Q&A
Q&Aページのご利用にあたって
*本ページでは広く皆様からご質問を受け付け、月2回をめどに回答を公開しております。
*可能な限り多くの皆様の疑問やご懸念にお答えするため、質問内容ごとにまとめて回答させていただきます。
*2023年7月のご質問受付開始以降、約700件と大変多くののご質問・ご意見をいただき、内容ごとにまとめて約200件のQ&Aを既に掲載しております。
回答掲載済みのQ&Aと同様のご質問をお寄せいただくことがございますので、ご質問前に掲載内容をご確認いただきますようお願い申しあげます。下記の「全てのQ&Aの回答を開く」ボタンを押したうえで、PCの「Ctrl+F」やスマートフォンのページ内検索をかけることでページ内の語句を検索することができますので、既存Q&A内容の確認にご活用ください。操作方法はこちらをご覧ください。
三井不動産、伊藤忠商事各社リリースへのご質問や、各事業者への個別質問については各社へお問い合わせください。
過去に行った説明会の質疑回答の記録も併せてご確認ください。
・樹木の更なる保全等に関する説明会(2024年9月28日実施)における質疑記録
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024100901.pdf
・近隣の皆様に向けた説明会(2023年7月18・19・20日実施)における質疑記録
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2023072801.pdf
なお、2025年3月31日から2025年4月13日の期間にいただいたご質問のうち、過去に同様のご質問への回答を掲載済みのものは以下をご確認ください。
建替えが必要な理由について
各施設をその場でリニューアルすることはできないのでしょうか。
同じ場所で建替える場合、数年間にわたりプロやアマチュアのスポーツイベントが開催できなくなり、競技開催の継続性などスポーツ振興への影響を考慮して段階建替えの計画としました。
各施設の現況課題については、本サイトで公開している説明会資料・動画もあわせてご覧ください。
資料一覧ページ::https://www.jingugaienmachidukuri.jp/documents/
過去に行った耐震工事では足りないのでしょうか。
今回の計画では、グラウンドや客席などの更新はもちろん、バリアフリー対応、歩行者・車両動線の改良など様々な改善を行う予定であり、法令等に従い、実施済みの耐震工事では対応できない機能更新をいたします。
何が甲子園と違うのでしょうか。
具体的にはバリアフリー対応のために、エレベーターやエスカレーターの設置が考えられますが、球場内のスペースには限りがあり、また、球場の外側も敷地が狭く、歩行者と車両の動線が分離できていないという課題もあり、新設は困難と考えております。
現在の課題については以下資料をご確認ください。
神宮球場の現状課題:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/240216_jingugaienmachidukuri-stadium.pdf
本サイトの「神宮外苑地区まちづくり計画説明動画」
https://youtu.be/kHAriqXzusY
や「神宮外苑地区まちづくりに関する説明動画の配信と質問受付」に掲載しております説明動画にて、「神宮球場を敷地内にて建て替え・リニューアルできない理由」をご説明しておりますのでご参照ください。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_2023071701.pdf
秩父宮ラグビー場の現状(施設・設備の老朽化):https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/230921_jingugaienmachidukuri-rugby.pdf
※秩父宮ラグビー場の歴史については日本スポーツ振興センター公式HPもご覧ください。
この課題を解決するには、競技運営上必要な諸室やコンコースの確保、座席寸法の検討やサイトライン(客席からの見え方)の確保など様々な施設要件に加え、観客のスムーズな移動の確保などの安全性を考慮した施設計画とする必要があります。それらを可能にするために、現在のような段階建て替えの計画としています。
将来なくなる施設について
各施設の特徴などについて、詳しくはこちらのページをご覧ください。
軟式野球場のある絵画館前エリアは、現状、野球をする人しか利用できない施設ですが、創建時の「開かれた外苑」という考え方を継承していくため、誰でも入ることのできる広場の整備を計画しております。
このように、本計画は限られた敷地で施設計画をしていく中で、ゴルフ練習場、軟式球場、打撃練習場の3施設は事業を終了することとなりますが、新秩父宮ラグビー場(仮称)、絵画館前広場、中央広場、複合棟Bの低層部に計画している室内球技場など新たな空間では、野球やサッカーはもとより、多様なスポーツ・運動・レクリエーション等、その時々に応じた体を動かす場としてより多くの一般の方々にご利用いただけるようにする計画です。なお、室内球技場では、部活動や大会、アスリートとの交流イベント等、多種多様な利用を想定しており、運営方法や利用形態等について現時点では決まっておりませんが、今後検討を進めてまいります。
また、神宮外苑地区まちづくりにおいては、大規模スポーツ施設のみならず、誰もがスポーツを楽しめる環境・広場空間を整備し世界に誇れるスポーツクラスターの形成に寄与してまいります。整備予定の施設についてはこちらのQAもご覧ください。
今回の計画で、今の時代に即した姿・形で創建当時の広場空間を復元し、「開かれた外苑」というものを継承して⾏くために、柵で囲まれた空間ではなく、神宮外苑を訪れる誰もが⾃由に往来できる広場を再整備する計画としております。
工事について
各施設の施工業者は今後決定するため、詳細は今後の検討となりますが、工事用車両に関して、主な出入口は、周辺の道路の状況により、再開発エリアの東側及び西側や南側に分散して設け、外周道路から直接出入りすることを想定しております。工事用車両が一時的に集中することがないように運行管理を行い、車の受け入れがスムーズに出来るよう作業手順を整えて、道路上での待機や駐停車が極力発生しないよう運転手に対する指導も徹底いたします。
騒音・振動等の環境への影響については環境影響評価書の中で調査・予測・評価をしておりますので、該当ページをご覧ください。
施工計画:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235702.pdf
各施設の工事にあたっては、皆様にご迷惑をおかけしないよう安全第一で工事計画を検討するとともに、施設ごとに詳細を検討し、ご近隣の皆様には建築確認申請前に行う「中高層紛争予防条例に基づく建築説明会」等にて事前にご説明いたします。
また、本再開発事業によって、地下鉄銀座線外苑前駅の地下通路と事務所棟は地下でつながり、事務所棟の地下通路を経由して、青山2丁目交差点付近の地上へ出ることができる計画となっております。事務所棟内の地下通路に関する工事は、事務所棟の工期に含まれます。施工スケジュールについては、施工段階で改めて対象の皆様にご説明いたします。
なぜ仮囲いが必要なのでしょうか。
※環境影響評価書においては、掘削する深さは2m程度と記載しております。いちょう並木の歩道縁石から新野球場棟地下躯体までの距離を約10.3ⅿ拡大し、約18.3ⅿに設定する方針としたことに加え、今後実際に掘削する深さや場所も含め具体的な新野球場棟の計画検討を進めたうえで変更届の提出を予定しております。
なお、建物杭については地下約40ⅿ程度までを想定しておりますが、地盤部分の施工内容も含め、詳細を検討中の段階です。
以下のリリースをご確認ください。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024102801.pdf
また、一部樹木の移植・伐採については、令和5年2月・9月および令和6年10月に東京都風致地区条例に基づく許可を得た後、高さ3m以上の樹木に関する移植・伐採作業の準備が整った2024年10月28日より実施しており、各種法令等の手続きに則り適切に実施しております。
ご指摘の行政に対する訴訟については承知しておりますが、本事業はこちらのQA記載の通り各種法令等の所定の手続きを経た上で適切に実施しております。
周辺環境への影響について
新球場計画に対する風の影響については、シミュレーション等の検討により、野球のプレーに大きな支障はないものと考えておりますが、今後も新球場計画の設計の深度化とあわせて快適な観戦環境となるよう継続検討をしてまいります。また、新球場計画に関わらず温暖化対策についても引き続き検討してまいります。
また、現状も再開発エリア周辺において強風時の課題があることは認識しておりますので、設計の深度化にあわせて風環境の改善の方策を検討してまいります。
環境影響評価書の中で、風や日影に関する調査・予測・評価を実施しておりますので、該当ページをご参照ください。
日影:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235713.pdf
風:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235715.pdf
環境影響評価書においても景観に与える影響を提示しております。離れた場所からの見え方も含めて予測・評価を行っておりますので、該当ページをご参照ください。大枠の配棟計画や建物ボリューム等については、事業の認可を得ている現在の計画に基づいて進めてまいりますが、外装等の詳細は今後の検討となりますので、周囲の景観への影響にも留意しながら設計等を進めてまいります。現時点で公表できるVR等の資料はございませんが、ご意見をふまえて検討いたします。
景観:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235716.pdf
また、高層ビルの建設予定エリア以外で憩える場を整備していきたいと考えております。中央広場、絵画館前広場など、一般の方々も広くご利用可能なオープンスペースの整備も計画の中で予定しております。
環境影響評価書は、技術的な知見を有する学識経験者等の審議会委員約20名から構成された環境影響評価審議会にて複数回審議されており、審議を通じていただいた意見を反映した上で提出しております。
また、東京都や区での景観審議会等においても、景観条例等に基づき、学識経験者等の委員を含めて審議されております。
新ラグビー場の建物高さは約55mとありますが、地盤面の高さは新ラグビー場の方が高いため、新国立競技場より建物高さを低くすることは難しいと思いますが、建物の圧迫感をどのように低減されるのでしょうか。
また、他の情報にあるように新ラグビー場の建物高さは46.15mなのでしょうか。
景観:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235716.pdf
ご指摘の通り、国立競技場と新ラグビー場の地盤面の高さは新ラグビー場の方が高くなっており、施行認可時における事業計画書および環境影響評価書記載の新ラグビー場の建物高さは約55mです。壁面を部分的に後退させる等圧迫感を低減できるよう予測評価を含め施設計画の検討を行っているところです。
引き続き、設計・施工段階において、景観や圧迫感の低減に配慮して検討を進めてまいります。
なお、46.15mの建物高さについては、新ラグビー場に関わるPFI事業者の提案によるものです。
また、新ラグビー場の高さは24年9月に約48mの高さに変更する事を公表しておりますが、今後各種手続き行ってまいります。
新球場の騒音についてはこちらのQAをご確認ください。
なお、工事期間中の騒音についてはこちらのQAをご確認ください。
工事の施行中や完了後の騒音については、環境影響評価書で予測・評価をしておりますので、詳細はこちらをご確認ください。
https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235705.pdf
新球場から最も近い近傍住宅の騒音は、地上1.2mでは環境基準の55dBを満たしておりますが、神宮球場のスタンド高さ(約11m)における予測結果は、現在のプロ野球開催時に⽐べ、4dBほど増加し、62dBとなる予測結果が出ております。この値は、東京ヤクルトスワローズの試合の際に、球場の最上段で計測した値(83dB)から距離に応じた減衰を加味して求めております。
現球場でも、運⽤⾯で主催者に⾃主規制のルールを設け、⾳を出せる時間、⾳源の数・種類を制限し、球場最上段でのdB数の上限を規定するなど、対策を施し興⾏を開催しておりますが、新球場でも、状況に応じた騒音低減対策を講じながら、快適な観戦環境の実現に向けて、近隣の方々への影響も配慮した上で、運用方法を検討してまいります。また、イベントの事前周知も徹底してまいります。
振動については現球場の運営において支障は出ておりませんが、新球場においても振動等に関しても配慮しながら、今後詳細計画の検討を進めてまいります。
昼/夜、イベント有り/無し、平日/休日等の区分で比較したものをお願いします。また、外苑前駅の混雑対策についても教えてください。
また、想定就業者数等をもとに、計画地の外周道路や歩行者空間等の各地点における平日・休日・イベント時の交通量、サービス水準等も試算しており、平日・休日においては全ての地点で5段階のうち最も良好なA、イベント時においてもAもしくはBを確保する計画となっております。
加えて、人口の増加に伴う駅利用者の混雑については、東京地下鉄株式会社との間で外苑前駅の改札増設・通路拡幅等に向けて協議を進めております。また、本再開発事業によって、地下鉄銀座線外苑前駅の地下通路と事務所棟は地下でつながり、事務所棟の地下通路を経由して、青山2丁目交差点付近にて地上へ出ることができる計画としています。
計画全体での来街者増加を加味し、ご利用者の皆様やご近隣の皆様のご迷惑とならないよう、安全な動線計画等の検討に取り組んでまいります。
ナイター照明の形状や設置個所がわかる図面は公表されますか。周辺のオフィスや住宅、青山通りを通行する車などへの影響を懸念していますが、環境影響評価審議会で審議はされていますか。
なお、照明については検討中のため、現時点では図面の公表は予定しておりませんが、今後詳細の設計が進んだ際には、イメージ等への反映を検討してまいります。
※新球場の構築物としての照明による影響については、環境影響評価書に記載の通り、いちょう並木への日照や景観への影響を考慮し、高さや色彩等にも配慮しながら検討を進めて参ります。
セットバック幅拡大後の影響については改めて検証のうえ、環境影響評価の手続きの中でご説明してまいります。
神宮球場について
いちょう並木などの豊かな自然を感じながら観戦ができる本計画地ならではの魅力と現球場の歴史の継承を目指し、屋外球場として計画しております。また、バックネット裏にはホテルが併設され、商業施設を備えた複合棟とデッキでつながります。
収容人数は約32,000名を想定しておりますが、新球場の詳細な設計はこれからとなりますので、今後の検討により増減する可能性がございます。現球場と比較し外野スタンドの座席が減少する予定ですが、日影や景観にも配慮し、外野スタンドの規模を縮小しながら球場全体の計画を検討していることが背景としてあります。
今後も、段階建て替えが可能な配棟、バリアフリー動線の確保、歩行者動線と車両動線の分離、十分スペースを確保したコンコースや通路、現球場よりゆとりのある座席の実現と座席数の確保、隣接施設や4列のいちょう並木との離隔など、様々な課題解決を図りながら、新しい座席やエリアの導入による様々な観戦スタイルを楽しむことができる等野球場としても魅力的な施設計画となるよう引き続き、検討してまいります。
段階建替えとなるため、詳細が確定した段階で公表させていただきます。
なお、現在公式ウェブサイトで公開しているパースや神宮球場で公開されている新しい野球場の動画はあくまで完成イメージですので、今後の詳細な設計により変更となる場合があります。
また、今後設置する照明塔やスクリーン等については周辺への影響や景観にも配慮しながら検討を進めて参ります。
例えば、杖などを使用される方等が、階段というバリアを免れて座席に行けるものでしょうか?
また、バリアフリーに配慮されたエレベーター等を歩行者用動線に設け、車椅子をご利用の方や杖歩行のみなさまにおかれましても地上から野球場施設やバリアフリーの配慮された客席までアクセスでき、新野球場での観戦を体験いただけるように検討してまいります。
また、新球場の歩行者の出入口は何か所になる予定でしょうか。
球場建物の出入口に至る歩行者デッキの幅員は10m以上で計画しております。また、外苑前駅・青山一丁目駅方面に加え、国立競技場駅・信濃町駅・千駄ヶ谷駅など北側へのルートについても、南北デッキや中央広場を経由するスムーズな動線を確保する予定です。
動線計画について現時点で決まっている内容については、本サイト上で公開しております説明会資料の25ページ「将来の新球場について」および説明動画の該当箇所でお示ししておりますのでご参照ください。
新球場の詳細な設計はこれからとなりますが、具体的なゲートの箇所や数、各座席からの動線計画や避難動線などについては、歩行者の安全を確保した計画となるようご意見をふまえて検討してまいります。なお、HP等で公開しているパースや現球場で公開されている新球場の動画はあくまで完成イメージで、今後の設計の深度化に伴い変更となる可能性がございます。
新球場ではブルペンはどの場所に設置する想定でしょうか。
ヤクルト球団との協議などは始まっているのでしょうか?
また、新球場計画とヤクルト球団の関わり方について教えてください。
また、ヤクルト球団ともこれまで通り協議を継続しながら今後設計を行う予定です。
また天然芝か人工芝か、教えてください。
その他、新球場の設計に際しては、頂戴したご意見を参考にしながら、快適でワクワクする観戦体験ができる野球場となるよう検討してまいります。
なお、新球場計画に対する風の影響についてはこちらをご覧ください。
また、現球場でも、運⽤⾯で主催者に⾃主規制のルールを設け、騒音低減対策を施し興⾏を開催しておりますが、新球場でも、可能な限り現行に近い応援活動ができるよう、近隣の方々への影響も配慮した上で、対策を講じながら、運用方法を検討してまいります。
なお、新球場の騒音についてはこちらのQAをご確認ください。
また、学生野球とプロ野球が併用する日は、プロ野球は室内練習場や軟式グラウンドで試合前練習を行っているかと思いますが、新しい計画ではどこで試合前練習を行うのでしょうか?
また、屋外球場で計画している理由はこちらをご覧ください。
現ラグビー場の主将像については、新ラグビー場敷地内への移設を計画しております。
秩父宮ラグビー場について
屋根は開閉式ではない全天候型のラグビー場とし、その他のスポーツやさまざまなイベントの開催も可能な施設となります。
また、スポーツミュージアムを施設内に設置するなど、スポーツに関する学びや楽しみを分かちあう機会を提供し、スポーツの多様な価値を発信するスタジアムを目指します。
整備の検討にあたっては、2020年9月に日本ラグビーフットボール協会(JRFU)から文部科学大臣宛に「スポーツ庁が示しているスタジアム・アリーナ指針を踏まえ、ラグビー専用スタジアムとしての機能を維持しつつ、多目的な用途が可能となるべく、全天候型の施設として整備いただきたい。」などとする要望書が出されたことを受け、スポーツ庁主催「ラグビーの振興に関する関係者会議」において、「ラグビーをプレーする人、観る人、支える人、集まる人にとって快適な施設にするとともに、他のスポーツ競技や各種イベントなど様々な用途でも快適に使用できるよう全天候型のラグビー場を整備する。」などとした「秩父宮ラグビー場移転整備の基本的考え方について」が示されました。
なお、JRFUからは全天候型となることについて、さまざまな大会やイベントの開催を通じて、ラグビーの裾野を広げられる可能性があるなど期待を寄せていただいています。
座席数は減少することとなりますが、秩父宮ラグビー場の利用実態としてはラグビー利用の年間約70日程度に対して入場者数が1万人を上回る日数は10日程度しかないこと、また、立見席を解消し、ピッチとスタンドの近さやスタンド勾配を継承しつつ、観る人が競技者と一体感を感じられ、臨場感のある観戦環境を創出する観点においても適正な規模であると考えています。
なお、数万人規模の観戦者が見込まれる試合については、現在でも国立競技場で開催されています。
利用日数の調整は、ラグビーの利用日数について、日本ラグビーフットボール協会等と協議した上で、年間60日以上となるように優先的に調整することとしています。また、その他の日の利用についてはスポーツ、文化イベント、コンベンション、ビジネスマッチング等の様々な用途で活用されるよう、効果的な広報・誘致活動等を積極的に展開するなど、本施設の稼働率の向上に努めるとともに、各用途に応じて円滑な利用が図られるよう施設の提供等を行うこととしています。
例えば、杖歩行の人が階段というバリアを免れて座席に行けるものでしょうか?
※付加アメニティ席は、車いすを使用していないが、歩行困難である場合や補助犬ユーザー、足腰・長身・横幅が広い等何らかの理由で配慮された席が必要な人のための席(参考:Tokyo2020 アクセシビリティ・ガイドラインより抜粋)
※ 2023年2月17日施行認可公告時のスケジュールです。
新ラグビー場の動線計画については、「競技者、観客、メディア、運営関係者及び施設管理者など、様々な利用者にとって機能的で分かりやすく、安全性確保やユニバーサルデザインに配慮した計画とするとともに、安全かつ相互に支障をきたさないよう動線を計画する。」としており、現在、設計等において検討中です。
座席数を1.5万人とした根拠を教えてください。
国際試合を開催するのであれば座席数が少ないのではないですか?
なお、数万人規模の観戦者が見込まれる試合については、現在でも国立競技場で開催されています。
ご質問の「PFI公募当初の条件は、座席数20,000席」とは、令和3年6月に定めた「新秩父宮ラグビー場(仮称)基本計画」において整備方針の一つとして記載した「座席は20,000席を想定する」を指しているものと考えますが、これは、秩父宮ラグビー場を神宮外苑地区の再開発事業により建て替えるにあたり、基本方針(ビジョン・コンセプト)や施設整備計画、管理・運営業務に関する基本的な考え方などについて定めたものであり、公募の条件ではありません。
その後、令和4年1月に「新秩父宮ラグビー場(仮称)整備・運営等事業」の公募を行うにあたって、上記基本計画を踏まえて策定した業務要求水準においては、施設整備業務に関して必要な施設機能や安全性の確保などを満たす水準として、座席数については「15,422席以上」としています。
なお、新ラグビー場は15,422席を上回る計画としております。座席数を約1.5万席とした根拠についてはこちらのQAをご覧ください。
また、基本計画や実施方針については、こちらからご覧いただけます。
https://www.jpnsport.go.jp/corp/tabid/1367/Default.aspx
なお、スタンドの改築完了年は以下のとおりです。
メインスタンド:1976年
南スタンド:1980年
バックスタンド・北スタンド:1988年
※ここではご質問時点の年数表記のままとしております。
広場・オープンスペースについて
オープンスペースの面積の割合については、計画地全体の面積に対して、計画地において広く一般に公開されている公開空地等の広場、緑地、歩行者通路及びこれと一体的な空間を形成しているもの等(緑地等については管理上、人の出入りを制限している部分を含む)の面積を合算したものの割合を示しております。なお、現在、塀に囲まれた軟式野球場のあるエリアは、予約利用制としていることや、一時的なイベント開催エリアとしての利用となっているため、現況のオープンスペースの割合には含めておりません。
また、本計画において施設利用の有無に関係なく自由に往来できる場所に関しても、拡充することを予定しております。現在の神宮外苑は施設ごとに塀や柵で仕切られ、自由に通行できる場所や広場空間は限定的であり、例えばいちょう並木からスタジアム通りまで自由に往来することはできません。整備後は、東西南北に行き来のできる通路などが整備され、より自由な往来ができるようになり、中央広場や絵画館前広場を中心とした新たな広場空間もあわせて、訪れる皆様にとって、様々な緑に触れながら憩える場所が創出されます。
今回の再開発によって神宮外苑がより多くの方々に開かれた空間となるにあたり、トラブル回避の観点からペット同伴については一定の配慮が必要になるものと考えております。
絵画館前広場のほか、中央広場については、一般利用者の方々が体を動かし、憩い、佇む等、多様なアクティビティの受け皿となる開けた広場空間を想定しておりますが、設計や運用の詳細はこれからの検討となります。
なお、広場ではありませんが、新たにスタジアム通り沿いに計画している複合棟Bにおいては、室内球技場や屋上広場を整備し、スポーツ選手や一般の方々の幅広い利用による、フットサル等多様なスポーツ交流を図る計画です。
また、絵画館前の樹木に関しても他のエリアと同様の考え方のもとで保存、移植の検討を行い、その検討の結果(保存、移植等の樹木の本数等)については、こちらのページをご確認ください。
なお、絵画館前広場の大イチョウの木はその場で保存する予定です。
また、運営面について現状から引き継がれるものはありますか。
また、現在の施設での運用を基本に検討しております。
中央広場で実施するイベントは屋外でのヨガ教室やトップアスリートによるスポーツイベント等を検討しております。具体的なイベント内容や頻度と併せて、騒音対策についても野球場同様に周辺にお住まい等の皆様に配慮をしながら、今後具体的に検討してまいります。
複合棟A・複合棟B・事務所棟
について
複合棟A :事務所、店舗、ロビー、多目的室、駐車場等
複合棟B :サービスアパートメント、室内球技場、駐車場等
事務所棟:事務所、店舗、ロビー、駐車場等
割合や用途の具体内容は検討中の段階です。
なお、想定する利用者はこちらのQAをご確認ください。
なお、総事業費はこちらのQAをご覧ください。
今回のまちづくりにおいては、まとまった規模の広場の整備や広域避難場所としての防災性の向上、老朽化したスポーツ施設の更新といった整備を行うとともに、絵画館を臨む眺望景観や風致の保全、中央広場周辺の広がりのある景観形成を図る観点から、いちょう並木周辺や新球場・新ラグビー場等の容積を低く抑え、青山通りやスタジアム通り沿いに、オフィス、商業、ホテル等の用途を前提とした高度利用を図り、民間企業として投資可能な事業として計画し、一体的に市街地再開発事業を推進し、このエリアの特性を最大限に活かした計画としております。
例えば、三井不動産が整備する複合棟Aは、明治神宮が所有する土地の一部を借地し、オフィスビルやホテル等の高層建物を含む複合的な開発を行うことで三井不動産が収益を得る計画であり、これを原資に明治神宮へ借地料を支払い、この借地料が外苑の収入の一助となります。
高層ビルに関しては人口減少や空室率上昇への懸念につきご意見もございますが、三井不動産のノウハウを活かし、高層ビルでオフィス等を計画している複合棟Aをはじめ、同社が整備する施設に関しても魅力的な施設とすることで、競争力を高められると考えております。
伊藤忠商事の事務所棟は現在よりも大きなビルを建築することになりますが、伊藤忠商事はその付加価値分の資金を再開発事業に拠出する仕組みです。
これらの三井不動産の借地料や伊藤忠商事による資金と各事業者の資金拠出により、神宮外苑地区の施設建替や更新が行われ、そこから収益が生み出され、将来に亘り神宮外苑の「みどりを守り続ける」ために循環していきます。
※「土地の高度利用」とは、国の都市計画運用指針において、道路などの公共施設の整備水準が一定以上の土地について、有効な空地の確保、一定以上の敷地規模の確保などにより良好な市街地環境を形成し、土地を効率的に利用することと定義されています。
人が増えたことによる駅の混雑が心配です。
また、複合棟Aのオフィスには、どのような企業に入ってもらうことを想定されていますでしょうか?
複合棟Aの事業者である三井不動産は2024年7月5日にお知らせを掲載しており、本開発の意義や当社の事業スキームについて改めて記載をしておりますので詳細は以下URLをご参照ください。
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2024/0705/
また、複合棟Aに入居を頂く企業の想定は、現時点で具体的な誘致の方針は決まっておりません。多くの企業の皆様に入居を頂きたく、複合棟Aに関する情報につきましても、設計の深度化に併せて皆様にも公表をしていきたいと考えています。
計画の枠組みについて
各施設の工事スケジュールなど詳しくは決まり次第お知らせいたします。
段階建替えの流れについて、詳しくはこちらのページをご覧ください。
詳細については以下のホームページをご覧ください。
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/toshi_saisei/data/saisei07_06.pdf
どのような条例等に基づき、何メートルに設定されているのでしょうか。風致地区との関連性など含めて、詳しく教えてください。
・A-7地区(ラグビー場):55m
・A-8-a地区(複合棟B) :80m
・A-8-c地区(複合棟A) :185m
・A-9地区(事務所棟) :190m
・A-10地区(新球場/文化交流施設棟):60m
【風致地区との関連】
当該地区の一部区域は風致地区に指定されており、東京都風致地区条例において「当該建築物の敷地について風致の維持に有効な措置が行われることが確実と認められる場合であって、当該建築物の位置、規模、形態、意匠、建ぺい率及び容積率が、当該建築物の敷地の規模及び形態並びに当該建築物の敷地及びその周辺の土地の区域における風致と著しく不調和でないと認められる場合は、この限りでない。」(東京都風致地区条例第5条第5項より抜粋)とされています。
また、風致地区条例に基づく許可の審査等に関する基準において、風致地区の地域を区分し、地域毎の区分選定要件が定められており、当地区においてスポーツ施設や複合棟の建設を予定している地域(新宿区:S丙地域、港区:S地域)については、「公共的な街づくり手法等の適用を受けた地区で、特殊な位置づけを与えるべき地域。公共的な街づくり手法等との整合を図るため、地域をさらに区分することができる。」と規定されております。加えて、同基準の別表にて、高さの緩和は、再開発等促進区を定める地区計画運用基準の範囲内とされております。これらの規定を受けて、地区計画における「建築物等の高さの最高限度」が上記の通り定められております。
なお、事務所棟については、風致地区外に位置しているため、風致地区条例の適用は受けません。
また、なぜ個人施行型を選択されたのでしょうか?
本再開発は地権者が5人未満であり市街地再開発組合の設立要件に合致しないため、権利者全員の同意により事業を進めていく全員同意型の個人施行としています。
神宮外苑地区には、スポーツ施設の建設から半世紀以上が経っており大規模な改修が必要になっていること、オープンな憩いの場が少ないこと、各施設間の回遊性が乏しいこと、歩行者通路のバリアフリー化が進んでいないことなどの課題があります。
これらの課題を今回の再開発を通じて解決しながら、各施設の連携利用ができる世界に誇れるスポーツクラスターとして、またまちを訪れる人にとって、安心・安全な魅力ある空間として整備していくことが開発の目的です。
また、今回のまちづくりにおいては、まとまった規模の広場の整備や広域避難場所としての防災性の向上、⽼朽化したスポーツ施設の更新といった整備を⾏うとともに、絵画館を臨む眺望景観や⾵致の保全、中央広場周辺の広がりのある景観形成を図る観点から、いちょう並⽊周辺や新球場・新ラグビー場等の容積を低く抑え、⻘⼭通りやスタジアム通り沿いに、オフィス、商業、ホテル等の⽤途を前提とした⾼度利⽤を図り、⼀体的に市街地再開発事業を推進し、このエリアの特性を最⼤限に活かした計画としております。
現状の課題と将来の計画について、詳しくはこちらのページをご覧ください。
中央広場の運営方法について教えてください。
・事務所棟:土地=伊藤忠商事、建物=伊藤忠商事
・複合棟A:土地=明治神宮、建物=三井不動産
・複合棟B:土地=明治神宮、建物=三井不動産
・新ラグビー場 :土地・建物=日本スポーツ振興センター
・新球場:土地=明治神宮、建物(野球場部分)=明治神宮、土地=明治神宮、建物(ホテル部分)=三井不動産
・文化交流施設棟:建物=三井不動産、土地=明治神宮
・テニスコート :建物・土地=明治神宮
完成後の運営方法に関して詳細は未定ですが、中央広場は、一般利用者が体を動かし、憩い、佇む等、多様なアクティビティの受け皿となる開けた広場空間としつつ、給排水・電気設備を設けてスポーツやイベント等に利用可能なしつらえとする想定です。
近隣住民は、宗教法人法に定める利害関係人にあたると考えるため、維持管理費など財務状況を開示してもらえませんか。
宗教法人法第25条3項で、宗教法人の自由と自主性を尊重すると同時に、「信者その他の利害関係人」が「正当な利益」があり「不当な目的」によるものではないと認められるときに限り例外的に閲覧させるという制度と理解しております。「近隣住民」は利害関係人に該当しないと考えており、閲覧し得るその他の要件も満たしていないと考えます。この解釈は同法の立法趣旨に沿うものであり、その後の行政解釈としても運用されております。
今後建築費の高騰などを要因として総事業費を見直すことはありますか。見直す場合に再開発計画にどのような影響を与えることになりますか。
新ラグビー場については、独立行政法人日本スポーツ振興センターにおいて、施設整備費が約538億円、30年間の運営権対価が約453億円(いずれも税込、令和4年11月時点)としておりますが、その他の建物の事業費や収支見込み等については、回答を差し控えさせていただいております。
また、今後の総事業費の見直しについては未定ですが、必要となった場合には事業計画の変更等、必要な手続きを行い、適切に計画を進めてまいります。
開発行為の許可を必要とする内容でしょうか?
神宮外苑地区の公園まちづくり計画の審査結果について:https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bosai/toshi_saisei/saisei07_06.htm
また、絵画館前の再整備事業は、「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づく開発許可には該当いたしません。現時点の計画では都市計画法に基づく開発行為の許可にも該当しない内容となっておりますが、24年9月に公表した一部計画の変更内容も含め、設計の深度化に合わせ関係法令に沿って適切に手続きを進めてまいります。
今回の再開発は、文部省の条件に沿った運営になりますか。
したがいまして、将来にわたって神宮球場の運営を続けるためにも、本計画の中で施設の更新を図ってまいります。
また、姿・形は変わりますが、神宮球場という存在を未来に引き継いでいくことは、明治神宮を護持していく上で、欠かせないものです。
「長期未供用区域」は本計画でどこにあたりますか。
本計画における従前の未供用区域は現在の秩父宮ラグビー場の敷地を中心とする部分です。いつでも、誰もが入れる公園的な空間を整備することや、ラグビー場が使われていない時にも使用できる店舗や文化交流施設等の整備を計画しております。
神宮外苑地区では、都市計画公園が指定されておりますが、一部の区域(面積:約4.7ヘクタール)は長期未供用(秩父宮ラグビー場等)のままとなっており、地区全体でもスポーツ施設等の老朽化、広場や歩行者空間の不足などの課題を抱えており、早期の公園機能の発現が求められており、公園まちづくり制度の趣旨に合致していると考えています。
また、本地区では広域避難場所に指定されているなど防災上重要な位置づけがされており、地域の防災性の強化・向上を図ることとしております。
公園まちづくり制度に関する内容は東京都都市整備局の以下のリンクをご参照ください。 https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kiban/kouen_2.htm
(https://www.mlit.go.jp/toshi/city/sigaiti/toshi_urbanmainte_tk_000069.html)
https://www.jpnsport.go.jp/corp/tabid/1367/Default.aspx
・事務所棟 :約190m
・複合棟A :約185m
・複合棟B :約80m
・新ラグビー場 :約55m※
・新球場 :約60m
・文化交流施設棟:約6m
※新ラグビー場の高さは24年9月に約48mの高さに変更する事を公表しておりますが、今後各種手続き行ってまいります。
建替え後は、新ラグビー場は約98台、新球場はホテルと合わせて約320台、事務所棟(新伊藤忠東京本社ビル)は約320台、複合棟Aは約205台、複合棟Bは約80台を計画※しております。※2023年2月の施行認可公告時点の計画
なお、各施設の駐車場の運営方法については、各施設管理者において今後検討をしてまいります。
例えば、老朽化した神宮球場、ラグビー場等の段階的な建て替えを通じて機能継続を図りつつ、スポーツの試合やイベントがない時にも人々が訪れる賑わいある空間形成を図るため、賑わいや憩い、交流機能の導入とアクティビティの機会増進などを通じたスポーツ機能の拡充を図ります。
また、オリンピック・パラリンピックのレガシーの観点から、オリンピック・パラリンピック関連施設で得られた最新のバリアフリー、ユニバーサルデザインの知見を踏まえて、スポーツ施設のバリアフリー化や車いす観戦席の拡充などに取り組む予定です。
なお、環境影響評価書p.15「6.1 事業の目的」には以下の記載をしておりますのでご参照ください。
環境影響評価書:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235702.pdf
また、計画図からは、この新宿区道で新秩父宮ラグビー場と神宮外苑側の敷地境界のようにも分けるように見えますが理解はあっていますか。
理解があっている場合、都市計画公園としての一体性の観点からの問題は生じないという理解でよろしいでしょうか。
また、ご理解のとおり、将来新たに付け替わる新宿区道の北側には新ラグビー場を整備し、南側には複合棟Bや複合棟C、また文化交流施設棟や中央広場を整備する予定であり、歩行者が新たな新宿区道を横断するための南北デッキを整備することにより歩車分離を図りながら都市計画公園としての一体性を確保する計画としております。
【参考】都市再開発法第82条
(公共施設の用に供する土地の帰属に関する定め)
第八十二条 権利変換計画においては、第一種市街地再開発事業により従前の公共施設に代えて設置される新たな公共施設の用に供する土地は、従前の公共施設の用に供される土地の所有者が国であるときは国に、地方公共団体であるときは当該地方公共団体に帰属し、その他の新たな公共施設の用に供する土地は、当該公共施設を管理すべき者(その者が地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二条第九項第一号に規定する第一号法定受託事務(以下単に「第一号法定受託事務」という。)として当該公共施設を管理する地方公共団体であるときは、国)に帰属するように定めなければならない。
なお、都市計画公園区域の範囲変更については、令和4年3月10日の都市計画審議会において都市計画決定されております。
また、上記の開発行為に当たって許認可対象となる法令について、どのようなものがあるのか教えてください。
本事業は、都市計画法、都市再開発法、建築基準法、風致地区条例や道路交通法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律等、様々な関係法令等に従う必要があります。
各施設の設計等の深度化に合わせ関係法令等を確認しながら適切に手続きを進めてまいります。
「神宮球場については建設から98年、秩父宮ラグビー場は77年ということで、施設そのものの老朽化やバリアフリーの観点でかなり問題になっています。そこでしっかりと内苑の緑を守るための資金を稼ぐためには、施設を新しくしなくてはいけません」
再開発全体としては、公式ウェブサイト等に掲載している通り、三井不動産・明治神宮・日本スポーツ振興センター・伊藤忠商事の事業者は、意義や目的について以下の通りと考えております。
・誰もが利用できる憩いの場となる広場空間の不足という課題を踏まえ、4列のいちょう並木など歴史ある景観を残しながら、みどりやオープンスペースを増大させること
・大規模スポーツ施設の老朽化という課題を踏まえ、老朽化したスポーツ施設を競技開催の継続性に配慮しながら連鎖的に更新し、世界に誇れるスポーツクラスターを形成すること
・地区内の歩行者の回遊性が乏しいという課題を踏まえ、各施設をバリアフリーで接続し、イベント時にも多様な来街者が安全に回遊して楽しめる、東京を代表する新たな複合型の公園まちづくりを推進すること
・広域避難場所としての機能の維持・向上の必要性がある課題を踏まえ、都市機能と広場等のオープンスペース・大規模スポーツ施設の連携により、広域避難場所としての防災性を高めること
なお、個別の契約内容については回答を差し控えさせていただきます。
みどりについて
伐採本数は何本ですか。
各施設の整備にあたって支障となってしまう樹木についても原則移植を検討します。その中で、樹木医の意見などを踏まえて移植が難しい生育状況であると判断された樹木については伐採を予定しております。計画エリア全体における高木の伐採本数は619本となります。また、やむを得ず伐採することとなった樹木については、環境に配慮しながら、適切な利活用を検討いたします。
※詳細は2024年9月のリリースをご参照ください。
「神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090901.pdf
何年で元に戻りますか。
みどりの体積に関しては、環境影響評価の中で算出しており、絵画館前エリアを除く環境影響評価の範囲内においては、現況の346,284㎥が完成後331,466㎥となり、約14,818㎥減少します。これは、緑地の面積×群落高 (まとまった緑の存在するエリアごとの平均樹高。)により算出したものです。
体積が減少しているのは、主に新植樹木部分の樹高が低くなっているためで、樹木の生⾧によって樹高が高くなるにつれ、みどりの体積も一定程度増えていくと存じます。また、保存・移植した既存樹木及び新規に創出した緑地において、現状と同様に多様な樹種に対応した適切な管理育成を引き続き行っていくことで、次の100年に向けてみどりの量が増加し、豊かな樹林が形成されるものと考えております。具体的な回復期間の試算は行っておりません。
体積の詳細は2023年1月提出済の環境影響評価書の該当ページ(以下p.359,360)をご参照ください。
生物・生態系:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235712.pdf
なお、みどりの体積については審議会より緑化計画への指摘・助言を受けて修正した経緯があり数値も公表されていますが、最終的な数値は、現状346,284m³→ 331,466m³ (約330,000㎥)となります。
※環境影響評価の対象敷地面積は約17.5haあり、対象地区内における樹高3m以上の樹木本数は2019年調査時点で1381本となります。
在来種のみに限定はしておらず、在来種を中心とした樹種選定を今後詳細に検討してまいります。なお、外国から輸入した樹木を新植することは現段階では検討しておりませんが、今後採用を検討する際は慎重に樹木医等のアドバイスを踏まえ、適法かつ適切に実施しご懸念のような事態が発生しないようにいたします。
現段階での将来の新植樹木の想定樹種につきましては、以下の資料を公式ウェブサイトにて掲載しておりますので、ご参照ください。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/green01.pdf
新しいみどりの在り方については、いずれ大木に成⾧する樹木以外にも芝や低木、花木など様々なみどりがございますが、利用者の皆様に親しんでいただけるみどりを維持していくよう今後詳細な計画を検討してまいります。
秩父宮ラグビー場へ続く港区道の18本のいちょうの所有・管理について教えてください。
また、秩父宮ラグビー場へ続く港区道の18本のいちょうについては、港区の所有・管理となっております。
定期的な剪定作業を共同で行うほか、それぞれで適切に日常管理を行っております。
内側の2列は東京都が所有・管理されているとのことですが、東京都はどのような回復措置をとられていますか。
当該樹木については、2022年、2023年に続き、2024年も春先から新芽が出て葉が生育している状況を確認しておりますが、2023年の春・夏・秋に樹木医・専門家等によるいちょうの活力度調査を実施した際、一部のいちょうで6・7月頃より葉の色づきが早いものがあることを確認いたしました。なお、2023年の活力度調査の結果については、今後環境影響評価審議会にて報告を行う予定です。
いちょうの生育に関しては、過去に実施した活力度調査の結果や生育状況をふまえて適切な処置を行っておりますが、直近の2024年4月~6月に西側一列の一部のいちょうに対して実施した樹勢回復措置の内容については以下リリースに記載しておりますので、公式ウェブサイトの以下ページと併せてご参照ください。
2024年7月26日付リリース「いちょうの樹勢回復措置(2024年4月~6月実施)について」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024072601.pdf
公式ウェブサイト(いちょうの樹勢回復措置について)
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/green/
今後も4列のいちょう並⽊を保全するため、調査結果をふまえ、樹⽊医・専門家等の意⾒も伺いながら、いちょうの状況によって新球場の着⼯前においても樹勢の回復措置等を検討してまいります。
なお、東京都の管理の状況については、事業者からの回答は差し控えさせていただきます。
いちょう保全に向けた取り組みを教えてください。
2回の根系調査の結果を踏まえ、いちょう並木の歩道縁石から新球場の地下躯体までの距離(以下「セットバック幅」)について、当初計画の約8mから約10.3m拡大し、約18.3mに設定する方針といたしました。これにより、いちょうを保全するためのより良い生育環境の充実を図ることができます。
根系調査やセットバック幅の詳細につきましては、以下のリリースをご確認ください。
「神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090901.pdf
今後も樹木医等の専門家の見解を踏まえ、新球場の計画を進めてまいります。
詳細につきましては、以下のリリースをご確認ください。
「神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090901.pdf
なお、新野球場棟や文化交流施設棟のの着工施工の約1年前に、約17ⅿの位置での根の状況を手掘りにて確認する予定です。
また、移植検討中となっている港区道沿いの19本のいちょうは、移植の可否を判断するために、今後、樹⽊医等の専⾨家の意⾒を聞きながら、関係⾏政とも相談のうえ、詳細調査等を⾏う予定です。調査手法や調査時期等は検討中ですが、調査結果等については公表する予定です。
また「移植が困難」などの判断基準とその詳細について教えてください。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/既存樹木データ(2019年・2022年).pdf
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/既存樹木データ(2023年).pdf
本計画による3m以上の樹木の伐採本数の合計は619本で、その内訳は現況の区分で以下の通りです。
【建国記念文庫周辺23本、第二球場周辺46本、神宮球場周辺97本、ラグビー場周辺40本、絵画館前108本、いちょう並木周辺等7本(いちょう以外の樹木)、テニスコート周辺153本、伊藤忠商事東京本社ビル145本】
建国記念文庫周辺の高木については、伐採23本、保存75本、移植44本、合計142本の予定です。移植計画の詳細は検討中ですが、主な最終的な移植先は中央広場付近の「新たな樹林地」を予定しております。新植樹木の樹種は今後決定し、樹木の管理は完成後の施設管理者等にて適切に行ってまいります。
現在エリア内にある樹木は上記の調査結果や樹木医の見解をふまえ、事業者として保存・移植・伐採の別や移植難易度を判断しております。一本一本の樹木の分布も公式ウェブサイト上で公開しております。上記のURLからご覧ください。やむを得ず伐採する樹木については積極的な利活用を計画しております。なお、やむを得ず伐採する樹木の伐採理由については、以下のリリースに記載をしておりますので、ご参照ください。
「神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて<補足資料>」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090902.pdf
新植樹木による酸素排出量や気温への影響、新植樹木の枯損確率の試算は行っておりませんが、新植樹木も保存・移植樹木と同様に、樹木医等の見解をふまえて適切に維持管理を行ってまいります。
2023年の毎木調査時には、2019年の毎木調査からの4年間で枯損等が79本確認されております。
枯損等が生じた樹木については、2023年毎木調査を基に判断しております。以下のリンクにて調査結果を公表しておりますので、詳細はそちらでご確認いただくことが可能です。
既存樹木調査データ(毎木調査・活力度調査(2023年))
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/%E6%97%A2%E5%AD%98%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%EF%BC%882023%E5%B9%B4%EF%BC%89.pdf
2024年9月の見直し案については、樹木保全にさらに万全を期す目的で、施設計画への影響も含めて痛みを伴いながらも変更を行うと判断したものです。
低木はどのように数えるのでしょうか。
樹高3ⅿ未満の樹木については、同じく風致地区の一部エリアにおいて、第二球場解体等に伴い、都の条例に基づいて、新宿区に対し伐採の許可申請を行い、2023年2月に2,998本につき、許可を受けております。個別に数えることが困難なツツジなどの群生低木については、面積から算出した推計値となっております。低木を含めた地区全体での伐採本数は未算出ですが、今後も施工エリアごとに条例に基づいて適切な手続きを経て計画を推進してまいります。低木の数え方など、詳細は以下のリリースをご覧ください。
風致地区における樹木の取り扱いについて:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2023032001.pdf
本計画では、低木についても伐採本数を上回る新植を実施し、全体における開発後の緑の面積の割合は約25%から約30%に増加する予定でございます。また、伐採した樹木の利活用も引き続き検討してまいります。
適切に管理・育成を行うことで、次の100年に向けたみどりを育てて参ります。
移植・仮移植先や移植先の土壌環境等については、環境影響評価手続きに則り、事後調査報告書(その1)および(その2)にて報告をいたしました。移植場所としては、神宮外苑広場(建国記念文庫)で根回しした樹木については、神宮外苑広場(建国記念文庫)内の北側や絵画館前及び神宮外苑広場(御観兵榎)へ本移植を行うとともに、神宮外苑苗圃へ仮移植する計画です。
神宮第二球場周辺で根回しした樹木については、ラグビー場棟敷地西側及び神宮外苑苗圃へ仮移植するとともに、絵画館前や神宮外苑広場(御観兵榎)及び絵画館周りへ本移植する計画です。
絵画館前及びラグビー場棟敷地西側については移植場所をまとまった範囲で確保し、植栽基盤としての植栽客土は面的に連続して敷設するよう計画しております。既存樹群落内に移植するエリア(神宮外苑広場(御観兵榎)、絵画館周り)については、硬い土質が多いものの透水が良好で腐食も多い良質な土壌環境のため、根鉢径に対し余裕を持った植穴を確保したうえで、既存土壌とバーク堆肥を混合し埋め戻しを行います。 なお、神宮外苑苗圃とは、本事業に近接する場所に位置し、従来より明治神宮外苑の所有する樹木等の育成・管理が行われている苗圃です。
移植樹木の樹種については、神宮外苑広場(建国記念文庫)内へヤエザクラ、モミジ、シラカシを、絵画館前へマテバシイ、シイノキ、ウバメガシ、ケヤキ、ヤマモモ、トウカエデ、シラカシ、フウ、クヌギ、クスノキ、ヒトツバタゴ、エノキを本移植する計画です。また、神宮外苑広場(御観兵榎)へヒトツバタゴ、シイノキ、カラタネオガタマ、モクセイ、サザンカ、モッコク、サンゴジュ、イヌグス、ツバキ、マテバシイ、ヤマモモを本移植する計画であり、絵画館周りにはシイノキ、ヤマモモを本移植する計画です。仮移植については、神宮外苑苗圃へヒトツバタゴを、ラグビー場棟敷地西側へマテバシイ、シイノキ、ケヤキ、サンゴジュ、コブシを仮移植する計画です。
これらの樹種のうち、イヌグス(神宮外苑広場(御観兵榎))、ヤマモモ(絵画館前・神宮外苑広場(御観兵榎)・絵画館周り)、カラタネオガタマ(神宮外苑広場(御観兵榎))、クヌギ(絵画館前)を除く樹種については、移植先の現在の環境を維持するため、移植先に既に生育している樹種を移植する計画です。移植場所や樹種等の詳細は、事後調査報告書(その2)P34~P37をご参照ください。
また、移植・仮移植先の土壌環境調査の結果については、事後調査報告書(その1)P91~P93をご参照ください。(同内容は事後調査報告書(その2)P314~P316 にも掲載しております。)
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_kankyo_2023070601.pdf
※公式ウェブサイト掲載の「既存樹木調査データ」の「備考」欄に対象樹木の詳細な状態について記載しております。活力度の評価は6項目の平均評点を基に行っており、評価がAやBであっても、枝や幹に腐朽がみられることもございます。
【既存樹木調査データ(2019年・2022年)】
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/%E6%97%A2%E5%AD%98%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF.pdf
2022年は超音波調査を実施いたしましたが、環境影響評価審議会で調査結果や今後の調査手法等の移植計画を報告しながら進めてまいります。
19本のいちょうについては、移植後の再移植は想定しておりません。
他の移植事例を参考としつつ、今後のさらなる調査や樹木医の見解等を踏まえ、移植に向けた詳細な検討・計画を進めてまいります。
なお、移植後は原則移植先の土地所有者が所有・管理することになる予定です。
今後とも、樹木医等の専門家の意見をもとに調査を行い、移植に向けた検討を進めてまいります。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2025012701.pdf
移植時期と廃道時期との関係性については、移植計画の調査・検討には直接的には影響が無いものと考えておりますが、樹木周囲の舗装等を一部撤去したうえ事前に状態を確認し、樹木医等の見解に基づき移植に向けた検討をしていく予定です。
可能な限り移植の可能性を高める対応をしていく予定であり、調査時期や方法等については、今後関係行政等とも協議の上、進めてまいります。
また、やむを得ず伐採することとなった樹木については、環境に配慮しながら、適切な利活用を検討いたします。
どのように管理するのか教えてください。
移植後においては、定期的に樹木医によるモニタリングを行い、樹木の状態に応じて必要な処置を講じた上で、事後調査報告書にて報告を行いながら進めてまいります。
詳細は、環境影響評価の事後調査報告書(工事の施行中その1)のp.48をご参照ください。
https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/21/21202335712.pdf
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/assessment/information/toshokohyo/publishdetail/357_jinguugaien_tosho_sho.html
新宿区長から令和5年4月4日に発信された文書「神宮外苑を構成する緑の保全について」においては、「建国記念文庫周辺の神宮外苑の創建時からある移植可能な樹木について、当該地で移植が困難な場合には、区有地に移植するなど、将来的に神宮外苑地区の歴史ある風致を継承できるよう協力する。」との記載がございますが、現時点の計画において神宮外苑地区外に移植を行う予定はございません。必要に応じて行政各所と協議を進めてまいります。
内苑の森は人が踏み入ることなく天然更新されている一方、本計画地である外苑の樹木は、公の往来と共に生育しており、人の手による維持管理によって来街者の安全を保っております。外苑の樹木には老木も非常に多く、過去15年間において、枯損木を約300本伐採し約600本の補植を施しております。またこの間、台風並びに降雪等によって50本を超える高木が倒木しており、枝折れ等の対処は日常の管理において頻繁に行っております。
したがって本計画では外苑を訪れる皆様の安全を最優先に、50年後、100年後を見据えて緑の更新も行ってまいります。
なお、本計画においては、エリア内で最も緑量の多いいちょう並木東側の緑地帯を保全し、神宮外苑広場(建国記念文庫)等の植栽樹は極力保存もしくは移植するとともに、4列のいちょう並木は全て保全する計画としております。
次の 100 年に向けて、新たなみどりを創る取り組みに共感し参画を希望くださる市民の皆様に向けた取り組みの一つとして「令和の献木プログラム」を実施しております。
詳細は「令和の献木プログラム」公式サイトをご覧ください。
https://gaien-midori-project.jp/
工事完了後は各施設管理者に引継ぎ、適切に管理してまいります。
「建国記念文庫は森ではない」という意見について、どのようにお考えでしょうか。
なお、建国記念文庫が一部の方々から「建国記念文庫の森」と呼称されていることは認識しておりますが、建国記念文庫の設置以来、同記念工作物が位置する緑地という認識の下、今日に至っております。建国記念文庫の敷地面積(約5,000㎡)は本計画エリアの総面積(約28.4ha)の約1.7%であり、人が踏み入れることなく自然更新される明治神宮内苑の広大な森(杜)とは異なります。
公式ウェブサイトの「樹木の取り扱いについて」に記載されている現況の1,904本の樹木の保存・移植・伐採の内訳について、2024年5月時点での最新状況を教えてください。
絵画館前テニスコート計画及び絵画館前広場計画の設計にも着⼿し、新ラグビー場同様に、既存樹⽊の更なる保全等にむけ検討を進めているところであり、まとまり次第、公表する予定です。
さらに今後も、絵画館前広場以外のエリアについても、既存樹⽊の更なる保全等に向けて検討してまいりますので、樹木の取り扱いに関し変更が生じた際には、法令に則った手続きを経たうえで、公式ウェブサイト等にて適切に発信してまいります。
→9月9日追記:上記の見直し案について、2024年9月9日付で以下のリリースを発信いたしました。
「神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090901.pdf
「神宮外苑地区まちづくりにおける樹木の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについて(補足資料)」
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090902.pdf
なお、賛助金申込手続きにおける同意事項にも記載しておりますが、賛助に対するイベント参加などの優待は予定しておりません。
※神宮外苑のみどりについては、時代の変化の中でこれまでも人の手により適切に維持管理されながら現在の姿となっており、その歴史の中で樹木も入れ替わってきております。過去の施設更新や自然災害によるものに加え、樹齢の経過とともに、樹勢が弱まっている樹木も少なくなく、来訪者の皆様の安全確保のために、日常的に倒木や枝折れ対策などが実施されており、道路通行車両・歩行者への安全管理上の理由で伐採された樹木(枯損木)は過去 15 年間で約 300 本あり、約 600 本を補植しております。
一方で、樹高10m超で樹齢100年超と思われる99本の「ケヤキ」については44本が伐採、73本の「ヒマラヤシダー」は50本が伐採となっております。それらの樹木が伐採される理由について、施設建設に支障が出る「支障木」として伐採されるのではないかと考えますが、いかがでしょうか。
江戸時代から生態が連続するヒトツバタゴを伐採しない計画にできないのでしょうか。
本計画のヒトツバタゴの取り扱いにつきましては、公式ウェブサイトにて公開中の既存樹木調査データ(毎木調査・活力度調査(2023年))に記載の通り、全70本の内、保存45本、移植20本、伐採5本(内2本が枯損等)となっており、大半を保存もしくは移植する予定となっております。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/%E6%97%A2%E5%AD%98%E6%A8%B9%E6%9C%A8%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%EF%BC%882023%E5%B9%B4%EF%BC%89.pdf
また、一部を一般の人が譲り受けることは可能でしょうか。
⼀⽅で、「重点対策外来種」「既存施設に近接し、移植に必要な根回しができない」「樹勢等が弱っている」等の理由により、移植が不可能と判断された樹⽊や移植後の健全な⽣育・樹形の維持が困難と⾒込まれる樹⽊はやむを得ず伐採いたします。
伐採した樹⽊については、環境に配慮しながら適切な利活⽤を検討のうえ実施してまいります。環境影響評価書では「ベンチや記念品等の製作、木質歩道や堆肥・ウッドチップ等として利活用するなど、環境にも配慮しつつ適切な利活用について積極的に検討する」と記載をしており、現在は利活用の具体的な方法を検討中のため、決まりましたら公式ウェブサイト等を通じてお知らせいたします。
自然環境への影響について
環境影響評価書の中で、廃棄物や温室効果ガスに関する調査・予測・評価を実施しておりますので、該当ページをご参照ください。
廃棄物:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235719.pdf
温室効果ガス:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235720.pdf
その他の要素についても今後の環境影響評価手続きの中で、事後調査報告等により内容について報告するとともに、公式ウェブサイトにおいても公表を予定しております。
生物生態系:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235712.pdf
建国記念文庫の樹木は、存置もしくは移植により極力残す計画としておりますが、新しいラグビー場の建設予定地と重複するため一部を移植・伐採する計画としております。移植先については、主に中央広場周辺の新たな樹林地を想定しております。新たに新植樹木も配置することにより、建国記念文庫周辺の階層構造を有するまとまりのある植物群落を復元する計画としております。詳細は、東京都HPに掲載されている環境影響評価書のp.346などをご覧ください。
生物生態系:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235712.pdf
【SDGs17の目標】7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
【本計画での取組】
・太陽光発電設備の設置等による自然エネルギーの活用
・DHCの活用による省エネ化
【SDGs17の目標】11:住み続けられるまちづくりを
【本計画での取組】
・スポーツ施設やオープンスペースを災害時の防災拠点として活用
・中央広場や各施設でのイベント実施による来訪者の交流促進
・絵画館前広場をヘリコプター緊急離着陸場の候補地として対応可能な計画として整備
【SDGs17の目標】12:つくる責任 つかう責任
【本計画での取組】
・廃棄物の収集・処理の際の減量化や資源の再利用
・大規模イベント開催時の適切な廃棄物収集・処理
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/assessment/information/toshokohyo/publishdetail/357_jinguugaien_tosho_sho.html
詳細は東京都HPに掲載されている環境影響評価書をご参照ください。
https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/assessment/information/toshokohyo/publishdetail/357_jinguugaien_tosho_sho.html
この東京都環境影響評価手続きの中で、環境影響評価書案に関する説明会を関係地域※の皆様を対象に2021年8月に実施しております。なお、個別の対応状況については回答を控えさせて頂きます。
※本計画の関係地域とは、東京都環境影響評価条例第49条に基づき東京都知事が決定した地域であり以下の範囲です。
港区:北青山一丁目、北青山二丁目、北青山三丁目、南青山一丁目、南青山二丁目、南青山三丁目、南青山四丁目、元赤坂二丁目、赤坂八丁目
渋谷区:千駄ヶ谷一丁目、千駄ヶ谷二丁目、千駄ヶ谷三丁目、千駄ヶ谷六丁目、神宮前二丁目、神宮前三丁目、神宮前四丁目
新宿区:霞ヶ丘町、信濃町、南元町、大京町、内藤町
防災について
神宮外苑地区及びその周辺は、東京都震災対策条例に基づき、震災時に拡大する火災から周辺の方々を安全に保護するため東京都から避難場所に指定されております。避難計画人口は令和4年7月段階で周辺の80,983人とされており、一人当たりの避難有効面積は4.37㎡/人です。事業者としては、本計画での想定昼間人口の増加数約13,000人が仮に避難場所を利用することになった場合も十分な広さが確保できると想定しております。
②帰宅困難者の一時滞在施設について
本再開発計画では新たに帰宅困難者の一時滞在施設としてエリア全体で約10,000㎡、約7,000人が滞在可能なスペースと防災備蓄倉庫を用意し、一時滞在している帰宅困難者向けに水や毛布を提供する計画としております。
なお、新たに整備するスポーツ施設や複合棟などの建物で被災したときは発災時から72時間後までであれば当該施設に留まることが可能な計画としております。
なお、神宮外苑地区及びその周辺は、東京都震災対策条例に基づき、震災時に拡大する火災から周辺の方々を安全に保護するための避難場所に東京都から指定されていることから、計画地外の周辺市街地の方々が一時的に広場等のオープンスペースに避難されることを想定しています。また、地下鉄駅に近接し、震災時に帰宅困難者が生じることが予想されることから、帰宅困難者向けの一時避難スペース等を建物内に用意することも想定しております。
各施設の設計にあたっては、施設利用者および通行人の皆様の安全を災害時においても確保できるよう十分留意してまいります。
サービス水準Bの場合でも、自由歩行にやや制約を受ける程度であり、安全性には問題はない予測結果となっております。
また、防災性の向上については、ご指摘いただきました通り本再開発事業の大きな意義の一つと考えており、公式ウェブサイトやこちらのQAで記載しております。今回の取材の際もインタビューのなかで防災性の向上が開発意義の一つであることをご説明しておりますが、最終的な放送内容は放送局の判断となっております。いただいたご指摘も踏まえ、今後防災性の向上についてもしっかりご理解いただけるよう情報発信してまいります。
近隣説明会について
より広い範囲を対象に説明してください。
本説明会は、条例に基づかない事業者任意の説明会で、対象範囲は、「本計画の敷地境界から本計画の最高建物高さ(約190m)を2倍した距離の範囲」を目安として決定いたしました。本範囲については、一般的な工事説明会や東京都の都市再生特別地区提案の説明会の過去事例なども参考に設定しております。
説明会の会場については、本事業の近傍の場所から複数の会場の予約状況や規模などを確認のうえ決定いたしました。なお、対象範囲の約13,000世帯のうち、合計で381名の方にご来場いただいております。
説明会にご参加いただけなかった方におきましては、説明会での説明と同じ内容の動画を本公式ウェブサイト上で公開しておりますので、ご視聴いただき、ご不明点があれば本質問受付フォームもご活用ください。
また、税金の用途として、住民の意思確認が最優先されていないことや高層ビルが建設されることなどに違和感を覚えます。既得権を持つ政治家を優先し、住民の将来を考えない行政の在り方や予算配分の方法を危惧しています。
また、東京都においては、本計画の上位計画となる「東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくり指針」について、学識経験者や行政関係者から構成される検討会が設置され、パブリックコメントを通じて都民の皆様からいただいたご意見を踏まえて当該指針が策定されております。加えて、東京都環境影響評価条例に則り、環境影響評価書案の縦覧・意見書の受付、都民の意見を聴く会などを通じて皆様からご意見をいただき、意見書の内容及びそれらに対する事業者の見解が公表されております。
さらに、事業者として広く多くの方々に本計画をご理解いただくため、本計画に関する公式ウェブサイトにどなたでも質問可能な質問受付ページを開設し、事業者の見解を随時公表(※2)しております。
(※1)説明会等の開催実績の詳細につきましては、2024年5月29日付の以下リリースをご参照ください。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024052902.pdf
(※2)2024年7月12日現在では累計427件の質問に回答しております。
また、この説明会が住民の理解を得ることにつながっているのでしょうか。
当日の説明内容は2024年9月9日のリリースと同一であり、各資料は以下の通りです。
①本計画の意義についての動画(2024 年 7 ⽉ 1 ⽇より動画公開中)
説明動画:https://youtu.be/9XglQOX7foc?si=yh7eEe4OVZRLjSTw
②樹⽊の更なる保全と新たなみどりを創る取組みについての動画(2024 年 9 ⽉ 9 ⽇より動画公開中)
説明動画:https://www.youtube.com/watch?v=NwL1CSbeC6c
③リリース内容(2024 年 9 ⽉ 11 ⽇より資料公開中)の補⾜説明
公式ウェブサイト:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/
④⾒直し案に関するご意⾒・ご質問への回答のご紹介(2024 年 9 ⽉ 27 ⽇公表)
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024092702.pdf
また、当日の質疑内容についても、以下のページに掲載しております。
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024100901.pdf
当該リリースにつきましては、事業者としてより多くの⽅々にお伝えするために、2024 年 9 ⽉ 9 ⽇よりメディアを通じた幅広い発信を行い、並びに公式ウェブサイトにてリリース内容と説明動画を公開しております。リリース内容に関するご質問やご意⾒につきましては、これまで同様に公式ウェブサイト及び神宮外苑地区まちづくり準備室にて受け付け、回答を継続してまいります。
なお、周辺の学校(PTA含む)や町会及び自治会からご要望をいただいた場合は個別のご説明を検討いたしますので、まちづくり準備室へお問い合わせください。
本プロジェクトに関する情報発信を継続するとともに、このようなご意見やご質問の受付や回答、個別のご説明等も通じてより多くの皆様にご理解を頂きたく考えております。
その他・用語解説
この地区で組成予定のタウンマネジメント団体では、事業者・地権者が中心となり、大規模スポーツ施設やオープンスペースなどの特徴を活かした魅力的なまちづくりを推進するための活動を予定しております。その一環として、神宮外苑に親しみを感じてもらえるような参加型のイベントなども予定しており、そのようなイベントを通じて広く皆様に新たな神宮外苑を楽しんでいただければと思います。活動内容については今後本サイトなどを通じてお知らせいたします。
本計画が東京都環境影響評価制度の対象事業に該当するのはどの部分でしょうか。
本計画の対象事業の種類は、以下URL記載の環境影響評価書のP1をご参照ください。
https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235701.pdf
併せて対象範囲は以下URL記載のP15~P18 をご参照ください。
https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235702.pdf
神宮外苑地区まちづくり準備室 TEL 03-6695-0539
タウンマネジメント組織は、平常時のほか災害時やイベント開催時など様々なシーンでの活動が想定されます。エリア一体での活動など、内容に応じて地元住民の皆様にも活動に参画いただきたいと考えております。
また、本計画は意義のある開発であると考えており、これまでも適切な手続きに則り事業を推進しております。2024年9月には、更なる樹木の保全のための施設計画等の見直し案を公表しております。見直し案について詳しくは以下リリースをご覧ください。
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090901.pdf
事業者が毅然とした対応を取らないため、多くの署名が集まる事態等に発展してしまっています。
事業者としてどのような対策をとるか、ご回答をお願いします。
含まれていない場合、なぜ含まれていないのでしょうか?
市民にとってにぎわいはどのように益となりえますか。
具体的にご説明ください。
また現在、大規模スポーツ施設等に多くの人々が訪れておりますが、本計画により、より多目的な施設・スペースへとエリア全体が変わることで、大規模スポーツ施設のイベント開催時以外でも多くの方が憩い・訪れる場所として活性化することを目指しております。
また、歩行者目線(アイレベル)での景観イメージが持ちづらく、特にいちょう並木を歩く際の景観や、青山通りから絵画館を臨む景観などがわかりづらいです。
全ての人に分かりやすい完成予想図を示してください。
また、将来の景観イメージについて、環境影響評価書の中でアイレベルの現況写真とのコラージュを示す等の手法で予測・評価を行っております。詳細は都のHPで公開されている環境影響評価書の該当箇所をご覧ください。
景観:https://assess-toshokohyo.metro.tokyo.lg.jp/uploads/web_public/357_jinngugaien/06/06202235716.pdf
区道の街路樹はどうなりますか。
ラグビー場入口の港区道はどうなりますか。
神宮外苑テニスクラブと秩⽗宮ラグビー場の間の港区道は廃道をしたのち、新球場棟になる予定です。
また、新宿区に支払う補償費は、新宿区とどのような約束がなされているのでしょうか。
また、新宿区に対する補償費については、権利変換によって新宿区が取得する土地(新設区道の敷地等)には現在の神宮球場が存在し、取壊しが完了するまでの間において新宿区が使用できない状態となることから、当該期間に応じて支払うこととしています。
なお、本計画の施行者は、引き続き三井不動産株式会社(代表施行者)、明治神宮、伊藤忠商事株式会社及び独立行政法人都市再生機構です。
なお、2024年9月9日付の以下リリースにて、更なる樹木保全案と、保全案の検討にあたりご意見をいただいた樹木医等についても記載しておりますのでご覧ください。
URL:https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_2024090902.pdf
次の改修や建替えの時期の想定を教えてください。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/release/
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/green/
また、誤解のおそれのある情報の発信に対しては、プレスリリースや本QAなどを通して、正しくご理解いただくための対応を行っています。今後もより多くの皆様からご理解が得られるように努めてまいります。
「当フォームは、本事業の代表施行者である三井不動産株式会社が管理し、本事業推進の目的のみに使用いたします。同目的のため、本事業の事業主体各社(宗教法人明治神宮、独立行政法人日本スポーツ振興センター伊藤忠商事株式会社)、行政、コンサルタントにご質問内容を共有することがございますので、あらかじめご了承ください。」
上記を踏まえ、質問受付フォームよりいただいた皆様からのご質問やご意見に関しては、いただいた文面のまま事業者間にて共有し、回答内容を検討のうえ、本公式ウェブサイトにて回答を掲載しております。
また、東京都や新宿区、港区には、関係する質問について共有をしております。
https://youtu.be/kHAriqXzusY
また、樹木の更なる保全に関する説明動画を2024年9月9日に公開いたしましたのでご覧ください。
https://youtu.be/NwL1CSbeC6c
https://www.youtube.com/watch?v=9XglQOX7foc
本計画が環境に与える日影・風・騒音等の影響について同様の質問をいただいており、こちらのQAで回答しております。
https://www.jingugaienmachidukuri.jp/pdf/jingugaienmachidukuri_news_230929-01.pdf?231010
現場で不注意があったのでしょうか。