けるためにも、本計画の中で施設の更新を図ってまいります。
また、姿・形は変わりますが、神宮球場という存在を未来に引き継いでいくことは、明治神宮を護持していく上で、欠かせないものです。
国や東京都からの補助金や助成金などの導入はありますか。
本計画において、国や東京都からの補助金・助成金等の導入の予定はございません。本計画は、三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事の4者が主体となって推進するプロジェクトです。
東京都、港区、新宿区の上位計画が策定された時期と背景を教えてください。
上位計画は各自治体にて策定されたものであるため、事業者としての回答は差し控えさせていただきます。
公園まちづくり制度とは何ですか。
「長期未供用区域」は本計画でどこにあたりますか。
公園まちづくり制度は、都市計画公園内の未供用部分を対象に、民間による都市開発の機会をとらえたまちづくりと公園・緑地とを両立させ、早期の公園機能の発現とにぎわいの創出を図ることを目的として、都が2013年12月に創設したものです。本制度は、当初の都市計画決定から概ね50年以上が経過した未供用区域のある都市計画公園・緑地を対象とし、未供用区域の一定規模以上を緑地等として担保するともに、一定の要件に沿った計画とすることを条件に、都市計画公園・緑地を変更し、都市開発の中で緑地等の創出を図るものです。
本計画における従前の未供用区域は現在の秩父宮ラグビー場の敷地を中心とする部分です。いつでも、誰もが入れる公園的な空間を整備することや、ラグビー場が使われていない時にも使用できる店舗や文化交流施設等の整備を計画しております。
当該事業は公園まちづくり制度を活用していますが、制度趣旨に合致していると判断した事業者の見解を教えてください。
公園まちづくり制度は、都心部における長期未供用区域を含む都市計画公園において、民間都市開発の機運を捉えて、まちづくりと公園緑地の整備を両立させながら、公園機能の早期発現と良好なまちづくりを実現する制度とされています。
神宮外苑地区では、都市計画公園が指定されておりますが、一部の区域(面積:約4.7ヘクタール)は長期未供用(秩父宮ラグビー場等)のままとなっており、地区全体でもスポーツ施設等の老朽化、広場や歩行者空間の不足などの課題を抱えており、早期の公園機能の発現が求められており、公園まちづくり制度の趣旨に合致していると考えています。
また、本地区では広域避難場所に指定されているなど防災上重要な位置づけがされており、地域の防災性の強化・向上を図ることとしております。

公園まちづくり制度に関する内容は東京都都市整備局の以下のリンクをご参照ください。 https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kiban/kouen_2.htm
第一種市街地再開発事業とは「木造建築物が密集し、土地の利用状況が不健全な地区の開発事業」と聞きましたが、神宮外苑のどのエリアが木造密集地域なのでしょうか。
国土交通省の公表資料によりますと、第一種市街地再開発事業は、市街地の土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新とを図るため、建築物及び建築敷地並びに公共施設の整備などを行う事業であり、木造建築が密集している場合のみに限られるものではございません。
https://www.mlit.go.jp/toshi/city/sigaiti/toshi_urbanmainte_tk_000069.html
新たに建設される建物について、業者選定理由や入札結果は公開されるのでしょうか。
民間事業の各施設の発注にかかる選定基準については、公開を予定しておりません。なお、秩父宮ラグビー場の入札に関する情報は日本スポーツ振興センターの公式HPにて公開しております。
https://www.jpnsport.go.jp/corp/tabid/1367/Default.aspx
各施設の高さを教えてください。
各施設の高さは現時点では以下を想定しております。
・事務所棟   :約190m
・複合棟A    :約185m
・複合棟B    :約80m
・新ラグビー場 :約55m※
・新球場    :約60m
・文化交流施設棟:約6m
※新ラグビー場の高さは24年9月に約48mの高さに変更する事を公表しておりますが、今後各種手続き行ってまいります。
将来各施設の建替え後は車で来場する方や関係者の利便性も向上すると思いますが、現在の各施設の駐車場台数と全ての施設が完成した駐車場の台数の計画を教えて下さい。
現在の各施設の駐車場台数は、秩父宮ラグビー場は68台、神宮球場は約130台、伊藤忠東京本社ビルは238台です。
建替え後は、新ラグビー場は約98台、新球場はホテルと合わせて約320台、事務所棟(新伊藤忠東京本社ビル)は約320台、複合棟Aは約205台、複合棟Bは約80台を計画※しております。※2023年2月の施行認可公告時点の計画
なお、各施設の駐車場の運営方法については、各施設管理者において今後検討をしてまいります。
計画を楽しみにしています。全体計画は三井不動産が担当されているのですか。
ありがとうございます。本計画は各事業者や設計者、樹木医、コンサルタント等の専門家のご意見をふまえながら進めております。今後も必要に応じて専門家の知見等を取り入れながらより良い計画を目指して進めてまいります。
環境影響評価書のp.15「6.1 事業の目的」の中に「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会によってもたらされるレガシー」について記載がありますが、「レガシー」とはどのような事をお考えでしょうか。
東京都にて2021年3月に策定された「未来の東京」戦略のビジョン19に、東京の目指す姿として「東京2020大会で新型コロナを乗り越え躍動したアスリートの姿が都市のレガシーとなり、まち全体が誰もがスポーツを楽しめるスポーツフィールドに進化している」と記載があります。本事業ではこれをふまえ、業務、商業等の機能とスポーツ文化を中心とした交流機能が融合した拠点の形成を図り、スポーツやパラスポーツを「する・みる・支える」ことができる場を創出していく予定です。
例えば、老朽化した神宮球場、ラグビー場等の段階的な建て替えを通じて機能継続を図りつつ、スポーツの試合やイベントがない時にも人々が訪れる賑わいある空間形成を図るため、賑わいや憩い、交流機能の導入とアクティビティの機会増進などを通じたスポーツ機能の拡充を図ります。
また、オリンピック・パラリンピックのレガシーの観点から、オリンピック・パラリンピック関連施設で得られた最新のバリアフリー、ユニバーサルデザインの知見を踏まえて、スポーツ施設のバリアフリー化や車いす観戦席の拡充などに取り組む予定です。
なお、環境影響評価書p.15「6.1 事業の目的」には以下の記載をしておりますのでご参照ください。
環境影響評価書:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235702.pdf
市街地再開発事業で各権利者の土地を権利変換するにあたり、土地の評価の違いはどのように考慮されるのでしょうか。
今後、権利変換計画を作成し認可申請をしていく事となりますが、都市再開発法第80条第1項の規定により従前宅地の各価額は「相当の価額」として定める予定であり、具体には他の市街地再開発事業と同様に不動産鑑定評価により定めます。
イコモスの指摘に「公園として用いられていた空間に高層ビルを建てることが問題」という批判がありますが、開発計画を見ると高層ビルは神宮球場、ラグビー場の跡地への建設と既存ビルの建て替えと思われます。公園に高層ビルを建てるというイコモスの指摘は間違っていると思いますが、この理解は合っていますか。
事務所棟は都市計画公園区域外且つ風致地区にも該当しないエリアにおける既存ビルの建替計画です。複合棟 A・複合棟 B の建設予定地は都市計画公園区域外で、現在の利用形態はそれぞれラグビー場敷地の一部、神宮球場敷地の一部となっております。
なお、都市計画公園区域の範囲変更については、令和4年3月10日の都市計画審議会において都市計画決定されております。
本事業は、事業区域の面積、風致地区を含むこと等から、「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づく緑化計画書の届出、開発許可の対象となると思われますが、同条例の対象でしょうか?
また、上記の開発行為に当たって許認可対象となる法令について、どのようなものがあるのか教えてください。
本事業は、東京における自然の保護と回復に関する条例に基づく緑化計画書の届出及び開発の規制の対象となります。
本事業は、都市計画法、都市再開発法、建築基準法、風致地区条例や道路交通法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律等、様々な関係法令等に従う必要があります。
各施設の設計等の深度化に合わせ関係法令等を確認しながら適切に手続きを進めてまいります。
銀杏並木からラグビー場東門に通じる港区の区道の廃止手続きはいつを予定していますか?
当該エリアの整備に着手(2028年予定)する前までに関係行政機関と協議しながら適切な時期に進めてまいります。
4月5日のNHK報道では三井不動産の鈴木取締役より再開発事業の目的・意義に関して以下の通り回答がありましたが、伊藤忠商事や明治神宮や日本スポーツ振興センターのそれぞれの目的や意義を教えてください。

「神宮球場については建設から98年、秩父宮ラグビー場は77年ということで、施設そのものの老朽化やバリアフリーの観点でかなり問題になっています。そこでしっかりと内苑の緑を守るための資金を稼ぐためには、施設を新しくしなくてはいけません」
ご指摘いただいたNHK報道における回答は、テレビインタビューにおける回答という限られた表現手法の中で、特に本事業において開発区域の多くの面積を占める明治神宮としての本事業の意義や目的の部分を、代表施行者の立場からわかりやすく伝えるために表現したものです。
再開発全体としては、公式ウェブサイト等に掲載している通り、三井不動産・明治神宮・日本スポーツ振興センター・伊藤忠商事の事業者は、意義や目的について以下の通りと考えております。
・誰もが利用できる憩いの場となる広場空間の不足という課題を踏まえ、4列のいちょう並木など歴史ある景観を残しながら、みどりやオープンスペースを増大させること
・大規模スポーツ施設の老朽化という課題を踏まえ、老朽化したスポーツ施設を競技開催の継続性に配慮しながら連鎖的に更新し、世界に誇れるスポーツクラスターを形成すること
・地区内の歩行者の回遊性が乏しいという課題を踏まえ、各施設をバリアフリーで接続し、イベント時にも多様な来街者が安全に回遊して楽しめる、東京を代表する新たな複合型の公園まちづくりを推進すること
・広域避難場所としての機能の維持・向上の必要性がある課題を踏まえ、都市機能と広場等のオープンスペース・大規模スポーツ施設の連携により、広域避難場所としての防災性を高めること
複合棟Aの敷地は三井不動産が明治神宮から借地をすると聞きました。契約形態や期間を教えてください。
複合棟Aは、三井不動産が、明治神宮が所有する⼟地の⼀部を借地し、オフィスビル等の⾼層建物を含む複合的な開発をおこない、明治神宮へ借地料を⽀払う計画です。この借地料が外苑の収⼊の一部となり、将来にわたり神宮外苑のみどりを守り続けるために循環していきます。
なお、個別の契約内容については回答を差し控えさせていただきます。

みどりについて

なぜ樹木を伐採するのですか。
伐採本数は何本ですか。
現在ある樹木については、複数の樹木医など専門家の意見も聞きながら樹木の状態などを詳しく調査し、設計の工夫などにより極力保存又は移植するなど、一本一本を大切に扱い、神宮外苑の豊かな自然環境の保全に努めます。また、新たに樹木を植え、開発後のみどりの割合は約25%から約30%に、地区内における樹高3m以上の高木(※)本数は既存の1,904本から2,304本に増加する見込みです。
各施設の整備にあたって支障となってしまう樹木についても原則移植を検討します。その中で、樹木医の意見などを踏まえて移植が難しい生育状況であると判断された樹木については伐採を予定しております。計画エリア全体における高木の伐採本数は619本となります。また、やむを得ず伐採することとなった樹木については、環境に配慮しながら、適切な利活用を検討いたします。
※詳細は2024年9月のリリースをご参照ください。
「神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090901.pdf
みどりの割合・本数が増えるとのことですが、体積はどのように変化するのでしょうか。
何年で元に戻りますか。
計画では、既存樹木については、一本一本を大切に扱い、様々な工夫により、極力、保存又は移植し、四列のいちょう並木を保存するとともに、新たなみどりも創出することとして、みどりの割合は約25%から約30%に、樹木の本数は1904本から2304本に増加させることとしており、公式ウェブサイト等で公開しております。
みどりの体積に関しては、環境影響評価の中で算出しており、絵画館前エリアを除く環境影響評価の範囲内においては、現況の346,284㎥が完成後331,466㎥となり、約14,818㎥減少します。これは、緑地の面積×群落高 (まとまった緑の存在するエリアごとの平均樹高。)により算出したものです。
体積が減少しているのは、主に新植樹木部分の樹高が低くなっているためで、樹木の生⾧によって樹高が高くなるにつれ、みどりの体積も一定程度増えていくと存じます。また、保存・移植した既存樹木及び新規に創出した緑地において、現状と同様に多様な樹種に対応した適切な管理育成を引き続き行っていくことで、次の100年に向けてみどりの量が増加し、豊かな樹林が形成されるものと考えております。具体的な回復期間の試算は行っておりません。

体積の詳細は2023年1月提出済の環境影響評価書の該当ページ(以下p.359,360)をご参照ください。
生物・生態系:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235712.pdf

なお、みどりの体積については審議会より緑化計画への指摘・助言を受けて修正した経緯があり数値も公表されていますが、最終的な数値は、現状346,284m³→ 331,466m³ (約330,000㎥)となります。
新植樹木の樹種については在来種で計画されているとのことですが、国産の樹木のみの予定でしょうか。外国産の樹木を新植する場合、外来の病虫害の移入等による被害を懸念しています。
植栽予定樹種については、環境影響評価書に記載の通り、「植栽時における在来種選定ガイドライン~生物多様性に配慮した植栽を目指して」(平成26年5月東京都)及び「生物多様性緑化ガイド」(平成28年1月港区)等を参考に選定する計画としております。
在来種のみに限定はしておらず、在来種を中心とした樹種選定を今後詳細に検討してまいります。なお、外国から輸入した樹木を新植することは現段階では検討しておりませんが、今後採用を検討する際は慎重に樹木医等のアドバイスを踏まえ、適法かつ適切に実施しご懸念のような事態が発生しないようにいたします。

現段階での将来の新植樹木の想定樹種につきましては、以下の資料を公式ウェブサイトにて掲載しておりますので、ご参照ください。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/green01.pdf
新植樹木について、新植の際には苗を植えるのでしょうか、あるいは成長した樹木を移植するのでしょうか。
生育した樹木を新植する計画です。
緑の面積の算出方法について教えてください。
緑の面積に関しては、従前の約25%から整備後は約30%に増加すると試算しております。従前については航空写真をもとに、従後については現時点の緑化計画図をもとに、「緑地の水平投影面積」÷「地区整備計画の区域内の宅地面積の合計」で算出しています。この中には低木・地被類や屋上緑化や芝生といったみどりも含まれます。
新しいみどりの在り方については、いずれ大木に成⾧する樹木以外にも芝や低木、花木など様々なみどりがございますが、利用者の皆様に親しんでいただけるみどりを維持していくよう今後詳細な計画を検討してまいります。
4列のいちょう並木の所有・管理について教えてください。
秩父宮ラグビー場へ続く港区道の18本のいちょうの所有・管理について教えてください。
4列のいちょう並木の所有区分と管理区分について、内側2列が東京都、外側2列が明治神宮の所有・管理となっております。
また、秩父宮ラグビー場へ続く港区道の18本のいちょうについては、港区の所有・管理となっております。
定期的な剪定作業を共同で行うほか、それぞれで適切に日常管理を行っております。
4列のいちょうの現状の生育状況と回復措置の実施状況について教えてください。
内側の2列は東京都が所有・管理されているとのことですが、東京都はどのような回復措置をとられていますか。
2019年11月から、明治神宮の日常管理の中で、4列のいちょう並木の一部について他に比べて落葉時期が早い樹木があることを確認しております。そのため、樹木医等とも相談のうえ、一部のいちょうを対象に回復措置(土壌改良・施肥)や灌水を実施をしております。
当該樹木については、2022年、2023年に続き、2024年も春先から新芽が出て葉が生育している状況を確認しておりますが、2023年の春・夏・秋に樹木医・専門家等によるいちょうの活力度調査を実施した際、一部のいちょうで6・7月頃より葉の色づきが早いものがあることを確認いたしました。なお、2023年の活力度調査の結果については、今後環境影響評価審議会にて報告を行う予定です。

いちょうの生育に関しては、過去に実施した活力度調査の結果や生育状況をふまえて適切な処置を行っておりますが、直近の2024年4月~6月に西側一列の一部のいちょうに対して実施した樹勢回復措置の内容については以下リリースに記載しておりますので、公式ウェブサイトの以下ページと併せてご参照ください。
2024年7月26日付リリース「いちょうの樹勢回復措置(2024年4月~6月実施)について」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024072601.pdf

公式ウェブサイト(いちょうの樹勢回復措置について)
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/green/

今後も4列のいちょう並⽊を保全するため、調査結果をふまえ、樹⽊医・専門家等の意⾒も伺いながら、いちょうの状況によって新球場の着⼯前においても樹勢の回復措置等を検討してまいります。

なお、東京都の管理の状況については、事業者からの回答は差し控えさせていただきます。
いちょう並木に近接して建築される新球場が、いちょうに悪影響を与えるのではないかと懸念しています。
いちょう保全に向けた取り組みを教えてください。
2023年1月には4列のいちょう並木の西側において第1回根系調査を実施し、2023年7月の環境影響評価審議会にて状況を説明しております。根系調査を実施できた範囲では、全地点で評価書本編記載の考え方に示す、環状剥皮の目安となる「10 ㎝メッシュ内に直径 30 ㎜以上の根が 4 本以上ある」箇所は見つかりませんでしたが、コンクリート塊や石礫、塩化ビニル製パイプが出現したことなどから、徹底した調査を行うべく、2024年1月に第2回根系調査を実施いたしました。
2回の根系調査の結果を踏まえ、いちょう並木の歩道縁石から新球場の地下躯体までの距離(以下「セットバック幅」)について、当初計画の約8mから約10.3m拡大し、約18.3mに設定する方針といたしました。これにより、いちょうを保全するためのより良い生育環境の充実を図ることができます。
根系調査やセットバック幅の詳細につきましては、以下のリリースをご確認ください。
「神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090901.pdf

今後も樹木医等の専門家の見解を踏まえ、新球場の計画を進めてまいります。
4列のいちょう並木と港区道沿いの2列のいちょう並木146本全てについて根系調査を行うのでしょうか。
4列のいちょう並木の西側一列において、いちょうを保全するためのより良い生育環境の充実を図るべく、新球場の地下躯体の位置を検討するため、2023年、2024年の2度にわたり根系調査を実施いたしました。調査すること自体が樹木に一定の負荷をかけることになることもあり、樹木医等の専門家に相談のうえ適切な数でのサンプル調査としております。なお、4列のいちょう並木は外側2列と内側2列で所有・維持管理が異なります。外側2列は明治神宮、内側2列は東京都の所有維持管理であり、現在、明治神宮と東京都が連携しながら維持管理しています。
詳細につきましては、以下のリリースをご確認ください。
「神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090901.pdf

なお、新野球場棟や文化交流施設棟のの着工施工の約1年前に、約17ⅿの位置での根の状況を手掘りにて確認する予定です。

また、移植検討中となっている港区道沿いの19本のいちょうは、移植の可否を判断するために、今後、樹⽊医等の専⾨家の意⾒を聞きながら、関係⾏政とも相談のうえ、詳細調査等を⾏う予定です。調査手法や調査時期等は検討中ですが、調査結果等については公表する予定です。
いちょう並木の保全のために神宮球場をセットバックする場合、全体の敷地面積が変わらないのであれば、球場の施設を一部縮小することになるかと思いますが、縮小対象となる施設を教えてください。
新球場については、こちらのQAに記載のセットバックを行う方針としております。施設計画の詳細については今後詳細検討してまいりますので、現時点で縮小対象の施設などは決まっておりません。
4列のいちょう並木を名勝指定すべきとの要請が出ていると聞いていますが、なぜしないのですか。
4列のいちょう並木については、事業者としても1本1本を大切に扱い、確実に保全してまいります。名勝指定という文化財保護の観点からではなく、周辺の環境を含めたまちづくりの中で次の100年につないでいこうと考えており、4列のいちょう並木を保全するという同じ目的に向けたアプローチの違いと考えます。
伐採・保存・移植・新植などの樹木の取り扱いについて、樹齢、本数、場所、樹種などの詳細を教えてください。
また「移植が困難」などの判断基準とその詳細について教えてください。
各樹木の樹齢の記録はございませんが、保存・移植樹木を含めた計画地内のすべての高木について毎木調査を行っており、公式ウェブサイト上で調査結果や保存/移植/伐採の方針等を公表しております。なお、今回の計画範囲における各樹木の樹齢は不明ですが、それに準ずる情報として各樹木の樹高や幹周等も記載しておりますので、詳細は資料をご確認ください。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/既存樹木データ(2019年・2022年).pdf
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/既存樹木データ(2023年).pdf
本計画による3m以上の樹木の伐採本数の合計は619本で、その内訳は現況の区分で以下の通りです。
【建国記念文庫周辺23本、第二球場周辺46本、神宮球場周辺97本、ラグビー場周辺40本、絵画館前108本、いちょう並木周辺等7本(いちょう以外の樹木)、テニスコート周辺153本、伊藤忠商事東京本社ビル145本】
建国記念文庫周辺の高木については、伐採23本、保存75本、移植44本、合計142本の予定です。移植計画の詳細は検討中ですが、主な最終的な移植先は中央広場付近の「新たな樹林地」を予定しております。新植樹木の樹種は今後決定し、樹木の管理は完成後の施設管理者等にて適切に行ってまいります。

現在エリア内にある樹木は上記の調査結果や樹木医の見解をふまえ、事業者として保存・移植・伐採の別や移植難易度を判断しております。一本一本の樹木の分布も公式ウェブサイト上で公開しております。上記のURLからご覧ください。やむを得ず伐採する樹木については積極的な利活用を計画しております。なお、やむを得ず伐採する樹木の伐採理由については、以下のリリースに記載をしておりますので、ご参照ください。
「神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて<補足資料>」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090902.pdf

新植樹木による酸素排出量や気温への影響、新植樹木の枯損確率の試算は行っておりませんが、新植樹木も保存・移植樹木と同様に、樹木医等の見解をふまえて適切に維持管理を行ってまいります。
倒木や枯損等で伐採せざるを得ない樹木が発生していると思いますが、それらについて公表はされないのでしょうか。
樹齢の経過とともに、樹勢が弱まっている樹木も少なくなく、立ち枯れや腐朽、台風による枝折れが生じております。また、来訪者の安全確保を徹底するために、日常的に倒木対策や枝折れ等による落下防止対策などを実施しており、過去15年間で道路通行車両・歩行者への安全管理を最優先に約300本の枯損木を伐採しております。
2023年の毎木調査時には、2019年の毎木調査からの4年間で枯損等が79本確認されております。
2024年9月9日に公表された見直し案において、伐採樹木の削減本数124本のうち42本は枯損等が生じた樹木とのことですが、42本は当初伐採予定の樹木でしょうか。また、枯損等が生じたことはいつの段階でどのように判断されたのでしょうか。それらの樹木の位置などの詳細を示してください。
42本については、当初伐採予定の樹木となります。
枯損等が生じた樹木については、2023年毎木調査を基に判断しております。以下のリンクにて調査結果を公表しておりますので、詳細はそちらでご確認いただくことが可能です。

既存樹木調査データ(毎木調査・活力度調査(2023年))
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/%E6%97%A2%E5%AD%98%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%EF%BC%882023%E5%B9%B4%EF%BC%89.pdf
2024年9月9日に樹木の更なる保全等に関する見直し案を発表しましたが、原案が良くなかったということでしょうか。
当初計画についても事業者としては自信を持ってしっかり考えたものです。樹木のことも1本1本を大切に考えており、外苑創建時の理念も理解して計画いたしました。
2024年9月の見直し案については、樹木保全にさらに万全を期す目的で、施設計画への影響も含めて痛みを伴いながらも変更を行うと判断したものです。
伐採本数は3,000本と聞きましたが全体では何本ですか。
低木はどのように数えるのでしょうか。
樹高3ⅿ以上の樹木の伐採本数は743本です。うち風致地区の一部エリアにおいて、第二球場解体等に伴い、都の条例に基づいて、新宿区に対し伐採の許可申請を行い、2023年2月に30本、9月に25本の合計55本につき、許可を受けております。

樹高3ⅿ未満の樹木については、同じく風致地区の一部エリアにおいて、第二球場解体等に伴い、都の条例に基づいて、新宿区に対し伐採の許可申請を行い、2023年2月に2,998本につき、許可を受けております。個別に数えることが困難なツツジなどの群生低木については、面積から算出した推計値となっております。低木を含めた地区全体での伐採本数は未算出ですが、今後も施工エリアごとに条例に基づいて適切な手続きを経て計画を推進してまいります。低木の数え方など、詳細は以下のリリースをご覧ください。
風致地区における樹木の取り扱いについて:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2023032001.pdf

本計画では、低木についても伐採本数を上回る新植を実施し、全体における開発後の緑の面積の割合は約25%から約30%に増加する予定でございます。また、伐採した樹木の利活用も引き続き検討してまいります。
【NEW】 移植計画の詳細について教えてください。また、移植先の土壌環境調査等は実施されましたか。実施された場合は、その詳細をお示しください。
移植においては、移植に適した時期に実施し、植栽基盤の確保、潅水の実施と植栽基盤の蒸散抑制、樹木支柱等の設置、適切な樹木管理の実施等を行い、樹木への影響を最小限にとどめる計画です。樹木医による毎年度のモニタリング(活力度調査)も行い、樹勢に変化が見られた場合には状況に応じて潅水や液肥の施用等で適切に対応いたします。
適切に管理・育成を行うことで、次の100年に向けたみどりを育てて参ります。

移植・仮移植先や移植先の土壌環境等については、環境影響評価手続きに則り、事後調査報告書(その1)および(その2)にて報告をいたしました。移植場所としては、神宮外苑広場(建国記念文庫)で根回しした樹木については、神宮外苑広場(建国記念文庫)内の北側や絵画館前及び神宮外苑広場(御観兵榎)へ本移植を行うとともに、神宮外苑苗圃へ仮移植する計画です。
神宮第二球場周辺で根回しした樹木については、ラグビー場棟敷地西側及び神宮外苑苗圃へ仮移植するとともに、絵画館前や神宮外苑広場(御観兵榎)及び絵画館周りへ本移植する計画です。
絵画館前及びラグビー場棟敷地西側については移植場所をまとまった範囲で確保し、植栽基盤としての植栽客土は面的に連続して敷設するよう計画しております。既存樹群落内に移植するエリア(神宮外苑広場(御観兵榎)、絵画館周り)については、硬い土質が多いものの透水が良好で腐食も多い良質な土壌環境のため、根鉢径に対し余裕を持った植穴を確保したうえで、既存土壌とバーク堆肥を混合し埋め戻しを行います。 なお、神宮外苑苗圃とは、本事業に近接する場所に位置し、従来より明治神宮外苑の所有する樹木等の育成・管理が行われている苗圃です。

移植樹木の樹種については、神宮外苑広場(建国記念文庫)内へヤエザクラ、モミジ、シラカシを、絵画館前へマテバシイ、シイノキ、ウバメガシ、ケヤキ、ヤマモモ、トウカエデ、シラカシ、フウ、クヌギ、クスノキ、ヒトツバタゴ、エノキを本移植する計画です。また、神宮外苑広場(御観兵榎)へヒトツバタゴ、シイノキ、カラタネオガタマ、モクセイ、サザンカ、モッコク、サンゴジュ、イヌグス、ツバキ、マテバシイ、ヤマモモを本移植する計画であり、絵画館周りにはシイノキ、ヤマモモを本移植する計画です。仮移植については、神宮外苑苗圃へヒトツバタゴを、ラグビー場棟敷地西側へマテバシイ、シイノキ、ケヤキ、サンゴジュ、コブシを仮移植する計画です。
これらの樹種のうち、イヌグス(神宮外苑広場(御観兵榎))、ヤマモモ(絵画館前・神宮外苑広場(御観兵榎)・絵画館周り)、カラタネオガタマ(神宮外苑広場(御観兵榎))、クヌギ(絵画館前)を除く樹種については、移植先の現在の環境を維持するため、移植先に既に生育している樹種を移植する計画です。移植場所や樹種等の詳細は、事後調査報告書(その2)P34~P37をご参照ください。
また、移植・仮移植先の土壌環境調査の結果については、事後調査報告書(その1)P91~P93をご参照ください。(同内容は事後調査報告書(その2)P314~P316 にも掲載しております。)
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_kankyo_2023070601.pdf
秩父宮ラグビー場へ続く道の19本のいちょうの、移植検討状況と計画を教えてください。伐採予定としていたものを、なぜ移植検討に変更したのでしょうか。また、移植後の所有者・管理者はどうなりますか。
港区道18本と周辺の1本の計19本のいちょうについては、活力度 A、活力度 B であるにもかかわらず、枝や幹に腐朽がみられるものや、歩道の植樹帯という限られた空間で根が十分に伸長できていない等、生育が健全とはいえないものも多く確認されており(※)、当初は伐採予定としておりましたが、現時点では詳細調査等を行ったうえでの移植を検討しております。移植先は新球場の北側を想定しており、新球場の工事着手前までの移植を検討しています。移植時期・期間は未定です。

※公式ウェブサイト掲載の「既存樹木調査データ」の「備考」欄に対象樹木の詳細な状態について記載しております。活力度の評価は6項目の平均評点を基に行っており、評価がAやBであっても、枝や幹に腐朽がみられることもございます。
【既存樹木調査データ(2019年・2022年)】
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/%E6%97%A2%E5%AD%98%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF.pdf

2022年は超音波調査を実施いたしましたが、環境影響評価審議会で調査結果や今後の調査手法等の移植計画を報告しながら進めてまいります。

19本のいちょうについては、移植後の再移植は想定しておりません。
他の移植事例を参考としつつ、今後のさらなる調査や樹木医の見解等を踏まえ、移植に向けた詳細な検討・計画を進めてまいります。

なお、移植後は原則移植先の土地所有者が所有・管理することになる予定です。
港区道にある18本のいちょうの樹木データを見ると移植の難易度が木の健康状態によるものなのか、物理的に区道を廃道にする前の移植が困難なのか、廃道後であれば可能なのかについて現時点の見解を教えてください。
港区道のいちょう18本については、移植を行うための可能性について更に検討していくこととしております。
移植時期と廃道時期との関係性については、移植計画の調査・検討には直接的には影響が無いものと考えておりますが、樹木周囲の舗装等を一部撤去したうえ事前に状態を確認し、樹木医等の見解に基づき移植に向けた検討をしていく予定です。
可能な限り移植の可能性を高める対応をしていく予定であり、調査時期や方法等については、今後関係行政等とも協議の上、進めてまいります。
秩父宮ラグビー場へ続く18本のいちょうについて、公式ウェブサイトに掲載されている「既存樹木調査データ」には「移植不可」と記載されておりますが、伐採もやむを得ないと考えます。伐採樹木の利活用を検討されてはいかがでしょうか。また、仮に移植をする場合にはどの程度の費用がかかるのでしょうか。
ご質問いただいた18本のいちょうにつきましては、現時点では詳細調査等を行ったうえでの移植を検討しております。移植検討についての詳細はこちらのQAをご覧ください。移植費用につきましては、今後詳細調査等を踏まえて算出いたします。
また、やむを得ず伐採することとなった樹木については、環境に配慮しながら、適切な利活用を検討いたします。
移植により樹木の生育状況が悪化する懸念はないのでしょうか。
どのように管理するのか教えてください。
樹木の移植にあたっては、樹木医の立ち会い・指導のもと、植付に適した時期に留意するとともに、十分な根回し期間を確保したうえで行います。移植先については土壌環境の調査結果を踏まえ、根系の健全な伸長に配慮して良質な植栽基盤を整備したうえで移植いたします。また、状況に応じて枝の切断部へ腐敗防止剤や発根促進剤等を使用するとともに、支柱による樹木の固定や、灌水設備の整備による水やりの徹底により健全な活着を促進いたします。

移植後においては、定期的に樹木医によるモニタリングを行い、樹木の状態に応じて必要な処置を講じた上で、事後調査報告書にて報告を行いながら進めてまいります。
詳細は、環境影響評価の事後調査報告書(工事の施行中その1)のp.48をご参照ください。
https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/21/21202335712.pdf
移植先として区有地を使う可能性はありますか。
樹木の移植先を含めた移植計画につきましては、東京都環境影響評価条例に基づく環境影響評価書(以下リンク先)に記載しており、環境影響評価審議会においても報告しております。
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/assessment/information/toshokohyo/publishdetail/357_jinguugaien_tosho_sho.html
新宿区長から令和5年4月4日に発信された文書「神宮外苑を構成する緑の保全について」においては、「建国記念文庫周辺の神宮外苑の創建時からある移植可能な樹木について、当該地で移植が困難な場合には、区有地に移植するなど、将来的に神宮外苑地区の歴史ある風致を継承できるよう協力する。」との記載がございますが、現時点の計画において神宮外苑地区外に移植を行う予定はございません。必要に応じて行政各所と協議を進めてまいります。
神宮外苑の木は人の手をほとんどかけず、自然の力によって世代交代を繰り返し、永続する自然の森を目指して設計されているものではないのでしょうか。
明治神宮は、御社殿を中心として森厳荘重を維持する「内苑」と、人々が行き交う開かれた「外苑」から構成されます。
内苑の森は人が踏み入ることなく天然更新されている一方、本計画地である外苑の樹木は、公の往来と共に生育しており、人の手による維持管理によって来街者の安全を保っております。外苑の樹木には老木も非常に多く、過去15年間において、枯損木を約300本伐採し約600本の補植を施しております。またこの間、台風並びに降雪等によって50本を超える高木が倒木しており、枝折れ等の対処は日常の管理において頻繁に行っております。
したがって本計画では外苑を訪れる皆様の安全を最優先に、50年後、100年後を見据えて緑の更新も行ってまいります。
なお、本計画においては、エリア内で最も緑量の多いいちょう並木東側の緑地帯を保全し、神宮外苑広場(建国記念文庫)等の植栽樹は極力保存もしくは移植するとともに、4列のいちょう並木は全て保全する計画としております。
本計画で行われる献木について教えてください。
明治神宮外苑は、かつて渋沢栄一翁らの呼びかけにより、国民からの献金・献木などによって造営され、今日に至っております。長い時代の変化の中でこれまでも人の手によって更新されながら、緑地や文化スポーツ施設として多くの人々に開放され、親しまれてきました。
次の 100 年に向けて、新たなみどりを創る取り組みに共感し参画を希望くださる市民の皆様に向けた取り組みの一つとして「令和の献木プログラム」を実施しております。
詳細は「令和の献木プログラム」公式サイトをご覧ください。
https://gaien-midori-project.jp/
事業者は、外苑の樹木の保全に対していつまでどのように責任を持つのか教えてください。
事業者として、みどりの保全については東京都の環境影響審議会にて影響評価を提出しており、今後の工事期間中も事業完了まで事後調査報告書として定期的にご報告してまいります。また予測と違った結果となった場合には樹木の状態に応じて必要な処置を講じた上で、事後調査報告書にて報告を行いながら進めてまいります。
工事完了後は各施設管理者に引継ぎ、適切に管理してまいります。
建国記念文庫の森は再開発後どうなりますか。
「建国記念文庫は森ではない」という意見について、どのようにお考えでしょうか。
建国記念文庫の既存樹木 142本のうち、75本を保存、44本を移植する計画であり、合計119 本(約80%以上)を保存・移植いたします。建国記念文庫の敷地の北側は保全エリアとして現状のまま残します。建国記念文庫とそれ以外の敷地から、文化交流施設棟周辺及び中央広場廻りへ約112 本の樹木を移植し、さらに新植樹木も配置することで、建国記念文庫の樹林及び生態系を復元する計画です。

なお、建国記念文庫が一部の方々から「建国記念文庫の森」と呼称されていることは認識しておりますが、建国記念文庫の設置以来、同記念工作物が位置する緑地という認識の下、今日に至っております。建国記念文庫の敷地面積(約5,000㎡)は本計画エリアの総面積(約28.4ha)の約1.7%であり、人が踏み入れることなく自然更新される明治神宮内苑の広大な森(杜)とは異なります。
樹木の取り扱いに関する変更(伐採本数が減る、移植が伐採になるなど)は今後どのように発信されるのでしょうか。
公式ウェブサイトの「樹木の取り扱いについて」に記載されている現況の1,904本の樹木の保存・移植・伐採の内訳について、2024年5月時点での最新状況を教えてください。
2023年9月29日にリリースいたしましたが、新ラグビー場敷地の既存樹⽊の伐採に着⼿する前までに、環境影響評価書で⽰した検討を⾏った結果としての樹⽊の保全に関する具体的な⾒直し案を⽰し、⾒直し案を含め環境影響評価審議会に変更届として報告のうえ、公式ウェブサイトでも公表予定です。
絵画館前テニスコート計画及び絵画館前広場計画の設計にも着⼿し、新ラグビー場同様に、既存樹⽊の更なる保全等にむけ検討を進めているところであり、まとまり次第、公表する予定です。
さらに今後も、絵画館前広場以外のエリアについても、既存樹⽊の更なる保全等に向けて検討してまいりますので、樹木の取り扱いに関し変更が生じた際には、法令に則った手続きを経たうえで、公式ウェブサイト等にて適切に発信してまいります。

→9月9日追記:上記の見直し案について、2024年9月9日付で以下のリリースを発信いたしました。
「神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090901.pdf

「神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて(補足資料)」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090902.pdf
なぜ伐採の許可申請を一度に全て行わず、複数回に分けているのでしょうか。
東京都風致地区条例に基づく伐採の許可申請につきましては、申請対象樹木の正確な情報が必要となりますので、実際に伐採が必要となるタイミングで適切に行ってまいります。
令和の献木プログラム賛助金で購入した樹木は他の樹木と区別しますか?また賛助した場合、植樹イベントに参加できる優待等はありますか?
賛助金は樹木の購入や購入した樹木を植樹・育成・管理するために使用されます。賛助金で購入した樹木を区別して表示する予定はございません。事業者においてエリアごとの植生に配慮しながら、適正な樹種や樹齢の樹木を選定・植樹したうえで、他の樹木と合わせて大切に管理する予定です。
なお、賛助金申込手続きにおける同意事項にも記載しておりますが、賛助に対するイベント参加などの優待は予定しておりません。
令和の献木プログラムの活動報告は公表されますか?
賛助金の総額や人数、使途は公式ウェブサイト等を通じて公表を予定しております。時期や具体的な方法は検討中です。
公式ウェブサイトに掲載されている「既存樹木調査データ」について、全ての樹木に連番が振られておりますが、一部番号が飛んでいる欠番が存在しています。欠番の数とその理由を教えてください。
本調査データは、樹木の番号を明治神宮の日常管理業務と整合させるため、樹高3.0m未満の樹木も含んだものを基礎に作成しています。欠番の樹木は、主にこうした樹高3.0m未満の樹木や通常の維持管理(※)の中で伐採された樹木などであり、これらは本プロジェクトの環境影響評価書の毎木調査対象外の樹木です。本数は約600本程度となります。
※神宮外苑のみどりについては、時代の変化の中でこれまでも人の手により適切に維持管理されながら現在の姿となっており、その歴史の中で樹木も入れ替わってきております。過去の施設更新や自然災害によるものに加え、樹齢の経過とともに、樹勢が弱まっている樹木も少なくなく、来訪者の皆様の安全確保のために、日常的に倒木や枝折れ対策などが実施されており、道路通行車両・歩行者への安全管理上の理由で伐採された樹木(枯損木)は過去 15 年間で約 300 本あり、約 600 本を補植しております。
公式ウェブサイトに掲載されている「既存樹木調査データ」について、既存樹木で最も本数が多い樹種は「カイヅカイブキ」の204本ですが、「保存」と「移植」が各20本、「伐採」は164本です。
一方で、樹高10m超で樹齢100年超と思われる99本の「ケヤキ」については44本が伐採、73本の「ヒマラヤシダー」は50本が伐採となっております。それらの樹木が伐採される理由について、施設建設に支障が出る「支障木」として伐採されるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
伐採の理由につきましては、現在の施設が支障し移植のための根回しに必要な根鉢の確保が困難なものや、活力度が低く移植に耐えられないものが主となっており、将来の施設に支障する樹木は可能な限り移植することとしています。前述の理由等で移植が困難なためやむを得ず伐採することとなった樹木については、環境に配慮しながら、適切な利活用を検討いたします。
今回の施設更新、再配置に伴い、神宮外苑全体のみどりが増え、都民が気軽に利用できる緑に囲まれた広場が出来ることを楽しみにしています。新たなみどりの創造において長期的な観点で二酸化炭素吸収量の多い若木を含め、土壌環境や景観に合わせて新たに樹木を植えるのではなく、既存樹木の移植にこだわっているのはなぜですか?
本計画では既存樹木の1本1本を大切に扱い、できる限り多く保存し、保存できない樹木はできる限り計画地内へ移植を行うとともに、施設の周りに植えられていたり樹勢が弱ってきているなどで、やむを得ず伐採する樹木を上回る新植を行う方針としております。なお、伐採樹木はできるだけ削減し、伐採後は利活用を行うこととしています。今後とも、多くの皆さまがより一層親しめる次の100年に向けた神宮外苑のみどりの創造を検討してまいります。
神宮外苑にはヒトツバタゴが複数生育していますが、江戸時代に種から生えた若木などが相当数生育していると考えられ、神宮外苑は貴重なヒトツバタゴの自生地であると言えます。
江戸時代から生態が連続するヒトツバタゴを伐採しない計画にできないのでしょうか。
ヒトツバタゴは昭和初期の樹木調査で苑内に十数本との記録が残っており、現在のヒトツバタゴは、その後昭和30年代に外苑の日常管理の中で捕植していったものが大半です。
本計画のヒトツバタゴの取り扱いにつきましては、公式ウェブサイトにて公開中の既存樹木調査データ(毎木調査・活力度調査(2023年))に記載の通り、全70本の内、保存45本、移植20本、伐採5本(内2本が枯損等)となっており、大半を保存もしくは移植する予定となっております。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/%E6%97%A2%E5%AD%98%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%EF%BC%882023%E5%B9%B4%EF%BC%89.pdf
2024年10月28日より伐採に着手されていますが、伐採された樹木の利活用の計画はありますか。
また、一部を一般の人が譲り受けることは可能でしょうか。
本計画では、1 本 1 本の樹⽊を⼤切に扱い、可能な限り多くの樹⽊を保存できるように検討していますが、現地保存が困難と判断された樹⽊は移植を⾏うこととしています。
⼀⽅で、「重点対策外来種」「既存施設に近接し、移植に必要な根回しができない」「樹勢等が弱っている」等の理由により、移植が不可能と判断された樹⽊や移植後の健全な⽣育・樹形の維持が困難と⾒込まれる樹⽊はやむを得ず伐採いたします。
伐採した樹⽊については、環境に配慮しながら適切な利活⽤を検討のうえ実施してまいります。環境影響評価書では「ベンチや記念品等の製作、木質歩道や堆肥・ウッドチップ等として利活用するなど、環境にも配慮しつつ適切な利活用について積極的に検討する」と記載をしており、現在は利活用の具体的な方法を検討中のため、決まりましたら公式ウェブサイト等を通じてお知らせいたします。
2024年10月28日から移植伐採作業に着手されたとのことですが、今後の作業スケジュールを公式ウェブサイトで公開してください。
移植・伐採の今後の作業スケジュールは日々天候や移植の適期などの状況に応じて変動するため、公開の予定はございません。ご理解をいただきますようお願いします。

自然環境への影響について

本計画の工事等におけるCO2排出量、みどりの変化によるCO2総量への影響、廃棄物量の試算を教えてください。
当地区の従前の建築物からのCO2排出量については、全体の実績値が把握できないため算定できておりません。整備後のCO2排出量は年間約47,000トンと試算しております。今後も、地域冷暖房の整備、再生可能エネルギーの積極的な活用などにより、脱炭素化を図ってまいります。また樹木の保存、移植、伐採、新植等に係るCO2排出量等の算定は行っておりません。
環境影響評価書の中で、廃棄物や温室効果ガスに関する調査・予測・評価を実施しておりますので、該当ページをご参照ください。
廃棄物:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235719.pdf
温室効果ガス:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235720.pdf
三井不動産と日建設計は「建設時GHG排出量算出マニュアル」を策定されておりますが、本計画においてもマニュアルに沿って排出量の算出をされるのでしょうか?
本計画の工事のうち三井不動産が事業主体となる建物については、三井不動産と日建設計にて策定している「建設時GHG排出量算出マニュアル」に沿って排出量を検討する予定です。試算結果は改めて公開いたします。
環境影響評価書のデータの更新について教えてください。
樹木の活力度調査については、改めて23年5月より実施をしております。
その他の要素についても今後の環境影響評価手続きの中で、事後調査報告等により内容について報告するとともに、公式ウェブサイトにおいても公表を予定しております。
「建国記念文庫の森」をはじめとする生態系の変化について教えて下さい。
本計画による自然環境への影響に関しては、環境影響評価書の中で予測・評価を行っております。詳細は東京都の公式HPで公開されている環境影響評価書に記載しておりますのでご参照ください。
生物生態系:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235712.pdf

建国記念文庫の樹木は、存置もしくは移植により極力残す計画としておりますが、新しいラグビー場の建設予定地と重複するため一部を移植・伐採する計画としております。移植先については、主に中央広場周辺の新たな樹林地を想定しております。新たに新植樹木も配置することにより、建国記念文庫周辺の階層構造を有するまとまりのある植物群落を復元する計画としております。詳細は、東京都HPに掲載されている環境影響評価書のp.346などをご覧ください。
生物生態系:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235712.pdf
SDGsに資する取り組みはありますか。
本計画で計画しているSDGsに資する取り組みと、国連の定めるSDGs17の目標を照らし合わせるとと以下のような内容となります。
【SDGs17の目標】7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
【本計画での取組】
・太陽光発電設備の設置等による自然エネルギーの活用
・DHCの活用による省エネ化
【SDGs17の目標】11:住み続けられるまちづくりを
【本計画での取組】
・スポーツ施設やオープンスペースを災害時の防災拠点として活用
・中央広場や各施設でのイベント実施による来訪者の交流促進
・絵画館前広場をヘリコプター緊急離着陸場の候補地として対応可能な計画として整備
【SDGs17の目標】12:つくる責任 つかう責任
【本計画での取組】
・廃棄物の収集・処理の際の減量化や資源の再利用
・大規模イベント開催時の適切な廃棄物収集・処理
本計画に伴い予想される環境の変化について説明してください。
本計画が環境に与える影響については環境影響評価の中で調査・予測・評価を行っております。詳細は東京都HPに掲載されている環境影響評価書をご参照ください。
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/assessment/information/toshokohyo/publishdetail/357_jinguugaien_tosho_sho.html
本計画により近傍の赤坂御所へも日影・風・騒音等の影響が予想されますが、宮内庁などへの説明や承諾は得ているのでしょうか?
本計画が環境に与える日影・風・騒音等の影響については環境影響評価の中で調査・予測・評価を行っております。
詳細は東京都HPに掲載されている環境影響評価書をご参照ください。
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/assessment/information/toshokohyo/publishdetail/357_jinguugaien_tosho_sho.html
この東京都環境影響評価手続きの中で、環境影響評価書案に関する説明会を関係地域※の皆様を対象に2021年8月に実施しております。なお、個別の対応状況については回答を控えさせて頂きます。
※本計画の関係地域とは、東京都環境影響評価条例第49条に基づき東京都知事が決定した地域であり以下の範囲です。
港区:北青山一丁目、北青山二丁目、北青山三丁目、南青山一丁目、南青山二丁目、南青山三丁目、南青山四丁目、元赤坂二丁目、赤坂八丁目
渋谷区:千駄ヶ谷一丁目、千駄ヶ谷二丁目、千駄ヶ谷三丁目、千駄ヶ谷六丁目、神宮前二丁目、神宮前三丁目、神宮前四丁目
新宿区:霞ヶ丘町、信濃町、南元町、大京町、内藤町
環境配慮書を作成、提出されていますか。
東京都環境影響評価条例において、本計画のように事業者が民間の場合は、環境配慮書の作成を含む計画段階環境影響評価の手続きは適用しないことになっているため、作成・提出しておりません。

防災について

広域避難所として利用できる面積・場所・人数の想定を教えてください。また、発災時における帰宅困難者対策としての計画地内で確保する一時滞在施設について教えてください。
①広域避難場所について
神宮外苑地区及びその周辺は、東京都震災対策条例に基づき、震災時に拡大する火災から周辺の方々を安全に保護するため東京都から避難場所に指定されております。避難計画人口は令和4年7月段階で周辺の80,983人とされており、一人当たりの避難有効面積は4.37㎡/人です。事業者としては、本計画での想定昼間人口の増加数約13,000人が仮に避難場所を利用することになった場合も十分な広さが確保できると想定しております。

②帰宅困難者の一時滞在施設について
本再開発計画では新たに帰宅困難者の一時滞在施設としてエリア全体で約9,000㎡、約5,000人が滞在可能なスペースと防災備蓄倉庫を用意し、一時滞在している帰宅困難者向けに水や毛布を提供する計画としております。

なお、新たに整備するスポーツ施設や複合棟などの建物で被災したときは発災時から72時間後までであれば当該施設に留まることが可能な計画としております。
地震、火災、台風などの災害時の想定について教えてください。
本計画地は、都市計画法による防火地域・準防火地域に指定されているため、建築物については法令に準じて高い防火性能を確保いたしますので、類焼はほぼ生じないと考えています。
なお、神宮外苑地区及びその周辺は、東京都震災対策条例に基づき、震災時に拡大する火災から周辺の方々を安全に保護するための避難場所に東京都から指定されていることから、計画地外の周辺市街地の方々が一時的に広場等のオープンスペースに避難されることを想定しています。また、地下鉄駅に近接し、震災時に帰宅困難者が生じることが予想されることから、帰宅困難者向けの一時避難スペース等を建物内に用意することも想定しております。
各施設の設計にあたっては、施設利用者および通行人の皆様の安全を災害時においても確保できるよう十分留意してまいります。
神宮球場に向かうデッキは十分な幅がありますか。
ご記載のデッキ(歩道橋)に該当する南北通路3号については、幅員6.0~10.5mの計画としております。幅員の計画にあたっては、国立競技場でのイベント開催も加味した交通量予測(交通シミュレーション)をしており、国土交通省の大規模開発地区関連交通計画マニュアルにおける5段階のサービス水準のうち最も良好なA(自由歩行)またはB(やや制約)を想定して安全性の確認をしております。
サービス水準Bの場合でも、自由歩行にやや制約を受ける程度であり、安全性には問題はない予測結果となっております。
4月5日のNHK報道まで事業者が事業の詳細を公開・説明してこなかった理由と、もっと早い段階でメディア取材に応じなかった理由について教えてください。また、番組のなかで内苑の緑を守ることが再開発の重要な目的との説明がありましたが、今回の再開発・施設更新においては施設利用者の安全確保が極めて重要な目的であると思います。通路の狭さなどによる災害時の不十分な避難動線の解消についての説明がなかった理由を教えてください。
これまでも事業者といたしましては、各種メディアへの対応、公式ウェブサイトでの情報発信、ご質問に対する回答および公表や、近隣の方への説明会などを通じて正しい事業計画を発信し、ご理解いただけるよう注力してまいりました。一方で情報発信の手法については様々なものがあり、情報が必ずしも十分に伝わっていないことも理解しています。こうした発信には継続性が重要と考えており、引き続き積極的な情報発信に努めてまいります。
また、防災性の向上については、ご指摘いただきました通り本再開発事業の大きな意義の一つと考えており、公式ウェブサイトやこちらのQAで記載しております。今回の取材の際もインタビューのなかで防災性の向上が開発意義の一つであることをご説明しておりますが、最終的な放送内容は放送局の判断となっております。いただいたご指摘も踏まえ、今後防災性の向上についてもしっかりご理解いただけるよう情報発信してまいります。
整備後の絵画館前広場について、医療や災害時活動のためのヘリコプターの活動拠点を確保され、防災性の向上に寄与すると以前に東京都都市計画審議会でコメントがありましたが、公開できる範囲で具体的な現在の検討内容を教えてください。
絵画館前広場の整備計画については、現在、設計作業を進めております。具体的なヘリコプターの発着や活動拠点の運用に関しては検討中であり、現時点で決まっている事項はありません。広域避難場所として地域の防災性の向上に寄与するべく、引き続き検討を進めてまいります。

近隣説明会について

2023年7月に実施した近隣説明会の対象範囲や会場の決定経緯について教えてください。
より広い範囲を対象に説明してください。
今回、皆様のご懸念や疑問に対して丁寧に説明するため、「説明動画の公開および 質問受付と回答」と「近隣の皆様を対象とした説明会」という形式をとっております。
本説明会は、条例に基づかない事業者任意の説明会で、対象範囲は、「本計画の敷地境界から本計画の最高建物高さ(約190m)を2倍した距離の範囲」を目安として決定いたしました。本範囲については、一般的な工事説明会や東京都の都市再生特別地区提案の説明会の過去事例なども参考に設定しております。
説明会の会場については、本事業の近傍の場所から複数の会場の予約状況や規模などを確認のうえ決定いたしました。なお、対象範囲の約13,000世帯のうち、合計で381名の方にご来場いただいております。
説明会にご参加いただけなかった方におきましては、説明会での説明と同じ内容の動画を本公式ウェブサイト上で公開しておりますので、ご視聴いただき、ご不明点があれば本質問受付フォームもご活用ください。
近隣説明会の登壇者はどのように選定されたのでしょうか。
事業4社およびコンサルタントからそれぞれ説明にあたって必要な人員が登壇しております。
近隣説明会において周辺の学校への参加は促されましたか。
2023年7月に実施した説明会の対象範囲に学区が含まれる学校(PTA含む)や、対象範囲内の町会及び自治会よりご要望いただいた場合には、個別説明を実施することを公式ウェブサイトにて発信しております。
本計画は、行政と事業者による計画が住民の合意なく立案され、政治家からの了承を優先的に取り付けたと聞いています。多くの住民が反対の声をあげていますが、住民との対話はどのようになされたのでしょうか。
また、税金の用途として、住民の意思確認が最優先されていないことや高層ビルが建設されることなどに違和感を覚えます。既得権を持つ政治家を優先し、住民の将来を考えない行政の在り方や予算配分の方法を危惧しています。
本計画は、こちらのQAに記載の通り、国や東京都、区からの補助金・助成金等の活用の予定はなく、三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事の4者が主体となって推進するプロジェクトです。住民の方々に対しては、条例等で定められた都市計画手続き等に必要な説明会と任意の説明会(※1)をこれまで計9回開催しており、その他要請を受けた地元自治会や学校等には個別説明も実施しております。
また、東京都においては、本計画の上位計画となる「東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくり指針」について、学識経験者や行政関係者から構成される検討会が設置され、パブリックコメントを通じて都民の皆様からいただいたご意見を踏まえて当該指針が策定されております。加えて、東京都環境影響評価条例に則り、環境影響評価書案の縦覧・意見書の受付、都民の意見を聴く会などを通じて皆様からご意見をいただき、意見書の内容及びそれらに対する事業者の見解が公表されております。
さらに、事業者として広く多くの方々に本計画をご理解いただくため、本計画に関する公式ウェブサイトにどなたでも質問可能な質問受付ページを開設し、事業者の見解を随時公表(※2)しております。
(※1)説明会等の開催実績の詳細につきましては、2024年5月29日付の以下リリースをご参照ください。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024052902.pdf
(※2)2024年7月12日現在では累計427件の質問に回答しております。
2024年9月28日に開催された住民説明会は、なぜ新宿区と港区に在住・在所の方のみを対象としたのでしょうか。新宿区、港区の区民の方や在所以外(渋谷区など)の方へは、説明会を実施しないのでしょうか。
また、この説明会が住民の理解を得ることにつながっているのでしょうか。
本計画地が所在する新宿区役所及び港区役所より、各区民等を対象とした広く一般に開かれた説明会の開催について要請をいただきましたので、当該説明会を開催いたしました。事業者で恣意的に対象範囲を決定したものではございません。
当日の説明内容は2024年9月9日のリリースと同一であり、各資料は以下の通りです。
①本計画の意義についての動画(2024 年 7 ⽉ 1 ⽇より動画公開中)
説明動画:https://youtu.be/9XglQOX7foc?si=yh7eEe4OVZRLjSTw
②樹⽊の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについての動画(2024 年 9 ⽉ 9 ⽇より動画公開中)
説明動画:https://www.youtube.com/watch?v=NwL1CSbeC6c
③リリース内容(2024 年 9 ⽉ 11 ⽇より資料公開中)の補⾜説明
公式ウェブサイト:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/
④⾒直し案に関するご意⾒・ご質問への回答のご紹介(2024 年 9 ⽉ 27 ⽇公表)
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024092702.pdf

また、当日の質疑内容についても、以下のページに掲載しております。
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024100901.pdf

当該リリースにつきましては、事業者としてより多くの⽅々にお伝えするために、2024 年 9 ⽉ 9 ⽇よりメディアを通じた幅広い発信を行い、並びに公式ウェブサイトにてリリース内容と説明動画を公開しております。リリース内容に関するご質問やご意⾒につきましては、これまで同様に公式ウェブサイト及び神宮外苑地区まちづくり準備室にて受け付け、回答を継続してまいります。

なお、周辺の学校(PTA含む)や町会及び自治会からご要望をいただいた場合は個別のご説明を検討いたしますので、まちづくり準備室へお問い合わせください。

本プロジェクトに関する情報発信を継続するとともに、このようなご意見やご質問の受付や回答、個別のご説明等も通じてより多くの皆様にご理解を頂きたく考えております。
【NEW】 2024年9月の説明会に出席した新宿区の住民です。先日の説明会では新宿区と港区が対象となっていましたが、今後新宿区内の町会から要望した場合、説明会は開催いただけるのでしょうか。
2024年9月28日に開催した説明会は新宿区及び港区からの要請に基づき、新宿区・港区を対象範囲として開催したものです。こちらのQAに対する回答のとおり、周辺の学校(PTA含む)や町会及び自治会からご要望をいただいた場合は個別のご説明を検討いたしますので、まちづくり準備室へお問い合わせください。なお、これまで説明会等でご説明させていただいた内容は公式ウェブサイトに掲載しており、ご質問も当Q&Aページにて受け付けております。

その他・用語解説

この計画はどのような制度を使って進められているのですか。
この計画は、「公園まちづくり制度」「再開発等促進区を定める地区計画」「第一種市街地再開発事業」等の制度を用いて推進しております。
タウンマネジメント団体とはどのようなことをやる組織ですか。
一般的に、タウンマネジメント/エリアマネジメントとは、事業者・地権者・地元住民など、まちの様々な関係者が連携して主体的にまちづくりに取り組むことをいいます。
この地区で組成予定のタウンマネジメント団体では、事業者・地権者が中心となり、大規模スポーツ施設やオープンスペースなどの特徴を活かした魅力的なまちづくりを推進するための活動を予定しております。その一環として、神宮外苑に親しみを感じてもらえるような参加型のイベントなども予定しており、そのようなイベントを通じて広く皆様に新たな神宮外苑を楽しんでいただければと思います。活動内容については今後本サイトなどを通じてお知らせいたします。
公園まちづくり制度とは何ですか。
公園まちづくり制度は、長い間未供用区域(誰もが自由に出入りし、利用できる公園等を供用区域とし、そうでない区域を未供用区域といいます。)となっている場所を含む都市計画公園や緑地において、民間による開発によって、まちづくりと公園緑地の整備を両立させながら、地域の課題を解決し、緑とオープンスペースを備えた快適な都市空間を創出するための制度です。
環境影響評価手続きとは何ですか。
環境影響評価条例に基づき、環境に及ぼす影響について事前に調査・予測・評価を行い、環境影響評価書を作成した上で、評価書に記載した樹木の保全や良好な景観形成、周辺環境への配慮などを遵守することが開発事業者に義務付けられています。その一連の手続きを環境影響評価手続きといいます。環境アセスメントとも呼ばれます。
計画について問い合わせたいです。
ご意見・ご質問は以下のお問い合わせ窓口へお願いいたします。(日本語のみの対応となります。)
神宮外苑地区まちづくり準備室 TEL 03-6695-0539
タウンマネジメント組織の構成員について教えてください。地元住民は含まれますか。
タウンマネジメント組織の構成員は初期段階においては事業者4社を想定し検討しております。23年2月に事業者4社で準備団体を立上げており、詳細を検討しております。タウンマネジメント組織を設立する際は本公式ウェブサイトにて公表いたします。
タウンマネジメント組織は、平常時のほか災害時やイベント開催時など様々なシーンでの活動が想定されます。エリア一体での活動など、内容に応じて地元住民の皆様にも活動に参画いただきたいと考えております。
神宮外苑花火大会や神宮球場の花火は将来どのように行われますか。
再整備の期間中は工事エリアが段階的に変わりますので、年度毎に主催者と協議してまいります。また、整備後につきましては、施設の配置計画を基に、打ち上げの場所・規模等について主催者と協議してまいります。
計画への反対の声が多くありますが、事業の見直しはしないのでしょうか。環境影響評価審議会での再審は行われないのでしょうか。
ご批判のご意見をいただいていることについて、事業者として真摯に受け止めております。事業者からの発信不足により計画が正しくお伝えできていないことが原因の一つだと考えております。全てのご意見へ個別対応をすることは困難でございますが、23年7月に対面型の説明会を実施し、ご参加者より直接ご意見やご質問も頂戴しました。7月に実施をした説明会の説明動画・資料の公開も含め、皆様のご理解を得て誤解を払拭するため引き続き情報発信にさらに力を入れてまいります。
また、本計画は意義のある開発であると考えており、これまでも適切な手続きに則り事業を推進しております。2024年9月には、更なる樹木の保全のための施設計画等の見直し案を公表しております。見直し案について詳しくは以下リリースをご覧ください。
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090901.pdf
SNS上では事業者を攻撃するツイートが投稿されています。事業者は対策が不十分だと思います。
事業者が毅然とした対応を取らないため、多くの署名が集まる事態等に発展してしまっています。
事業者としてどのような対策をとるか、ご回答をお願いします。
事業者として、不当と思われる行為や問題と思われる情報発信等については把握しており、対応が必要と考えられる場合は別途対応を検討していく所存です。
本開発計画にTEPIAは含まれているのでしょうか?
含まれていない場合、なぜ含まれていないのでしょうか?
2015年に東京都と関係権利者6者で、まちづくりに係る基本覚書を締結し、TEPIA様も含めて議論を進めてまいりましたが、TEPIA様のご判断で本事業へ参画はされませんでした。
にぎわい創出を図りますとありますが、このにぎわいの創出により近隣地域へどのような波及効果がどの程度あると予測されていますか。
市民にとってにぎわいはどのように益となりえますか。
具体的にご説明ください。
ご近隣の皆様のメリットに関して、オープンスペースが増えいちょう並⽊からスタジアム通りへの往来が可能となるなど歩⾏者の回遊性が向上すること、スポーツ施設や事務所棟など屋内施設が整備され、帰宅困難者滞留施設も充実し避難場所として防災性も向上することなどが挙げられます。
また現在、大規模スポーツ施設等に多くの人々が訪れておりますが、本計画により、より多目的な施設・スペースへとエリア全体が変わることで、大規模スポーツ施設のイベント開催時以外でも多くの方が憩い・訪れる場所として活性化することを目指しております。
公式ウェブサイトに載せられていた神宮外苑の再開発のイメージ図、パース図は神宮球場から遠景のものや上空からの俯瞰図等と、実際のビルや、ホテルが野球場に与える圧迫感や神宮外苑の景観を大きく変えるものであることが伝わりにくくなっています。
また、歩行者目線(アイレベル)での景観イメージが持ちづらく、特にいちょう並木を歩く際の景観や、青山通りから絵画館を臨む景観などがわかりづらいです。
全ての人に分かりやすい完成予想図を示してください。
現在公式ウェブサイト等で公表している全体パースに関しては、計画全体を分かりやすく見渡せるように鳥瞰アングルで作成しております。アイレベルでの景観が分かりづらいなど、鳥瞰アングルのデメリットもあると存じますので、ご意見をふまえ、今後の完成イメージのお示しの仕方について検討いたします。
また、将来の景観イメージについて、環境影響評価書の中でアイレベルの現況写真とのコラージュを示す等の手法で予測・評価を行っております。詳細は都のHPで公開されている環境影響評価書の該当箇所をご覧ください。
景観:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235716.pdf
建国記念文庫の森と第二球場に挟まれた新宿区道はどうなりますか。
区道の街路樹はどうなりますか。
ラグビー場入口の港区道はどうなりますか。
現在の第二球場の北側のY字の新宿区道は廃道したのち、新ラグビー場の建設を進める予定です。なお、該当する新宿区道には街路樹はありません。
神宮外苑テニスクラブと秩⽗宮ラグビー場の間の港区道は廃道をしたのち、新球場棟になる予定です。
絵画館前広場を周回する歩道(都道)は現状の通り維持されますか。再開発後も広場の周りの歩道(都道)はランニングやジョギングに利用できますか。
絵画館前広場を周回する歩道(都道)は基本的に現状の通りとし、再開発後もランニングやジョギングに利用いただけるものと考えております。
まちづくりや都市計画に関して、他の地域の先行事例の調査は行っているのでしょうか。また、公園・緑地や都市計画、防災等を専門とする学識者との協力はしているのでしょうか。協力している場合、具体的な名前や業績、参考文献を教えてください。
本計画においては、公園・緑地や都市計画、防災等を専門とする学識経験者の方々のご意見や、必要に応じて複数の樹木医等の有識者(樹木医制度の創設に携わり数多くの土壌調査・根系調査の実績がある専門家や、経験豊富な樹木医等)のご意見をふまえながら計画を進めております。今後も同様の考え方のもと、必要に応じて専門家の知見等を取り入れながらより良い計画を目指して進めてまいります。
なお、2024年9月9日付の以下リリースにて、更なる樹木保全案と、保全案の検討にあたりご意見をいただいた樹木医等についても記載しておりますのでご覧ください。
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090902.pdf
霞ヶ丘門や秩父宮ラグビー場の石塁はどうなるのでしょうか。
解体作業時に⼀度保管し、まちづくりの全体が完成した際に配置を検討いたします。
計画の詳細や完成後の運営について教えてください。
舗装の仕様、ソーラパネルの導入、緑化計画など、計画や完成後の運営に関するご質問をいくつか頂いておりますが、計画の詳細や運営に関する内容は決まっていない事項も多く、今後、計画の深度化に合わせて決定してまいります。
新しく建設する予定の施設はそれぞれ何年使用する予定ですか。
次の改修や建替えの時期の想定を教えてください。
既存の老朽化したスポーツ施設を段階的に建替え、にぎわいを形成する施設と併せて次の100年に繋がる国際的な文化とスポーツの拠点として整備をおこない、維持管理をしていく予定です。新しい施設の改修や建替えの時期については未定です。
これまでに質問はどのくらいきていますか。
2023年7月17日から2024年8月25日までの時点で464件のご質問、117件のご意見等を頂いており、ご質問に対し順次回答を公開しております。今後も頂いたご質問に対し、月2回を目途に回答を公開して参ります。同時にこれまで頂いたご質問やご意見の件数も以下「お知らせ」にて公表して参りますのでご確認ください。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/release/
港区道の18本のいちょうに関して、SNSには「実は保全が困難」「移植は困難で伐採される」との一部投稿がありますが、正しい情報でしょうか。もし正しくない内容であれば何らかの対応をされていますか?
港区道の18本のいちょうに関しては移植を検討しております。本公式ウェブサイトの「みどりについて」に掲載しております「移植検討樹木19本」に含まれます。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/green/
また、誤解のおそれのある情報の発信に対しては、プレスリリースや本QAなどを通して、正しくご理解いただくための対応を行っています。今後もより多くの皆様からご理解が得られるように努めてまいります。
【NEW】 情報提供や事実と異なる情報の訂正を、Xの神宮外苑地区まちづくり「@jingugaienmachi」の公式アカウントで行わないのはなぜですか。事実と異なる情報の発信者に対して警告や法的措置をすることはありますでしょうか。
現時点では公式ウェブサイトでの発信を中心としておりますが、新たにプレスリリース等を出した際にはXの公式アカウントでもお知らせしております。いただきましたご指摘も含めて積極的な情報の発信を継続してまいります。なお、第三者から事実と異なる情報が発信され、法的措置等の対応が必要と考えられる場合は別途対応を検討していく所存です。
【NEW】 Xで、公式アカウントなのか分かりにくいアカウントがあります。事業者の公式アカウントはどれでしょうか。
本プロジェクトのX公式アカウントとして運用しているのは「【公式】神宮外苑地区まちづくり(@jingugaienmachi)」のみとなります。
【NEW】 2024年9月に開催された説明会に関して、三井不動産の社員の写真付きのXの投稿を目にしました。この説明会は撮影可能だったのでしょうか。また、この投稿は三井不動産や本人に許諾が取られたものでしょうか。このような投稿に対して警告等の対応は予定されていますでしょうか。
2024年9月28日に樹⽊の更なる保全等に関する説明会を開催しており、参加される皆様のプライバシー保護の観点から、説明会会場での写真撮影・録画・録音及びSNSへの投稿等は禁止とさせていただいております。一方、同日に代表施行者である三井不動産が説明会に関するメディア向けの質疑応答を実施しており、複数のメディアにおいて質疑応答時の三井不動産社員の映像が報道されておりますが、こちらは三井不動産にて事前承諾を行っております。引続き、事業者による承諾を得ていない写真撮影・録画・録音及びSNSへの投稿等が確認された場合は、法的手段を含め必要な対応を検討していく所存です。
秩父宮ラグビー場と神宮球場が新しく生まれ変わることを楽しみにしています。それぞれの詳細設計が発表されるのはいつ頃になりそうですか?
現在それぞれ詳細計画を検討中です。今後、設計等の進捗に合わせてわかりやすいイメージをお示しするなど、より多くの皆様にご期待いただけるように進めてまいります。
東京ミッドタウン日比谷で行われたイベント「木と生きる」の神宮外苑地区まちづくり・三井不動産のブースに「東京グリーンビズ」のポスターが出ていたのはなぜですか?
三井不動産として「東京グリーンビズ」の取組み趣旨に賛同しており、イベントの趣旨にも合致するためポスターを掲出することといたしました。
質問受付フォームから送られる質問や意見は提出した文面のまま、全ての事業者間で共有されているのでしょうか?また、質問は東京都や新宿区、港区とも共有されているのでしょうか?
質問受付フォームにて皆様よりご質問やご意見をいただく際には、確認事項1として以下項目にご了承いただいております。
「当フォームは、本事業の代表施行者である三井不動産株式会社が管理し、本事業推進の目的のみに使用いたします。同目的のため、本事業の事業主体各社(宗教法人明治神宮、独立行政法人日本スポーツ振興センター伊藤忠商事株式会社)、行政、コンサルタントにご質問内容を共有することがございますので、あらかじめご了承ください。」

上記を踏まえ、質問受付フォームよりいただいた皆様からのご質問やご意見に関しては、いただいた文面のまま事業者間にて共有し、回答内容を検討のうえ、本公式ウェブサイトにて回答を掲載しております。
また、東京都や新宿区、港区には、関係する質問について共有をしております。
質問受付フォームで、「送信後に回答のコピーを印刷することができます」とありますが、回答後にダウンロードできなくなっていました。仕様が変わったのでしょうか。
本プロジェクトの質問受付フォームではMicrosoft Formsを利用しておりますが、運用開始当初より設定の変更は行っておらず、仕様変更の詳細については分かりかねます。なお、ご自身の回答のコピーを保存したい場合、Microsoft 365にサインインしたうえで回答完了画面から「回答を保存する」ボタンを押下することでも保存が可能です。
計画の内容をわかりやすく解説した動画などは公開しないのでしょうか。
本計画の目的や内容に関する説明動画を2024年7月1日に公開いたしましたので是非ご覧ください。
https://youtu.be/kHAriqXzusY
また、樹木の更なる保全に関する説明動画を2024年9月9日に公開いたしましたのでご覧ください。
https://youtu.be/NwL1CSbeC6c
開発に関する事実と異なる情報が拡散していることに対してしっかり反論してほしいと思います。そもそも外苑に森はないと思いますし、伐採する樹木はやむを得ないものもあるのではないでしょうか。また、正しい情報に基づかない報道も多いと思います。正しい情報に基づいた正確な報道となるように、報道各社と連携していますか。また事実と異なる報道があった際には訂正依頼を実施していますか。
事業者からの正しい情報に基づき正確に報道いただけるよう事業者として積極的な情報発信を行っております。また明らかに間違った報道があった際には適切に申し入れをしており、引き続き正確な情報発信に努めてまいります。なお7/1より計画に関する説明動画を公開し、同内容については報道各社にも周知しております。説明動画は以下のリンクからご確認ください。
https://www.youtube.com/watch?v=9XglQOX7foc
本計画を進める中で恐竜の骨が発見された場合の対応は計画されていますか。
埋蔵文化財調査等により、土器や石器、恐竜の骨(化石)等の出土品が発見された場合には、文化財保護法等の関連法令に従い、適切に対応いたします。
高層ビルの建設などを含む本計画について、赤坂御用地にお住まいの皇室の方々に対して説明され、承諾を得ているのでしょうか。
法令等に則り適切に対応を行っておりますが、個別の対応状況については回答を控えさせていただきます。
本計画が環境に与える日影・風・騒音等の影響について同様の質問をいただいており、こちらのQAで回答しております。
イコモスの指摘に対して回答するべきではないでしょうか。
個別団体への対応については回答を差し控えますが、昨年9月の国際イコモスのヘリテージ・アラートに対しては、同月に「ヘリテージ・アラートに対する事業者の見解」を事業者としてリリースしており、ご確認いただければと思います。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_230929-01.pdf?231010
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